「不登校」と聞くと悪いイメージを持つことが多いかもしれませんが、子供がいじめにあっている場合や学校で理不尽な扱いを受けているなどの理由であれば、保護者としてはそんな学校に通わせたくないはずです。
学校に元気に通うようになるのが望ましいですが、それが叶わないことも多いです。そんな場合でも、保護者は中学・高校・大学に進学して欲しいのが本音ということが多いはず。
そこで、この記事ではそんな時に役立つ解決方法を、不登校の原因とともに紹介していいます。
不登校の原因とは?
文部科学省による不登校の原因・理由についての調査によると、学校に係る状況よりも家庭に係る状況の割合が高いということが判明しています。
この記事では主に学校に係る状況を紹介していきます。学校の中での最も多い回答は、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」で、小学生で21.7%を占め、中学生でも30.1%と2~3割の生徒がこの問題を抱え、不登校になるということがわかりました。
次に高いのは、「学業不振」であり、小学生が15.2%、中学生が24.0%で、学習内容が難しくなる中学生の割合が高く、学年が上がるにしたがって学習内容が難しくなり、小学校から中学校に上がれば授業の速さが増すことから、授業についていけないなどの理由で不登校になるケースが多いようです。
また「入学・転編入学・進級時の不適応」が続き、小学生が4.5%、中学生が7.7%、小学生は「教職員との関係をめぐる問題」も同率で4.5%になりました。
不登校になる原因として注目されることがある「いじめ」は小学生で0.8%、中学生で0.6%と全体的にも低いのは意外です。
不登校になった場合、大学に進学するための解決策は?
いじめがなくても不登校になるということが先ほどわかったと思います。まずはどうして学校に行かなくなったのかを聞いてみましょう。
素直に答えてくれるかはわかりませんが、ヒントを得られるはずです。
そこから保護者が力添えをして解決できそうな問題であれば解決をサポートしましょう。
小中学生でのやむを得ない不登校の場合は中学に進学可能?
しかし、どうしても解決できなさそう、時間がかかってしまうようなことが原因の場合はなかなか学校に通ってもらうのは難しいでしょう。
しかし、保護者としては今は不登校だとしても進学してほしいと思うのが当然でしょう。
文部科学省は2016年に「小学校等の課程を修了していない者の中学校等入学に関する取扱いについて」という通知を、全国の都道府県教育委員会などに出し、その中にはやむを得ない事情によって小学生が不登校になり、小学校未修了のまま小学校を卒業する年齢に達した場合、中学への入学を認めるとしています。
また、中学生の不登校についても文部科学省は、民間施設などの学校外の機関で指導を受けていれば、出席扱いにすることができる、つまり不登校期間も出席とみなされるので卒業できます。
あとは高校受験に合格すれば高校に進学することができるので、新たな学校での新生活を送れるので不登校を回避できるでしょう。
高卒認定試験を受ければ大学進学可能
では、すでに高校生で不登校の場合や、中学卒業後高校に行かなかった場合はどうすれば良いでしょうか。
高校の場合は不登校だからといって卒業できることが単位制のためできません。
その場合でも、保護者は大学に行って欲しいという家庭がほとんどでしょう。大学入試を受けるには原則、高校を卒業していることが条件です。
しかし、例外として、文部科学省が実施している「高等学校卒業程度認定試験」(高卒認定試験、旧大検)に合格すれば、大学に入学する資格を得ることができます。
高卒認定試験は、国語、地理歴史、公民、数学、理科、英語の6教科、8~10科目(選択によって変わる)のすべてで合格点を取れば大丈夫で、1回ですべての試験に合格する必要はなく、1回合格した試験は次回受ける必要はありません。数年かけて合格を積み重寝るという方法で良いです。
高卒認定試験の試験範囲は高校1年生の教科書レベルなので、特に難易度は高くないので、時間をかけて勉強すれば合格できるでしょう。
資格を取得したら大学を受験して、無事合格できれば大学生になることができます。
まとめ
子供が不登校になった場合、まず原因を考えましょう。家庭環境の場合は改善できるものがあれば改善してあげること、そしていじめが原因であるならば無理はさせない、学校に相談することが前提です。
それでも解決できない時は、無理をさせて投稿させるのではなく、今回紹介したように高卒認定試験を受ければ大学にも進学できます。
塾によっては不登校の方向けに高卒認定試験⇨大学受験と対応してくれるところもありますので、一度相談してみてはいかがでしょうか。