国語は大事!軽視すると成績が悪くなる
優秀なお父さんがやってしまいがちなのが「国語」を甘くみて軽んじてしまうことです。
得に理系出身のお父さんに多いのですが、 子どもの頃から優秀だったため「勉強しなくても国語の成績はよかった。簡単だった」という記憶があることが影響しているのでしょう。
ご自身の大学受験の経験から「自分は大学受験で苦労していない」 だから国語なんて簡単だと思い込んでしまっており、そしてつい国語よりも算数を重視するお父さんが多いでしょう。
そんなお父さんに、今小学6年生のお子さんが中学受験で出題されている国語の問題をいざ解こうとするとなかなかに手こずるのではないでしょうか。
今の中学入試の国語の問題は、そのまま大学受験で出題しても違和感がないほどに高レベルになってきています。
難関中学の国語の入試問題では、正解するには社会科学や自然科学の知識が必要、そしてそれを応用して自分の頭から言葉を引き出し、その学校が要求しているレベルで答えなければなりません。
心情を問う記述問題では、悲しい、嬉しいだけではなく、状況や背景説明まで要求する学校も少なくないです。
毎年、受験シーズンが終了すると、大手進学塾等が国語の入試問題をまとめた解答集を出版しますが、塾によって記述問題の模範解答が違っています。
そして、どれもが大人の文章になっているのです。これは塾ごとに各有名中学が望んでいる解答レベルを精査して、独自の分析によって「各学校が望んでいる解答」をしているからです。
そのため。いくら優秀で賢いお父さんであっても、合格できる解答をするためには、相当苦労すると思われます。
読解力は国語以外でも大事
読解力は、算数の問題に解答する際にも欠かせない大事なものです。
最近の子供たちは言葉に対してあやふやになっていて、 たとえば「3で割る」と「3を割る」の違いがわからないといった具合に、助詞に関しての理解ができていないと感じられます。
最近の話し言葉では、助詞を省きがちな風潮が見受けられています。大人は助詞を省いても文脈や場面から自然と意味を感じ取ることができますが、子どもにとっては助詞を理解する機会が失われているのです。
さらに、学校や塾が要求する大量演習・繰り返し学習によって 子どもはやらなければいけない問題量を前に、「目に飛び込んできた数字や漢字から問題を予想する」など自分なりのよくない工夫を始めてしまいます。
算数もまずは頭の中の言葉で理解して、言葉で考え、設問を解くでしょう。そのため国語はすべての学科の基礎となるものです。
お子さんの学力を伸ばしたいなら、読解力を甘く見ないようにしましょう。甘く見てしまうと基礎学力そのものが、低下していってしまいますよ。
伸びる子が持っている共通項
受験を成功させるためには、応用学力を伸ばす必要があるでしょう。そのため、応用学習にスムーズ移行できないと受験勉強で何度も躓いてしまいます。
スムーズに応用学習に進める子供にはある共通項があります。
それは、「基礎学力がしっかりしている」という点です。
伸びる子の共通項「基礎学力」
基礎学力とは、、読み・書き・計算などすべての学習を成立させる上で必須の基礎的な知識です。
小学生の学習でいえば、計算練習や漢字の書き取り、音読などが基礎学力に当たるでしょう。
そんな基礎学習から応用学習にスムーズに移れる子供というのは、小学3年までに計算練習・漢字練習・音読を毎日わずかずつでも続けてきたとも言えるでしょう。
それは毎日学習を行うこと、つまり基礎学習の習慣が身に付いていること事が大切なのです。
基礎学習の習慣としてしっかり定着している子供は、受験のための応用学習にすんなり移行することができるでしょう。
基礎学習の習慣がないと、テストの点数が伸びず、算数でいえば、高い思考力を持っていて、設問を理解して解法の糸口を見つける事はできても、途中の計算で間違えてしまいかねません。
最後に
国語というのは勉強がしにくい教科かもしれませんが、中学受験ではかなり難しい問題が出題されているのでしっかりと基礎的な読解力を身につける必要があります。
読解力をあげるには、普段から本を読む習慣をつけるようにすると良いでしょう。
そして、読解力を含める基礎学力をしっかりと定着させるために勉強の習慣をつけられる環境を用意するといったサポートをしてあげるのが受験を成功させるためのポイントです。