「うちの子は基礎学力がない。」
「基礎学力がないから、勉強をうまく進めることができない。」
そんな言葉を聞いたことはありませんか?基礎学力とはいったい何なのでしょうか?
基礎学力とは何を指すのか?
小学生のうちに身に着けておかなければならない、将来の学びに活かせる能力のことを基礎学力と言います。基礎学力は全ても勉強の基本となります。
でも決して、知識量が豊富であること=基礎学力を身につけることではありません。
知識を身につける前の能力の以前の問題なのです。基礎学力とは1つ1つの物事に対してどれぐらい深く考えられるかを問われます。
それではどのようにすると、基礎学力を身につけることができるのでしょうか?
基礎学力を身につけるためには
基礎学力を身につけるためには、まず物事への興味、関心が必要になってきます。
物事を考えるにしても、興味、関心があるのとないのとでは、思考できる度合いも変わってきますよね?
色々なことに興味や関心を持てるように、保護者が気づきを与えてあげる機会を多く作ることが大切になってきます。
何かを体験・経験させるのもよし、本を渡して読書させて乾燥を言わせるのもよし・・・。
日常生活の中で何でもいいので、「なぜこうなったのか?」「どうしていけばいい方向に物事が進むのか?」など、子ども自身に時間をかけて考えさせる機会を多く作ってあげることなのです。
長く考えて分からない時には、ヒントになりそうなことは出しても、答えを押し付けるようなマネをしてはいけません。
また、時間がかかることにイライラして子どもに当たってしまってもいけません。あくまでも、子ども主体で考えさせていくことが、基礎学力向上につながってくるのです。
保護者はサポートの位置づけであることを忘れないでくださいね。
基礎学力を身につけるためのポイント
前述しましたが、子ども自ら物事に対して考えさせる時間を作ることが、基礎学力向上につながります。
以下、ポイントをまとめましたので、是非参考にしてみてくださいね。
1.間違いを否定してはいけない
子どもの考えることですから、間違った考えや意見をすることがあると思います。
その時でも間違いを否定してはいけません。アドバイスをしてあげ、「なぜ間違ったのか?」を考えさせることが重要なのです。
もし、子どもの考えや意見を全否定してしまうと、否定されることに恐怖を感じ、自分を表現することを恐れてしまいます。
何度も繰り返し言っていますが、保護者は良きアドバイザーになってあげてください!
2.対話をしっかりすべし
何か1つの話題に対して、保護者が子どもに話しかける際にも、子どもの興味を引き出せるような話しかけ方をすることが大事です。
なるべく子どもが柔軟な発想がしやすいように心がけることです。
また、話が一方的になってはいけません。片方が話したら、また片方が話すという対話を常に意識する必要があるのです。
基礎力アップを図る勉強法とは?
先ほどまで基礎学力を身につける方法をお伝えしてきましたが、今度は実際に勉強に活かしていく方法です。
勉強ではまず絶対と言っていいほど、基礎が重要になります。勉強でも基礎力をつけていくにはどうしたらよいのでしょうか?
まずは教科書を繰り返し音読することです。重要な部分にマーカーで線を引いたり、印をつけながら読み進めます。
マーカーなどで印をつけながら読むと、どこが重要か自分で考えながら読むことになるので、文章の内容理解にもつながります。
次は問題集を解き、問題や出題のパターンを覚えてしまうことです。
特に数学は、問題文のパターンがいくつも存在しますが、良く見たら同じ内容が違う文言で書かれているなんてこともあり得ます。
文章に惑わされないように、たくさん問題を解き、解きなおしをする中で、問題や出題パターンを体得していきましょう。
何度も繰り返し行うことは、勉強の基礎を作るだけでなく、応用力も身につけることが可能になるのです。
まとめ
子どもの基礎学力向上のためには、保護者が自主性を身につけられるようアドバイザーになってあげることが大切です。
これは学校の勉強だけでなく、将来社会人となってからも、大げさに言えば、人生を生き抜いていく上でも必要な能力になります。
よく、「生活環境や育ってきた環境がその子自身を作る」と言いますが、まさにそれです。
子どもの生活環境は親が作るものだからです。幼少期から基礎学力向上のために訓練されている子どもは、問題解決能力も高くなります。
決して、特別なことをしなくてはならないということではありません。保護者の働きかけをほんの少し角度を変えるだけでいいのです。
そして、それを日常生活の中で繰り返し行っていくことが大切なのです。今日できることから早速始めていきましょう!
保護者も子どもと一緒に学んでいく姿勢を常に忘れないでくださいね!