近年、約50%の高校生が大学(学部)へ進学しており、「大学進学が当たり前」という時代になっています。
そして大学は受け身の姿勢で学ぶ場所ではなく、自分が将来、もしかすると一生をかけて追及するかもしれない分野について自分から学びに行く場所になっています。
大学に行く必要性や高い授業料を払ってでも学ぶ覚悟が本当にあるのか考えた上で、それでも大学に行きたいという方は、これから説明する大学選びで必ず意識するべき5つのポイントを参考にしてみてください。
大学は学部から決めよう
まず、大学選びは、大学から決めるのではなく、学部から検討しましょう。
受験生たちの中には、進路を決める際に学部(専攻分野)よりも大学名を重視する方々が一定数存在し、自分がまったく興味がない学部であったとしても、ネームバリューを優先して大学を選びます。
そうしてこのように興味の無い分野の学部に行ってしまうと、授業が本当に退屈に感じてしまい、多くの大学生は授業に行かなくなってしまいます。
そして留年、最悪中退してしまう可能性が高くなってしまうのです。
大学生は基本的に怠けがちです。「圧倒的自由」が逆に活動意欲を鈍らせてしまうのでしょう。
そうならないためには、必ず、自分が興味を持てる分野に関連した学部・大学を選びましょう。
学びたい分野や行きたい学部が明確に決まってない
そもそも自分が進みたい道が決まっていないという人は、まず自分は「理系」なのか「文系」なのかを考えてみましょう。
具体的に、将来自分がどのような仕事をしたいのかをイメージすると良いでしょう。
例えば、営業や経理などのいわゆる文系職なのか、研究やプログラミングなどのいわゆる理系職に就きたいのかなどです。
理系職に就きたい場合は、多くの理系学生が大学院まで進学するので、学生として勉強する期間が長くなることも覚悟が必要です。
しかし、研究室からの推薦で企業から内定をゲットするパターンや、自分の研究テーマにあった企業からスカウトされる機会もあるのでチャンスです。
一方、文系学部の多くは余裕のある大学生活を送りやすいですが、就職活動が比較的大変です。
文系学部生の場合、学部生レベルの自分の研究内容で他の文系就活生たちと明確に差別化するのは難しいため、就職活動では積極的に何社も受ける攻めの姿勢が必要でしょう。
理系学部と文系学部では受験に必要な科目も異なりますから、文理選択だけでも高校生のできるだけ早い段階で決めておくべきです。
大学入学後も意識して行動しよう
自分の将来像や就きたい仕事からから逆算して大学・学部を決めようと先述しましたが、実際高校生の段階で明確なビジョンを持っている人の方が少ないでしょう。
ただ、興味を持った分野などははっきりしていますし、理系か文系かの選択さえ間違っていなければ大抵の場合は受験直前でもカバーできます。
入学してからどのように過ごし、卒業後はどのようなものにしたいかを意識して選び、入学後もこの意識を保ちましょう。
卒業後を常に意識して大学に通っていれば、卒業が近づいてくると卒業後に対する不安や期待が現れ、これを原動力にして行動をして行けば就職まで頑張れるでしょう。
大学生活という最低でも4年間という時間を無駄にしないために、いったい何に貴重な時間と労力を使うのか、納得できるまで考えて学校を選ぶと良いでしょう。
まとめ
将来の仕事が必ずしも、出身大学や学部が関係があるとは限りません。
たとえば、法学部はほとんどの職業に就けますし、SEなども、特に理系学部を卒業している必要はないのですが、大学での学びを有意義にし、将来の夢やビジョンがある方は、それに近しい学部・大学を選ぶことで必ず糧になるでしょう。
有名な大学だから、偏差値がちょうど良いからといった理由で大学を選ばずに真剣に自分の将来を踏まえて選んでみてください。