「作文」というのは、文章を一から考えるので、思考力が必要です。言い換えるならば、作文力があれば、勉強全般に関わる考える力が身につくということにつながります。
子供の作文力を伸ばすために、作文を好きになってもらうために親ができることを紹介していきます。
また、作文嫌いになってしまいかねない親のNG行為についても紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
作文は考える力が養われる
文章を書く力は、読書感想文などの学校の課題や受験の際に必要になるだけでなく、考える力や感じる力のもととなります。
これは受験や就職、そして社会に出てからもプレゼンテーションの作成やスピーチなどに役立つ強力なスキルです。
しかし、読書感想文など作文をしてみるとなかなか書けない、作文に苦手意識を持っているお子さんが多いようです。
作文力を伸ばす方法
作文力というのは、生まれ持った才能ではありません。
小学生の作文力は、親とのコミュニケーションによって大きく影響されるので、親は子供との接し方にも注意をする必要があります。
それでは、親が作文力を伸ばすためにできる方法を紹介します。
いろんな経験をさせる
外遊びや、初めての体験などさまざまな経験をすると、子供は言葉にして説明をしたくなるでしょう。
ここで、新たな表現や伝えるための言葉を習得すること、そして作文のネタにもなるので一石二鳥です。
家庭内での会話で伸ばす
多くの体験や読書体験を生かし、それを言葉にして表現するには、まず家庭での会話が豊かである必要があります。
何気ない普通の会話で、親が質問をして子供に何かを伝える機会を与えましょう。
「何して遊んだの?」
「追いかけっこ。楽しかった!」
このようなありふれた会話があると思いますが、これで終わってしまっては意味がありません。
ここから、何が楽しかったのか、誰と遊んでどういう事柄が起きたのか、追いかけっこをすることになったのは何故かということを聞きましょう。
相手に物事を伝えること、語彙力などが身に付きますし、人前で発表をするときのスキルにも影響します。
子供の作文力を奪ってしまう親のNG行為
最後に、親がしてしまうと作文に苦手意識を持つ、作文力が伸びない子供になってしまうNG行為を紹介します。
心当たりがあったらいますぐやめた方が良いでしょう。
子供が言葉を探っている時に待たない
子供は、何か伝えたいという一心で話を始めるため、言葉が追いつかないケースがあります。
このようなとき、子供は伝えたいけど言葉にできない、言葉が思い出せないという時に、親が察知をして補足をして会話を引き取ってしまうのはNGです。
子「えっと、あれ、忘れた」
親「さっき机に置いていたよ」
上記会話例のように、子供は何を忘れたのかを話していませんが、親がそれを察知して返事をしています。
このような会話は子育て中に何度もあることだと思いますが、自分で最後まで伝えたいことを言葉にする機会を失わせていることになります。
この行為を繰り返すと、作文の終わらせ方が分からない、作文で伝えるための言葉を探す力が養われません。
忙しい時は難しいと思いますが、できるだけ子供が言葉を探っている時間は待って、しっかりと最後まで伝えてもらうようにしましょう。
書いた文章を否定しない
子供の作文に親が目を通した時に、漢字の間違いや言葉遣いがおかしいなど至らない点が目につくことがあると思います。
その時に、事細かに添削したり、「ここはこう書きなさい」などの口出しをするのはNG行為です。
作文のやる気を損ない、作文嫌いになりかねません。
まずは文章を書き上げたことを褒めたり、以前から成長したところを見つけて褒めましょう。