中学卒業後の進路として、多くの人は高等学校に進学または就職をすることかと思います。
しかし、選択肢はそれだけではありません。「高等専修学校」をご存知でしょうか?
今回は「高等専修学校」を知らない人のために解説と、北海道の高等専修学校をいくつか紹介したいと思います。
高等専修学校とは?
「高等専修学校」とは普通の高等学校とは異なった学校の種類で、「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ること」を目的としてされています。
また、高等専修学校を一定の要件を満たして卒業することで、高等学校を卒業していなくても、高等学校の卒業生と同等以上の学力があると認められ、大学への入学資格を得ることができる「大学入学資格付与指定校」もあります。
その他にも、技能連携制度を利用すれば高校卒業の資格も得て大学や短期大学などに進学することも可能です。
全国の高等専修学校では、現在約490校で約3万8000人が学んでいます。
技能連携校ってなに?
技能連携制度とは、高等専修学校で学習し、習得する全ての単位を高等学校で習得した単位として認定することができる制度です。
技能教育施設の指定を受けた高等専修学校と高等学校の両方に在籍し、カリキュラムを同時に学び、双方の課程を修了した場合は、高等専修学校の卒業資格とともに連携先の高等学校の卒業資格を得ることができるという仕組みになっています。
つまり、生徒は高等学校の生徒であり、同時に高等専修学校の生徒にもなれるということです。
北海道の高等専修学校の特徴・まとめ
それでは以下の3つの学校の高等専修学校の特徴・まとめを紹介していきます。
- 北海道科学技術専門学校・高等課程
- 苫小牧高等商業学校
- 北見商科高等専修学校
一つずつ見ていきましょう。
北海道科学技術専門学校・高等課程
北海道科学技術専門学校・高等課程は札幌市東区にある高等専修学校です。
こちらの学校では毎朝8時50分からホームルームが始まり、14時30分(6時間授業の日は15時30分)に終業する、全日制スタイルの高等専修学校です。
高等専修学校ならではの特色ある専門科目は、個人選択で4つの分野(情報技術、環境・バイオ、電気、自動車)から学んでいくことが出来ます。
いずれの分野も講義や実習を交えて知識と技術の習得を目指していて、情報技術分野では多種の資格指導に力を入れています。
苫小牧高等商業学校
苫小牧高等商業学校は、北海道苫小牧市にある高等専修学校です。
中学を卒業した者を対象に、簿記・会計・コンピューターといった商業科目を中心にしたカリキュラムにより、実践的なビジネス教育を行っています。
北海道有朋高等学校と連携して高等学校教育も行っているので、卒業時には高等専修学校卒業資格・高校卒業資格を取得できます。
北見商科高等専修学校
北見商科高等専修学校は北見市にある高等専修学校で、少人数制の授業で小学校・中学校で習った事の学び直しから行うので、苦手な人でも着実に学力を向上させられます。
また、資格の取得にも力をいれており、卒業生の約6割が1級を3種目以上取得して、卒業するので、就職にも役立てられます。
技能連携制度で「北海道有朋高等学校」にも入学するため、商専に通学し、授業を受けることで、高校卒業の資格も得ることができます。
また卒業後は姉妹校である「オホーツク社会福祉専門学校」「北見情報ビジネス専門学校」に優先的に入学・入学金免除という特典もあります。
まとめ
高等専修学校について紹介しましたがいかがだったでしょうか。
技能連携制度では、高等専修学校の卒業資格とともに、連携先の高等学校の卒業資格を得ることができるので少し特殊な仕組みとなっています。
中学卒業後の進路に悩んでいるという方はぜひ、新たな選択肢として検討してみください。