子供がある程度言葉を理解し、自分の伝えたいことが喋れるようになると「なんで?」「どうして?」と質問をすることが増え、そこから学びを得ていきます。
この行動は、子供の「観察力」・「好奇心」・「探究心」の3つ原理から引き起こされています。
そこで、この記事では子供の観察力・好奇心・探究心を育てるためのポイントをを紹介するので、子育ての参考にしていただければと思います。
子どもにとって探究心とは物事の本質を明らかにしようとする気持ち
そもそも観察力・好奇心・探究心とはどういったものなのかを理解しておきましょう。それぞれ一言で説明すると以下の意味を持っています。
- 観察力…周りを注意深く見て気づきを得る力
- 好奇心…知らないことを知りたいと思うこと
- 探究心…興味を持ったものの知識を深めること
好奇心と探究心は似ていますが、知識を得るための行動の深さが違います。
この記事では、観察力によって、好奇心が働き、探究心によって詳しく知識を深めていくという流れで子供は学習していくという解釈で進めます。
子供が自我に目覚めてから、周りにあることは知らないことだらけです。そのため、観察して自分が理解できない、知識がないことに対して「これは何?」と疑問を抱き知りたいと好奇心が働きます。
そして、「これをああしたらどうなるだろう」という探究心によって、イタズラなどの行動を起こします。
観察力・好奇心・探究心が育つメリット
観察力・好奇心・探究心が育っていくと、自発的に行動をするような積極性・能動的な姿勢が身に付きます。
これは、勉強面で多いに力を発揮しますし、社会人になってからも仕事面で大きく役に立ってくれます。
子供から大人になってからも良いことだらけの観察力・好奇心・探究心ですが、これは家庭環境、親が子供に接する態度によって大きさは異なります。
観察力・好奇心・探究心を育てるポイント
観察力・好奇心・探究心を鍛えることはメリットばかりですが、意図的に増やすことは簡単ではありません。
それでは、子供の観察力・好奇心・探究心を育むためには何ができるのでしょうか。
子どもの質問は真摯に向き合う
子供は3歳から好奇心が活発になると言われており、小学生になってからもたくさんの知らないことに対して、親に質問をたくさんするでしょう。
テレビで見たこと、学校で学んだこと、街中で見つけたことなど、何かと疑問を抱いて質問をしてきます。
あまりの質問の量に対して、嫌気がさして投げやりに答えてしまうのは控えましょう。仕事や家事などで忙しいとは思いますので、できる限りの範囲で良いですが真剣に質問に対して答えあげましょう。
答えるときは、根拠や理由なども説明してあげること、難しいことは子供でも理解できるように噛み砕いて説明してあげることが大事です。
子供が理解して納得することが問題ありません。
答えがわからない質問は一緒に調べる
大人になると、色々と意識をすることがあるため、ちょっとしたことは気にならないことが増えてきます。しかし、子供は何もかもが新鮮で親は知っていると思って質問をしてきます。
子供の質問の中には親でもわからないような内容のものがあるでしょう。そんな時は、嘘をついたり、適当にあしらってはいけません。
余裕がある時は、子どもと一緒にその質問の答えを調べてあげましょう。スマホを使って検索をすればほとんどの答えは見つかります。
また、小学生の子供には自分で調べる方法を教えてあげる、調べる環境を用意してあげると良いでしょう。
図書館に連れていく、辞書や図鑑を買い与えるなどをすると、どんどん自分で新たな知識を入れるようになっていきます。
外遊びは観察力・好奇心・探究心に刺激をくれる
子供が外遊びをすることは、観察力・好奇心・探究心にたくさんの刺激をしてくれます。
家にはないもの、家ではできないことが外遊びでできるので、子供の観察力・好奇心・探究心を育てるのには非常に効果的な方法です。
やってみたいことを可能な限りやらせてあげると観察力・好奇心・探究心が伸びていきます。
遊具を使って遊ぶと怪我をすることもあるかもしれません。大怪我はしないように親は見守りながら、軽い怪我であれば多少は経験することも大事です。
この高さから落ちると痛い、このスピードでものにあたると痛いなど、経験することで体の感覚や友達とおコミュニケーション面においても大事な体のコントロールを習得していきます。
まとめ
子供が賢く、そして大人になっても役立つ、自発的に学び、行動をしていくために観察力・好奇心・探究心は、親が与える環境が大きく影響します。
親は可能な限り、子供の時に観察力・好奇心・探究心に付き合ってあげると、成長していくちに自発的に取り組むようになるので、サポートしてあげれるうちにしてあげましょう。