よく「普通」という言葉を使ったり、耳にすることはありませんか?
「普通に面白い」
「普通に美味しい」
「普通の成績だった」
などのように使われる「普通」ですが、この普通とは一体なんなのでしょうか?
結論から申し上げると、普通というのは感覚によってしまうの環境・人によって異なります。そのため、普通だから大丈夫と思っていても世間一般的には普通ではない場合があります。
そこで、この記事では主に学校の成績や受験に関する「普通」に関して解説していきます。
そもそも「普通」ってなに?
そもそも「普通」という言葉はどういう意味なのでしょうか?
「普通」の意味を聞かれても「普通であること」くらいの認識しかしておらず、日常的に使われている言葉であるにも関わらず、意味を正確に理解している人は少ないと思われます。
辞書を引いてみると
特に変わっていないこと。
ごくありふれたものであること。
それが当たり前であること。
と記載されています。
噛み砕いて説明すると、普通の成績といった場合は「大多数の人がとっている一般的な成績」などということが出来るでしょう。
「普通に楽しい」といった場合も同様で、一般的な人ならば楽しいが特に楽しいという訳でもないと感じる様を伝える言葉となります。
普通というのは環境、人によって異なる
しかし、このように辞書通りに「普通」を使えている人はあまりいないのではないでしょうか。
それは自分が過ごしている環境によって、大多数の人が異なるため、自分が当たり前と思っていることが、自分以外の環境では当たり前ではないかもしれないからです。
普通と思うのは周りの環境によって違ってしまうので、実際に普通を正しく使うことはかなり難しいことなんです。
普通の学力ってどれくらい?
学力の場合を例に取って具体的に見ていきましょう。
中学校で行われる定期テストでは、平均点やクラス、学年の順位が公開され、自分が今学校でどれくらいの学力があるのかということがわかります。
しかし、定期テストというのは中学校ごとに内容が違いますし、テストの結果は受験の指標にはなりますが、あくまで目安にしかなりません。
例えば、定期テスト5教科学年平均点が347点で自分の点数が365点だった場合、347点が普通で365点だった自分とその親は普通より少し良いと思います。
しかし、この場合の普通と普通より少し良いは通っている中学校の同じ学年での普通と普通より少し良いということで非常に狭い範囲だと云う事です。
仮に475点で学年1位の成績だったら本人も親も普通ではなく勉強が出来ると思うでしょう。
そのまま順調に高校受験を迎え上位難関校と言われる「札幌南高校」「札幌北高校」「札幌西高校」「札幌東高校」「札幌旭丘高校」などに見事入学したとします。
そこではまわりがみんなそうなので普通勉強が出来るということに変化します。志望する大学もまわりのみんなそうなので東京大学や京都大学、北海道大学や国公立・難関私立大学という事になります。
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模試で客観的な自分の学力を把握しよう
2022年に高校受験を迎える中3性は全道で40,192人、石狩学区で18,162人、札幌市内で14,370人です。
そのなかで「札幌南高校」「札幌北高校」「札幌西高校」「札幌東高校」「札幌旭丘高校」の5校に入学できるのは1600人で石狩学区全中学校の成績上位1割未満だと云うことです。
そのため、しっかり今自分の学力がどれくらいの位置にいるのかを今いる中学校だけでなく、多くの高校受験生たちとのなかで確認することが受験を成功させるための鍵となるでしょう。
学校では上位の成績かもしれませんが、模試の結果で見たら平均レベルということもありうるので、道コンなどの模試を利用して現状を把握しましょう。
受験勉強の学習計画にも役立ちますし、受験に対しての焦り、安心感など良い効果をもたらしてくれます。
道コンなどの模試で算出される偏差値とは?
道コンなどの模試を利用すると、結果として偏差値という項目が算出されます。この偏差値というのが自分の学力はどのレベルなのかを把握することができる材料です。
偏差値は50を基準として、平均からどれくらいの差があるかを表した数値で、そのため自分の得点が平均点と同じであれば、偏差値は50となります。
先ほど説明した石狩学区全中学校の成績上位1割未満というのは偏差値で言うと「62〜63」です。
そのため上位の高校を受験したいと考えている場合、60以上の偏差値を出すことが第一の目標となるでしょう。
最後に
普通というのは学校や家庭などの環境によって異なります。
特に学力は顕著で、校内の学力レベルによって大きく平均点などが異なるため、普通の感覚が狭くなってしまいます。
そのため、現状の「普通」「みんな」という認識を小学生のうちから道コンなどの模試を通じて堅実に自身の現状把握をして中学受験や高校受験、大学受験に備える事が将来を考える上で大切です。