GTECという、英語力を測定しスコアを出してくれる検定をご存知でしょうか?
名前を聞いたことがあるけれど、受験英語しか勉強していないから関係ないと思っている高校生の方も多いかもしれません。実はこのGTECは、英語力がわかるだけでなく大学入試にも活用することができる検定なんです。
そこで、この記事ではGTECの基本情報から解説していくので、ぜひ参考にしてください。
GTECとは?
GTECとは、 ベネッセが実施している、小学生から社会人までの方が英語力を測定できるスコア型英語4技能検定で、3種類のテストがあり、レベル別に10タイプの問題タイプに分かれ、小学生から社会人まで継続的に英語力を測ることができます。
GTECは、実生活で遭遇しやすい場面を想定した問題が多く、使えるコミュニケーション力を測定するのが目的で「読む・書く・話す・聞く」の4つの技能を測ることができます。試験の結果は英検のように合否が決まるのではなく、スコアで出される仕組みです。
4技能をスコア型の絶対評価で測定し、それぞれのレベルでスコア上限値が設定されています。
Core – 中2〜中3、上限840点
Basic – 中3〜高2、上限1080点
Advanced – 高1〜高3、上限1280点
CBT – 高2後半〜高3、上限1400点
GTECの難易度 は?
「GTEC」は日常的な英語力を問うため比較的気軽に受験できますが、「GTEC CBT」は英語の論文を読み書きする力などを測るため、難易度はやや高くなっています。
各区分に設けられたスコアは350点で、トータル1400点満点のテストとなっており、スコア1300を超えるにはGTEC向けの対策をした勉強をする必要があるでしょう。
また、キーボード入力で解答するライティングが必要なので、キーボードの操作や、マイク付きイヤホンでの解答を行うスピーキングなど経験値があると有利ですので、練習をしておくことをおすすめします、
高校生のGTECの平均スコアは?
GTECの公式サイトを確認した限りでは、GTECの平均スコアは掲載されていませんでした。
GTECのスコアを英検で換算すると?
GTECのスコアで英検の受験する級や英語力の参考にすることができます。
文部科学省による「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」をもとにGTECのスコアを英検で換算すると以下の通りです。
GTECスコア1350〜1400=英検1級
GTECスコア1190〜1349=英検準1級
GTECスコア960〜1099=英検2級
GTECスコア690〜799=英検準2級
GTECの試験日(2021年度)
「GTEC」検定版 検定日
第1回 6 月 12 日(土)
第2回 8 月 28 日(土)
第3回 12 月 4 日(土)
「GTEC」CBT タイプ 検定日
第1回 7月 11 日(日)
第2回 11 月 14 日(日)
第3回3 月 20 日(日)
GTECは大学入試に活用できる
GTECは自分の英語力をスコア化してくれるだけでなく、大学入試にも活用することができます。GTECを活用できる大学は年々増加しており、2021年現在341校もの大学で利用することができます。
ただ、検定版のスコアは入試に利用できることが多いですが、中にはCBT以外不可という大学もあるので注意が必要です。
大学入試でのGTECの活用法として、主に「出願資格」「書類審査」「試験の代替」「みなし得点化」「加点」の5種類があります。
- 出願資格…GTECを含む英語4技能試験で基準を満たしていないと出願できないという方式
- 書類審査…主に推薦入試やAO入試の書類審査時の判断基準として利用される方式
- 試験の代替…スコアの提出が義務付けられ、そのまま得点になる方式
- みなし得点化…スコアに応じてみなし得点が設定され、当日の試験の点数よりみなし得点の方が高い場合に得点を代替できる方式
- 加点…スコアに応じて当日の試験の得点に加点される方式
自分が行きたい大学にGTECが活用できるのか、またどの方式をとっているのかをしっかり確認し、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
GTECを受ける前に過去問や問題集を解いて対策をしておこう!
今回紹介したGTECは、英語力を測るテストであり、大学受験にも活用することができるものです。大学受験に使う、使わない関係なく自分の英語力を試すのも良いでしょう。
もし大学入試に活用したいのであれば、しっかりと過去問、問題集を解いてリスニングの練習や問題を解くペースなどを掴んでおくと高得点につなげられますよ。