受験は人生の一大イベントですよね。受験後の生活を考えてワクワクするときもあれば、受験自体が不安だという心の揺れ動きもあると思います。
「勉強に集中できてないな」など心の不調を抱えたまま勉強を続けていると、受験うつになってしまうこともあるんです。最近、勉強がはかどらないなと思ったら、要注意です。
不安なく受験に向き合ったり、受験後の生活を楽しむためにも、受験うつの症状やなりやすい状況を知っておきましょう。自分の心の変化や不調に気づくことができると、受験うつになる前に対策をとることができますよ。
当てはまるところがあれば注意!受験うつの兆候や症状とは?
受験うつには、以下のような兆候がみられます。
- 疲れやすい
- 何に対してもやる気が起きない
- 物事を面白いと思えない
- 食欲がない
- 文章が頭に入ってこないと感じる
- 少しのことでもイライラする
このような不調があると、心が疲れてきているサインです。「ちょっと気分が落ち込んでいるだけ」と放っておくと、症状が進行してしまいます。
受験うつは以下のような症状がでて、かつ、その症状が1日中、毎日、2週間以上続くことを言います。
- 気分が落ち込む
- 何にも興味を持てない
- 眠れない
- 受験のことを考えると不安
- 勉強していないと遅れをとっているようで不安
このような症状が原因で、日常生活や勉強などに支障をきたす状況だと、受験うつの可能性が高くなってきます。症状が続くと、最悪、自殺に至ってしまうこともあります。
実は受験うつになりやすい状況や性格がある
受験うつになる原因としては、過度なストレスがあります。ストレスといっても、「少し頑張れば合格ラインに到達する」など、良い方向に後押ししてくれるものもあります。受験うつになる場合は、受験勉強や周りからの期待を圧力と捉えてしまいます。
・受験うつになりやすい状況
親や先生など、周りから過度な期待をかけられている場合、受験うつになりやすいです。「自分は最大限頑張っている」と感じているのに、「もっと頑張れ」と言われると辛くなってしまいます。
また、受験を控えている方は、恋愛や学校生活からもストレスを受けやすい時期です。特に10代後半は、自立したいという気持ちも大きくなります。自立しようとして挫折するという状況も、受験うつを引き起こす要因です。
・受験うつになりやすい性格
「真面目」「几帳面」「完璧主義」の性格傾向の方は、受験うつになりやすいです。このような性格の方は、物事を正面から受け止め、やり遂げることができます。
しかし、周りからのプレッシャーや不調があっても頑張りすぎて、心のバランスが乱れてしまうことがあります。
受験うつを回避する方法3つ
受験うつになってしまうと、受験勉強が続けられなくなる可能性があります。適度なストレスの中で受験勉強を進めていく方法はあるのでしょうか。
・ストレスの原因を探す
心が不調だと感じたときは、ストレスの原因を探してみましょう。感情と事実が混ざりやすいので、感情と事実を分けて、紙に書き出してみる方法がおすすめです。実際に起こったことを書き出してみると、思っている以上に変えられることがあったり、そんなに考えすぎる必要がなかったことがわかります。
ストレスを溜め込んでいると、どんどん膨らんでいきますので、少しの不調でもストレスの原因を探して早めに対処するのが良いです。
・友人や家族などに相談する
心が不調であったり、不安があるときは、誰かに相談してみましょう。誰かに話してみることで、心が整理されます。自分がストレスと感じていることに気付くだけでも良いのです。誰かに話してみると、自分が思っていなかった対処方法や考え方に出会えることもあります。
・一度立ち止まって人生を考えてみる
受験は自分のことや自分の人生を考えるチャンスでもあります。「受験の後、どんなことをしたいのか」「将来、何をして生きていきたいか」を考えると、目標が明確になってきます。同時に、今の方法ではなくても、その目標に到達することがわかることもあります。様々な選択肢に気付くと、「どんな方法でも自分の好きなことができる」と受験への不安を分散させることもできますよ。
まとめ
受験は、人生の中でとても大切なイベントですよね。受験勉強過度なストレスを抱え込むと、心が不調になります。気分が落ち込んだり、やる気がなくなるなどの兆候がでてきたら要注意です。このような兆候が長く毎日続くと受験うつになってしまいます。
受験うつは、周りからの過度な圧力や他のライブイベントのストレスが引き金になることがあります。真面目で完璧主義の性格傾向の方は、ストレスを溜め込みやすいです。
受験うつを回避するには、心の不調を見逃さず、早めに対処するのが大切です。ストレスの原因を探ったり、誰かに話してみるのも良いでしょう。人生の目標を改めて考えてみるのも不安を軽減させることができます。受験を適度なストレスで乗り越えて、ご自身の目標に近づけることを祈っています。