子供が約束を守らないと悩んでいる方は非常に多いと思います。
子どもはどうして約束を守れないのか、そしてどうすれば子どもは約束を守れるようになるのかという観点から、約束を守る子供を育てるためにできることを紹介していきます。
なぜ子供は約束を破るのか
子供が急に話さなくなったり、反抗的な態度を向けられたりして、親御さんにとっては不安に感じる時期だと思いますが、お子さんは今まさに!幼児期を抜け出して仲間集団の中に身を置いて、精神的に成長し責任感を育てている真っ最中なのです!
この時期のお子さんが約束を守ってくれないとき、イライラしてしまい感情のままに叱ったり、厳しく罰を与えたりという行動はよくありません。
このような行動を取ってしまうと、子供は怒られるのを避けるために、その場しのぎの嘘をつくようになってしまうこともあります。
だからと言って黙認してしまうと「約束を破っても怒られないから大丈夫だ」と捉えてしまい、約束を破ることが当たり前になってしまったり、お子さんが「何も言わないなんて自分に興味がないんだ…」と感じてしまったりすることもあるでしょう。
約束を守る子供にするためにできること
それでは、親はどのようにして子供に約束・時間を守ってもらえるようになるでしょうか。
約束を守ることの大切さ、メリットを伝える
子供にとって“約束=我慢”になっていると、親にとってはベストに思える約束でも、子供には苦痛に感じてしまうものです。
そうならないためにも、お子さんに、「約束を守るとこんなに良いことがあるんだ」と気づいてもらうように促すのがポイントです。
例えば「ゲームをしたら宿題をすると約束していたのに、いつまでもゲームをしている…」という場合は、「先に宿題を終わらせちゃったほうが、後からゲームの時間もたっぷり取れるんじゃない?」という言葉をかけるなど、約束を守ったら得られる嬉しいことを具体的に伝えてあげるのがオススメです。
また「6時までに帰って来る」という約束をするときにも、「暗くなったら車にも気づかれにくいし危ないよ。あなたのことが心配だから6時までには帰ってきてね!」という感じで、子供にも納得できる理由を伝えると、「6時までには必ず帰ってきなさいよ!」と厳しく言われるよりも約束を守ってくれる可能性がグッと高まります。
ただ厳しく言うよりも、子供が自然と約束を守りたくなるように上手く促してあげるのがコツです。
ルールは子供主導で決める
親はもちろん、小さい子どもであっても、「宿題は自分ひとりでやる」「靴紐は自分で結ぶ」というふうに、やれることはいくらでもあるはずです。
その際、親が子どもに押しつけるのではなく、家族全員で相談しながら「あなたは家族のためにどういうことができると思う?」と子どもに聞いて、子ども主導でルールを決めさせることが大切です。
なぜならば、押しつけでは子どもの責任感が育たないからです。
ただ、子ども自身が決めたルールであっても、問題が起きて守れないということも出てくるでしょう。そういうときに叱ってはいけません。
ルールを守れなかった理由を聞けば、「もっともだ」ということも多いものです。
理由からどうするべきだったかを伝える、分からせることが親の務めでしょう。
注意点
親にとって「機会を与える」ことは親の大事な役割です。
子供の意思を尊重して自由にさせるということが大事ですが、それと親が何もしない能登は違います。
本来なら外遊びが大好きになるはずの子どもや、あるお稽古事に強い興味を示すはずの子どもも、それらに触れる機会がなければ自分の好奇心に気づかないです。
子どもは自分で遊びを見つけますが、自由に出かけることはできません。ですから、なるべくさまざまなものに触れる機会を与えてあげるようにしましょう。