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通塾率は大学進学率はどのぐらい比例しているの?マナビバ調査!

塾に通う目的は人によってさまざまあると思います。

  • 基礎学力を身につけさせたい。
  • 毎日の学習習慣をつけさせたい。
  • 定期テストで良い点数を取らせたい。
  • 受験で第一志望校に入りたい。

これらは全て、「将来どんな道に進むのか?」「将来の選択肢を増やすためにはどうすればいいのか?」など、色々な保護者の考えや子ども本人の希望があってのことだと思います。

通塾率が大学進学率につながるってホント?

通塾率は大学進学率に比例しているのでしょうか?

この内容は保護者にとってとても興味深い内容だと思います。それでは、全国、北海道内で数字を比較して見てみましょう。

全国の通塾率はどのぐらい?

学習塾、家庭教師、通信教育、習い事をまとめて学校外学習活動としてみましょう。その割合が以下の通りです。

  • 小1:75.4%
  • 小2:80.2%
  • 小3:84.3%
  • 小4:83.9%
  • 小5:83.7%
  • 小6:81.4%
  • 中1:72.8%
  • 中2:74.3%
  • 中3:81.0%

この数値を見ると小学生も約7割~8割に推移しており、そんなに大差ないことが分かります。

それにしても、スイミングや書道などの習い事は小学校低学年からやらせている家が多いですね。ひと昔前と比べると、かなり習い事をしている子どもが増えたことが分かります。

最近は英語教育が小学校から導入された影響もあり、英会話教室に幼少の頃から通い始めている家庭も多いです。

今度は学習塾だけを抜き出してみると、大きな違いが見えます。

  • 小1:15.9%
  • 小2:19.3%
  • 小3:21.4%
  • 小4:26.2%
  • 小5:33.3%
  • 小6:37.8%
  • 中1:45.1%
  • 中2:50.9%
  • 中3:65.2%

小学生は学年が上がるにつれて、塾に入る人の割合が大きくなることが分かりますね。

特に小5、小6は中学受験を希望する人もいるのと、中学準備に向けて学習に関心が高まる学年でもあるのが原因だと考えられます。

また、中学生はやはり高校受験ということもあり、中3生が圧倒的に多いですね。

反対に小学校低学年はまず学校の授業に慣らしてから、中学校1年、2年は部活動が忙しいのでなかなか通えないという人も多いようです。

全国平均の通塾率は23.5%で、ランキングを上位から見ていくと、

  • 1位愛媛県34.3%、
  • 2位京都府31.6%、
  • 3位大阪府31.4%、
  • 4位東京都31.1%、
  • 5位岡山県30.7%

と並んでいます。こちらも全国平均値より少し上回るぐらいでそんなに大差はありません。

学力も全国学力調査で比較してみると、京都は学力が高いランキングに入っていますが、大阪は通塾率の割にはランキング外の科目も多くあります。

都市部の生徒は通塾している割合が高く、地方の生徒は自力学習をしている構図がうかがえます。

北海道の通塾率は低い?

全国平均の通塾率が23.5%で北海道全体の通塾率は13.4%、全国43位です。

全国平均と比べると、10.1%も低いです。それには理由があり、北海道の敷地面積が広く、札幌市や函館市などに近い方は良いですが、遠方だと通塾ができないことも理由の1つとして考えられます。

また、最近は通信教育やスタディサプリのようなタブレット学習のツールなどもありますから、そういうものを活用して学習している人も多いでしょう。

学力差も全国学力調査で比較すると、中学生国語が全国6位という結果が出ています。

やはり、そう考えると地域柄もあって、地方は塾に頼らずに勉強するのが通例のようです。

通塾率と大学進学率との関係とは?

全国の家庭教師を含む中学校3年生の通塾率を見てみると、

  • 全国1位が奈良県76.7%
  • 2位が和歌山県で76.2%
  • 3位が大阪府で74.2%
  • 4位が神奈川県で74.0%
  • 5位が兵庫県で73.2%

となっています。

その後、4年後の大学進学率を見てみると、

  • 1位京都府66.4%
  • 2位東京都65.7%
  • 3位神奈川県60.6%
  • 4位兵庫県60.0%
  • 4位広島県60.0%

となっています。中3のランキングでは1位だった奈良県は6位、2位の和歌山県は何と28位、3位の大阪府は8位となっています。

必ずしも通塾率と大学進学率に相関関係が成り立つことはないようです。

中学3年生までで通塾していた生徒は、高校受験で塾を辞めてしまう生徒もたくさんいます。高校受験を乗り越えるためだけに塾を利用する人も増えています。

その後の進路を家業を継ぐ、高校を卒業して地元で働く、警察官や消防士などの高校卒業でできる国家公務員になる、専門学校に進むなどの選択肢もあるからだと考えられます。

要するに、通塾率と大学進学率は本人次第ということになりますね。

まとめ

通塾率と大学進学率には直接の相関関係は確認できませんでしたが、塾や家庭教師など学習環境が整った場所に身を置くことで、自分の進路を見据えて勉強する思考は生まれやすいと思います。

また、高校が大学進学に特化している学校かなどの要因もあると考えられます。自分の将来の進路をしっかり考えながら、日々の勉強を続けていきましょう!

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