”これ何?”、”どうやるの?”、”もっと知りたい!!”
知的好奇心とは、もっと物事を深く知りたい、もっとさまざまなことについて学びたいという欲求のことを指します。知ることに喜びを見出すことであり、勉強が好きな子の特徴の一つです。
つまり、知的好奇心旺盛な子に育てることができれば、勉強へ積極的に取り組み、自ら学ぶ子へ育つ可能性が高くなるのです。
そこで今回は、子どもの知的好奇心を育むためにできることを紹介していきます。
知的好奇心を育てることで頭のいい子供になる?
知的好奇心が強い子は、いろいろな情報を得ようと積極的に行動するため、幅広い知識が身につけることができます。
自ら積極的に学ぶために行動するようになると、学校の授業や塾だけではなく、自ら進んで家庭学習もするようになり、他の子よりもよく勉強に取り組み、積極的に学ぶようになります。
幼少期に、好奇心によって「興味を追究する経験」を積み重ねることによって、知らないことを知るにはどうしたらいいのかがわかり、知識を吸収しやすくなり、次第に勉強を楽しめるようになります。
学ぶことへの積極性により、教師に質問をしたり、インターネットで調べたり、図鑑や参考書で調べ、考えるようになります。その結果として【思考力】が身につくことが判明しています。
また、東北大学の研究結果によると、成績が伸びている家庭の大半が子供の頃に、本や図鑑で見た世界を通じて好奇心を引き出されていたことが判明しています。さらに、その研究の中で好奇心旺盛で何かに集中することは、脳の活性化に非常に大きな成果があるという結果が得られています。
子供の知的好奇心を育む方法
それでは、知的好奇心を育むために親ができることを紹介します。
①知的好奇心をくすぐるきっかけを与える
子どもが興味ありそうなものに触れる機会を積極的に作りましょう。たとえば、虫に興味を持ったなら、林や森などに連れて行って、本物の虫を観察してみる。電車の絵本を夢中になって読んでいるのならば、駅や車両基地に連れて行って、本物の電車を見せるのです。興味持ったものを実際に目にしたり、触れたりすることで、興味のアンテナが敏感になり、〝もっと知りたい“、〝これってなんだろう?“と、どんどん興味が膨らんでいきます。
②一緒に考えて疑問を解決する
子どもの知的好奇心を育てるには、子どもの「これ何?」「どうして?」といった疑問を否定しないことが大切です。
もちろん、「葉っぱが緑色なのはね、光合成に必要な天然の緑色色素を含んでいるからで……」のように、説明しても全てを理解することはできないかもしれません。
しかし、質問してきた子どもを突き放すような態度をとったり、答えを教えてしまったりすると、「子どもが自分で答えを見つける機会を永久に奪ってしまう」ので気をつけましょう。
また、子どもの知的好奇心が最も高まるのは、子どもが「説明したい」と思った時とも言われています。子どもから「どうして?」と聞かれたら、「そうだね、どうしてだろうね」といっしょに考えてみたり、あえて勘違いをしてみせたりして、子どもの「教えてあげたい」という気持ちを引き出してあげて見ましょう。
③親も好奇心を持って楽しむ
子どもは常に親の背中を見ています。親が楽しそうしていれば、子どもも「お父さんが夢中になっていることはなんだろう?」と興味を持ちます。
まずは親がさまざまなものに興味を持ち楽しんで学ぶ姿を見せましょう。
大切なのは、遊びに付き合うのではなく、一緒に楽しむことです。子どもと目線を合わせ、疑問や喜びを解決することで、知的好奇心は高まってきます。
知的好奇心を育てて、子どもの学びたい気持ちを満たそう!
子どもであれば知的好奇心は誰でも持っているものです。その知的好奇心をくすぐり、満たし、広げるために、周りの大人ができることはたくさんあります。
①興味を持ったものに実際にみたり触れたりする機会を作る
②子どもの疑問に寄り添い、一緒に解決する
③親も子どもと一緒に好奇心を持って楽しむ
この3つが好奇心旺盛な子を育てるための重要なポイントです。
南カリフォルニア大学の研究では、好奇心旺盛な子はそうでない子に比べるとIQが12ポイントも高いという結果が得られています。好奇心を育てるためには、幼少期の”なんだろう?”という気持ちを受け止めて、満たしてあげることが重要です。そして、好奇心旺盛な子はその後の学齢期においても、学ぶことに貪欲になり、自ら進んで学ぶ子への成長していきます。
知的好奇心を育むことは、自ら学ぶ子に育てるための第一歩です。子どもの知的欲求を満たして、知的好奇心旺盛な子しましょう!