突然ですが、お子さんの語彙力についてどう教育したらいいか悩まれていませんか?
実は最近、子どもの語彙力が低下されていると話題になっています。2016年に発表された学習到達度調査の結果を受けて、日本の子どもの読解力が下がったことが指摘されました。
でも大丈夫です。語彙力は、ある3つの方法で確実に伸びていきます。
豊富な語彙力を身につけて、学習能力に差をつけましょう!
語彙力って?
いま話題になっている「語彙力」。テレビや雑誌の特集でも取り上げられていますよね。
では語彙力とは一体何を指すのでしょうか?
それはその人が持っている単語の知識と、それを使いこなす能力のことです。
ここでいう「使いこなす」とは、正しい意味を用いて会話中に単語を使うことができる力を指します。
もしかしたら「語彙力が高い人=言葉をたくさん知っている人」というイメージが強いかもしれません。
しかし、言葉の意味を知っているだけでは足りません。言葉を知っているだけで、実際に使いこなせないと語彙力とは言えないのです。
英語では類語として「vocabulary」と表現されます。日常では「ボキャブラリーが豊富だよね。」と褒め言葉で使われることが多いですよね。
では語彙力がもたらすメリットとは一体何が当てはまるのでしょうか?
語彙力がもたらすメリットって?
以下では語彙力がもたらすメリット3つをご紹介します。
・コミュニケーション力の向上
語彙力を増やすことで多くの言葉を用いて自分の気持ちを表現できます。
過去に「相手に伝えたいことがうまく言葉にできない」と、歯がゆい経験があるという人もいるでしょう。
でも語彙力を鍛えれば自分の気持ちを正確に説明できるようになります。
語彙力を伸ばせば、今までになかった感情表現が見つかるはずです。
例えば「ヤバイ」という言葉1つでも、「大変だ」「面白い!」「かっこいい」「おいしい」「嬉しい」「おしゃれ」など様々な意味合いがあります。
結果的に、誰とでもコミュニケーションが円滑になって人間関係がうまく築けるでしょう。
語彙力を増やして、スムーズなコミュニケーションを目指しましょう!
・理解力が高まる
文章や相手の話から全体像をイメージしやすくなります。
例えば読書をする際、一文読んで本の中の世界観や、登場人物のセリフの意味に気付くことができます。語彙力は国語の読解力にも繋がるので、教科書を読むのが楽しくなるでしょう。
即座に理解できる能力は、学習能力には切っても切れない必要な力となります。
また、語彙力が身につけば、相手が間違った言葉の使い方をしたり、言葉の意味が分からない時があっても、前後の話の内容や文脈から汲み取って理解しやすくなります。
・文章力がつく
語彙力が上がると自然と文章力が身につきます。
先ほども記載した通り、知っている言葉が多ければ多いほど表現に深みが出てきます。それは文章でも同じです。
語彙力が上がると、言葉で表しきれなかった感情や思いを文章でアウトプットできるようになります。
文章力が身につくことで、伝えたい相手に伝えたいことが届く文章を書けるようになるんです。
例えば夏休みの読書感想文。苦労しているお子さんも多いはず。
でも語彙力が身につけば、読んだ本の感想をスラスラと自分の思った通りにアウトプットできるようになります!
語彙力を伸ばす方法
ではどのようにすれば語彙力が上がるのでしょうか。
以下では具体的な語彙力を伸ばす方法を3つご紹介します。
・本やマンガに触れる
図書館やマンガ喫茶に行けば手軽にトライできます。もちろん、おうちにある物でも実践できますのでご安心ください。
やり方は簡単。本やマンガを読む中で分からない単語が出てきたら、まずメモを取りましょう。そしてその単語や言葉を自分で辞書やGoogleで調べます。
特に「自分で調べさせる」というのが最大のポイントです。
自分で調べたことは記憶に残りやすいです。自身で手間をかけて調べたから、同時に調べた記憶が刻み込まれます。
きっと普段から読書がニガテというお子さんも多いはずなので、好きなマンガで代用してもOKです。
お気に入りのマンガで難しい言葉が使われていたら、そこから単語を拾ってきます。そして自分で調べることで、意味をつかみ内容がより浸透します。
お子さんの楽しいと思う、好きなことにからめるのが長く続けるコツです。
・会話する機会を増やす
このご時世、人と面会するのは難しいですが、人と会話する機会は増やせます。
例えば、直接会わなくても電話やビデオ通話等、交流するツールがたくさんありますよね。そのツールを使って直接会わなくても会話することは可能になります。
ぜひお子さんには世代の違う方と会話する機会を設けてみてください。
例えば離れて暮らすおじいちゃんおばあちゃんや、親戚のお兄さんお姉さん…。あげれば意外と候補が出てくるはずです。
当然ですが、世代が違うと考え方は異なります。すると、相手が自分の知らない言葉を使うことが十分考えられます。
だから普段話さない人と会話をすることで、いつもは使わない言葉に出会えるチャンスになりえます。
また、いろんな人の言い回しをインプットすれば自然と語彙力は高まります。
おじいちゃんの口癖(昔の言葉)をマネして使ってみるのも勉強になるはずです。
せっかくのおうち時間、この機会に交流を図ってみてはいかがでしょうか?
・親子交換日記をはじめる
交換日記を始めると、必然的に文章を書く・読む機会が増えます。
内容は何でもOKです。好きな食べ物の話や学校であったことなど、勉強の話よりたわいのない話から始めることで、子どものやる気が育ち、自発的に発信するようになります。
交換日記をつけることで子どもの成長を感じることができ、日記を共有することで自然と分からない単語や言葉についての会話が広がっていきます。
また、親子で交換日記をすることでコミュニケーションが増えて、より子どもと仲よくなるというメリットも得られます。
私も幼い時に母親と交換日記を付けていましたが、母親の書いた文章を見ることで、普段使わない言葉に触れることができました。結果、本を読むのが楽しくなり、国語の成績は30点も上がりました。
まとめ
- 語彙力とは、その人が持っている単語の知識とそれを使いこなす力
- 語彙力がもたらすメリットは、コミュニケーション力の向上、理解力アップ、文章力アップ
- 語彙力を伸ばす方法は、本やマンガに触れる、会話する機会を増やす、親子交換日記をはじめる
語彙力を増やせば周りとの協調性も生まれます。今日よりも明日、豊富な語彙力を身につけて学習能力に差をつけましょう!