日本では、中学校を卒業した人の98%が高校に進学していて、ほぼ全員が高校に進学します。
残りの2%に含まれるうちの一つが、高校入試で不合格になり、中学を卒業した後に働かず、翌年の高校受験に向けて勉強に取り組む「高校浪人」です。
高校浪人をするのはとても珍しいですが、あり得ないことではないので、事前にしっかり回避をするのがベストです。
高校浪人とは?
高校浪人とは、高校入試で不合格になり、中学を卒業した後に働かず、翌年の高校受験に向けて勉強に取り組む人のことです。
大学受験に失敗して大学浪人をしている人は珍しくありませんが、高校浪人は学年全体の2%に満たないほどしかいません。
高校浪人は回避するべき?
15才という多感な時期にとって、高校浪人というのはとても精神的に大きな影響があり、心にダメージを負ってしまいます。
そして無事翌年高校に合格できた時、中学時代の同級生が先輩で、新しい同級生は1歳年下になります。高校生にとっての1歳違いというのは、無視できないギャップと感じる人も多いでしょう。
そのため、高校浪人を極力避けるように行動をしましょう。もし高校浪人をするのであれば、前を向いて翌年の受験に切り替えるようにすることが大事です。
道立高校に不合格した時の高校浪人回避方法は?
北海道の道立高校のケースをみていきます。ただ、他都府県でも同様の仕組みがあるはずですので、ここに書かれた内容は他都府県の中学生にも参考になると思います。
道立高校の入試は1次募集と2次募集があります。一般的な入試は1次募集となっており、ここで大半の人が入学を決めます。
そして1次募集で生徒の数が定員に満たなかった高校は、2次募集を行って生徒を集めます。
もし道立高校の入試に落ちてしまっても、すぐに気持ちを切り替え、焦らず2次募集を狙うことが大事です。
道立高校の例年の大まかな日程は、以下の通りです。
- 出願の受付:1月19日~1月22日正午
- 出願変更の受付:1月27日~2月2日午後4時
- 検査日:3月3日
- 合格者発表日:3月16日
- 追検査実施日:3月17日
- 追検査の合格発表日:3月19日
2次募集では試験は行ないません。1次募集の入試(学力検査)の成績が、2次募集で出願した高校に渡ります。
2次募集で出願した高校は、その成績をみて合格させるかどうか決めます。
したがって、2次募集で不合格になる可能性もゼロではありません。
定時制高校や通信制高校という選択肢もある
もし2次募集で不合格になっても、定時制高校という選択肢があります。
道立の定時制高校の場合、4月上旬まで受け付けることがあります。
また北海道には道立の通信制高校、有朋高校があり、3月と9月の年2回入試を行っています。
高校浪人を回避したいのであれば検討するべきでしょう。
中学時代からの準備で高校浪人を回避する
高校浪人を回避するには、中学時代の準備がとても重要です。
まずは、しっかり勉強しましょう。高校の進学率は98%です。したがって普通の努力をして「人並み」を維持していれば、高校に入ることはそれほど難しいことではありません。
塾に通う / 家庭教師をつける
もし中学の勉強でつまずいたら、塾に通いましょう。先ほど「心のダメージを考えると回避したほうがよい」の章でみたとおり、高校浪人はとてもタフな体験です。
それを回避できるなら、中学時代に塾に通っておいたほうがいいでしょう。家庭教師も悪くはありませんが、塾に通えば、気合を入れて受験勉強に励んでいる友人がたくさんいます。
みんな目標は違えど、受験という目標は一緒なので、受験勉強中の人達にしかわからないような悩みや相談を語り合えるのは、精神的にもメリットとなることでしょう。
その波に乗れば、無理なく勉強をすることができるだけではなく、友達も増えるので合格した際には深い仲になってるなんてこともあります。
自分の学力を把握して「受かる高校」を選ぶ
受験する高校を選ぶとき、合格率が高いところを選びましょう。
中学の担任の先生に志望高校を伝えて、先生から「今の学力では合格は五分五分だ」と言われたら、高校のランクを1つ落とすことを考えましょう。
そのためには、中3での自分の学力を正確に把握する必要があります。
担任の先生に相談したり、塾の講師に聞いたりして、今の自分の立ち位置を確認しておいてください。
そして合格確率が五分五分の高校を受験するなら、滑り止め高校として私立高校も受験しておきましょう。
まとめ
高校浪人は、大学受験と異なりあまり起こり得ないことですが、自分がなってしまった時大きなショックを受けてしまうかもしれません。
そうならないためにできる準備を早い段階からしておくのがベストです。
1人で悩んでいるだけでは精神的にも良くないので、できるだけ周りの理解ある人達に相談するか塾に通って、講師の先生や友達をつくることが個人的にはおすすめです。