ほとんどの中学生が経験する、公立高校受験。1月には願書を提出して、倍率発表があって、出願変更して・・・と、流れを理解できていますか?
受験生の1月から3月は大忙しです。流れをしっかり把握して、高校受験に備えましょう!
公立高校一般受験の流れ
公立高校受験はざっくり図のように進んでいきます。それでは、1つ1つ説明していきます!
出願について
原則として公立高校は、一高校の一学科のみとなります。
例外として、同じ高校にある別の学科を第2志望にすることも可能です。
<同じ高校で別々の学科を第2志望にできる例>
◯例1 農業や工業、商業、水産系の学科を第一志望とする場合、同じ系列の別の学科を第二志望にできる。
第一志望:電子機械科 第二志望:電気科(どちらも工業科)
◯例2 一般入試において、普通科と理数・体育・外国語科を併設している場合、どちらか一方を第二志望にできる。
第一志望:普通科 第二志望:外国語科
また、北海道は通学区域(”学区”と呼ばれています)を19に分け、基本的には自分の住んでいる学区にある公立高校を受験することになります。ただし、自分の住んでいる学区以外の高校を受験することも可能ですが(学区外受験)、定員数に制限があります。なお、原則として 学区制度は普通科のみ です。
なお、普通科以外は「全道一学区」といい、例えば、函館に住む生徒も、旭川に住む生徒も、札幌に住む生徒も、同じ条件で札幌の工業高校を受験することができます。
<学区外受験のしくみ>
①石狩学区外から、石狩学区を受験する場合
定員の5%まで
②石狩以外の学区外を受験する場合
定員の10%まで
③札幌市外の地域から、札幌市立高校を受験する場合
定員の20%
出願変更
一般入試では、1月末頃に発表される「当初出願状況」を見て、2月初旬までの一週間程度の間に出願変更をすることが可能です。
ただし、はじめに出願した学科によって変更できる学科が決まっているので要注意。
当初の出願先 | 変更可能な学科 |
普通科 | 普通科、理数科、総合学科、体育科、外国語科 |
農業科、商業科、工業科、水産科、家庭科、福祉科、看護科 | 同じ大学科に属する学科、総合学科 (ただし、農業科・水産科は、推薦出願数が募集人数に達してしまった場合、当初出願学科と関わりなく出願変更が可能)。 |
理数科、体育科、外国語科 | 普通科、同じ大学学科に属する学科、総合学科 |
総合学科 | 自由 |
一般入試実施
2024年度入試は、
3月5日(火)です!
筆記試験は、国語、数学、社会、理科、英語の5教科、各50分です。各100点で、500点満点になります。
一部の高校では、特定の教科の配点を上げる「傾斜配点」が行われることもあります。
・札幌北高等学校
⇨数学・英語(2.0倍)
・札幌国際情報高等学校 国際文化科
⇨英語(2.0倍)
・札幌啓成高等学校 理数科
⇨数学・理科・英語(1.5倍)
・市立清田高等学校 グローバルコース
⇨英語(2.0倍)
また、学校によって面接や実技試験も行う場合があるので、志望校の試験内容は念入りにチェックしましょう。
合格発表
2024年度合格発表は、
3月18日(月)です!
合格発表は、各高校に貼り出されます。また、ホームページにも掲載されます。当日はホームページのアクセスが集中することが予想されるので、注意してくださいね。
<合否判定について>
合否判定には、当日の学力点以外に、中学校の成績である【内申点を含めた個人調査書】も合否判定に用いられます!内申点をあげるためには、授業態度や定期テスト、小テスト、提出物など、普段の学校生活を見直す必要があります。
内申点について詳しく書いていますので、コチラをご覧ください!
内申点とは?内申点を上げる具体的な方法を伝授します!
二次募集
一次募集で入学者が応募人員に満たない場合は、二次募集が行われることがあります。一次募集の合格発表が終わった3月下旬頃、新聞や北海道教育委員会のホームページにて発表されるので、チェックしましょう。
なお、二次募集では再度試験が行われるのではなく、一次募集の試験結果を二次募集の高校へ送られることになります。
推薦入試について
推薦入試は【面接】が必須で、学校により【自己アピール文】【英語聞き取り】【英語による問答】【作文】【実技】【適性検査】などが実施されます。
推薦入試を考えている場合は、事前に試験内容を調べておきましょう。
面接が終わってから1週間程度で、内定通知書が届きます。通知を受け取ったら、2月下旬までに入学確約書を提出する必要があるので注意してくださいね。
もし、不合格だった場合、一般入試へ再出願することが可能です。再出願は、推薦入試で受けた高校や学科は関係なく、通常の一般入試と同様に出願することができます。
ただし、推薦入試日に欠席したため不合格だった、または、推薦入試の内定が出たのに確約書を提出しなかった場合は、再出願が認められないので注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?受験生は秋〜冬になると、受験勉強に受験のための書類作成に、面接練習に・・・とかなりハードな毎日を送ることになります。公立高校受験に向けてどのように進んでいくのか、いつ頃、どんな準備が必要なのかが頭に入っていると、少し気持ちに余裕を持つことができますよね。
公立高校受験の流れをしっかりと把握して、志望校合格を手に入れましょう!