小学校では担任の先生がしっかりフォローしてくれて学習してきたと思います。
担任の先生がメインで小学校は教えるので、その子の性格や特性、生活面に至るまで全て理解してくれている先生が教えていました。
中学校に進学すると、教科によって先生が変わります。教科だけを教えてくれる先生なので、みんなを中心に授業がどんどん進みます。
小学校の時にように自分に合わせてくれることはなく、授業内容も難易度がだんだん高くなっていきます。小学校の時は何ともなかったのに、中学生になってから授業についていけなくなったという声はよく聞きます。
小学校高学年で自発的な学習習慣を身に着ける!
中学に進学してから学習塾に通う人や家庭教師をつける人が増えるのも、このためです
そうならないためにも、小5・小6で自主学習の習慣をつけていくことが大切になってきます。
それでは、どのように学習習慣をつけるとよいのでしょうか?まずは小5・小6の学習に対する心構えから見ていきましょう。
小5・小6の自発的な学習への心構えとは?
小学校5年生、6年生の高学年になると、1日の学習量がだんだん多くなってきます。基本的な問題だけでなく、論理的な思考が必要な応用問題なども格段に増えます。
自分の得意な科目、苦手な科目ができてくるのもこの時期です。小学校高学年でも勉強はただ答えを出す勉強ではなく、なぜその答えになったのかをよく聞いてあげる勉強方法をとっていくと大変効果的です。
答えを出すまでに至ったプロセスが、今後の中学校に進学してからの勉強にも役立つからです。
また、しっかりスケジュール組みをさせて、1日にどのぐらいの学習量をやるのかを明確にしましょう。
小学校高学年は習い事、クラブ活動、委員会活動など、いろいろな用事があり、かなり忙しくなりますよね?
1日の勉強にとれる時間も限られてくるので、いかに効率的に学習を進めるかを自分で考えさせるのがポイントです。
親がスケジュールを確認するのはいいですが、スケジュール組みはアドバイスしながらでもいいので、必ず自分でやらせてくださいね!
そうしないと、中学に上がってからも自分で学習スケジュールを組むことができないので、大変苦労します。
小学校高学年では時間より質を重視する勉強をしていくとよいです。音楽を聴きながら、テレビを見ながらなどの勉強は避け、勉強する時間と遊びの時間とをハッキリ分け、メリハリをつけることも大切になってきます。
学習スケジュールができたら、学習机などの目に見える場所に貼っておきましょう。すぐに内容を目で確認できる場所に貼り、きちんと計画通り進んでいるのかを親がチェックしてあげるといいですよ。計画通りに進んでいる場合は、きちんとほめてあげてくださいね!子どもの学習意欲向上につながります。
計画通りに実行できていない場合には、なぜその通りできていないのかを自分で原因を考えさせ、もう1度スケジュールを組みなおして毎日必ずできる計画に変えましょう。
できる計画や目標を達成することは、モチベーションアップや意欲的な学習へもつながります。
中学入学前にしっかり準備しておくことが、中学に行っても勉強の仕方が分からないというようなことはなくなります。
まず復習重視の学習を身に着けよう!
小学校の勉強は単元が終了するごとに、その都度単元のテストがあるので、その場その場の勉強になっていたと思います。
中学校の定期テストは単元がいくつもあり、1回の範囲も広くなるので、予習復習をかかさずやることが必要になります。
小学校のうちは予習と言ってもなかなか難しいと思います。まずは小5・小6のうちに復習をする習慣をつけていきましょう。
算数の今まで習った計算をもう1度、市販のドリルや問題集で解きなおしたり、漢字検定などを利用して漢字の先取りや復習を行うのもいいでしょう。
小学生は予習という感覚がほとんどないので、復習をさせる中で中学校での勉強を示唆してあげるのもおすすめです。
特に小学校4年生~小学校6年生までの算数は、中学校の数学につながってくる部分も多いので、計算や公式を中心に復習を行っておくとよいでしょう。
まとめ
中学校に進学してから、勉強方法が分からないで焦ってしまうことがないように、小学校高学年の2年間を使って学習習慣をつけていきましょう。
そうはいっても、まだまだ小学生ですから、親のアドバイスやチェックは必要です。
完全に1人でやらせるのではなく、話し合いながら進めるといいです。中学では予習復習がとても大切になってくること、定期テストの範囲が広いこと、そういったことを見据えて今スケジュールを組んで勉強していることなどです。
勉強の目的や取り組んでいることの趣旨を話してあげることで、より中学に進学した時のイメージも湧きやすくなります。
小学校高学年の親子のコミュニケーションがまだとりやすいうちに始めておくと、とてもよいですよ!