小学生になると避けては通れない「書く」という行為。そうすると自ずと字の上手い下手がはっきりしますよね。
お子さんの字が汚い·····とショックを受けている親御さんも多いのではないでしょうか?
でも、小学生なら大丈夫。まだ字に癖がない小学生のうちに訓練すれば、これからいくらでも達筆になれます!
今回は、字を上手にするために意識するべきコツや簡単な練習方法をご紹介します。少しずつコツコツ練習すれば、どんどん綺麗になりますよ。
字が上手くなると得すること
字は汚いよりは綺麗な方が良いというのは、当たり前のことですよね。でも、そもそも、字の上手さは何かに活かされるのでしょうか·····。「字が下手でも書ければ良いんじゃないの?」って思っている人もいますよね。
実は、字が上手だと得することは学校生活の中でも、いっぱいあります!
まず、何より字が上手ということで評価される機会が得られます。綺麗な字というだけで、学校の先生など見る人に与える印象は抜群に良くなるんです。
でも、やっぱり一番大きいのは、硬筆をやるときに金賞がとれることですかね!
中学生になると、表彰事項が書かれた成績書が高校受験に大いに活かされます。その時に硬筆・毛筆で賞をとっていると有利ですよ。
字は癖がつきやすいので、まだ変な癖のない小学生のうちから訓練することが大切です。
そして、字が上手だと勉強もできるようになります。特に漢字のテストでは、止めハネはらいが正確に書けている綺麗な字でないと正解になりません。字が下手だという理由で点が落ちてしまうのは勿体ないですよね?
これ、漢字に限らず、他の教科にも活かされるんですよ!見やすいノートを作ることができたり、頭を整理して解いたりすることができます。
上手な字の特徴
字って具体的にどういうふうに書けば、上手というふうになるのでしょうか。字が上手になるためには、上手な字の特徴を知ることから始めましょう。
意識すべきポイントは、大きく3つあります。
始筆の部分にななめ45°の打込みをつけると上手な字に見えます。書道で、筆を入れる時に10時の方向に筆先を向けますよね。それと同じことを鉛筆でも行います。
また、上手に書かれた漢字は、全体的に若干右上がりになっています。だから、横画は、少し右上がりにすると上手く見えるんです。ただし、横画の中には弓なりに書いた方が良い場合もあります。このケースについては、練習で事例を見ていけば感覚で書けるようになります。「そういう場合もあるんだ」ということを意識して練習してみましょう。
次に、「口」。上手な字では、「口」は逆台形になっています。
そして、二画目と三角目の始筆に注目です。この2つは、一画目にピッタリくっつかないように書くと上手に見えます。始筆のななめ45°の打込みが見えるように書くんです。
この上手な字の特徴3ポイントをおさえて、意識しながら練習を始めてみましょう。
練習のやり方
用意するものは、鉛筆と硬筆の練習教材です。
鉛筆は、筆圧に合わせて濃さを選びましょう。HBから2Bまでの範囲で選ぶのがベストです。2Bよりも濃いものはオススメできません。筆圧をある程度鍛えることも綺麗な字になるのには大切なんです。
硬筆の練習教材は、市販のもので大丈夫です。ネット上にも、硬筆のお手本がたくさんあるので、それを印刷して使うのも良いですね。
この2つを使って練習していきます。その時には、正しい姿勢・正しい鉛筆の持ち方が必須です。お子さんの練習には、付き添って見てあげてくださいね。
練習は、お手本をなぞる、そしてお手本を見て自分で書くの繰り返しです。上手な字の特徴を意識しながら、一画一画丁寧にゆっくり書いていきます。速く書く必要はありません。字の形をしっかり目に焼き付けることが大事です。
また、この時、書き順が正しいかどうかをしっかり確かめてくださいね!書き順ひとつで字のバランスが決まるので注意しましょう。
毎日30分程度練習の時間を設けてみてください。
まとめ
1.字が上手くなると印象がアップ。そして、勉強もできるようになる。
2.上手な字の特徴の3ポイントを意識しよう。
3.お手本をなぞる、そしてお手本を見て自分で書くのを繰り返す。姿勢・持ち方・書き順を意識する。
字が上手くなるためには、特別な練習や長時間の練習は必要ありません。それよりも、その時に何を意識するかが一番大切なんです。
ゆっくり丁寧に書くという練習の積み重ねは、集中力の強化にも繋がります。このように、字の練習をすることによって身につく力もたくさんあるんです。
お子さんの練習に付き添うことで、親御さんもいつの間にか字を上手に書くコツが分かっちゃうかも!?毎日しっかりと練習を続ければ、必ず字が上手になるので、ここはひとつ頑張ってみましょう!