大学受験をする際志望校を決めると思いますが、その際の一つの指標となるのが偏差値です。偏差値が高い学校を志望する受験生は、受験勉強に一所懸命望んでいると思います。
日本国内で偏差値が高い学校の代表といえば「東京大学」ですが、世界に目を広げると「ハーバード大学」や「ケンブリッジ大学」「コロンビア大学」など名だたる大学は多数あります。
その中でも、日本でも知名度が高く、留学を希望する生徒も多い「ハーバード大学」は、世界大学ランキングで3位という世界トップクラスの学校です。
この記事では、そんなハーバード大学について東大と比較しながら紹介していきます。
ハーバード大学の基本情報
まずは、ハーバード大学の場所や学生数などの基本情報を紹介します。
所在地:マサチューセッツ州ケンブリッジ
学生数:22,000人
教員数:2,400人
設立年:1636年
ハーバード大学のシステム面から特長を挙げるとすると、専攻が決まっていないということが挙げられます。
ハーバード大は毎学期4個の授業を選択して授業を受けます。
外国人の友人たちが、専攻を途中で変えることも可能で、最初は社会学を専攻していたが経済学を学びたいと思えば、途中で経済学に専攻を変えて社会学で取得した単位を移し変えることができるのです。
そのため、自身が学びたいと思う内容を主体的に選ぶことができるのです。
学生およびシステム面から見ても、「主体性」という言葉がハーバード大を象徴していると言えるでしょう。
ハーバード大学と東京大学を比較!
ハーバード大学について紹介してきましたが、日本でトップの大学である東京大学とはどのような違いがあるのでしょうか。
入試形式
まず最初にご紹介するのは「入試形式」です。東大を始め日本の大学に見られるような一般入試はハーバード大には存在しません。
原稿用紙と鉛筆代わりに小論文が合否の決め手となります。
その内容は「これまでの人生における特異な出来事について」「この1年間であなたが読んだ書籍について」「大学教育を受けるにあたって望むこと」といった、非常に一般的なものであることが多いです。
学生の主体性を育む環境を持つハーバード大ならではの入試形式と言えますね。
育成される能力
東大では多数の内閣総理大臣を輩出しています。加えてキャリア官僚も多く輩出しており、日本の将来を担う数多くの人材が東大出身なのです。
この傾向から分かるのは東大では「処理能力」が育成されるということです。
日本のさまざまな問題の解決に取り組む人材が輩出されていることから、東大では高い処理能力が培われることがわかります。
挑戦するイメージ一方、ハーバード大では「挑戦する能力」が育成されます。中退ではありますが、Facebookの創始者であるマーク・ザッカーバーグやMicrosoftの創業者であるビル・ゲイツはいずれもそれまで世界になかった価値を世に提供した先駆者です。
このことから、新たなことを生み出そうと挑戦する能力が培われることがわかります。
文系・理系の扱い
東大は入学する際に文系は「文科一類」「文科二類」「文科三類」、理系は「理科一類」「理科二類」「理科三類」のいずれかを選択し、入学以降はそれに合わせた教育を実施します。
一方、特長を説明する際にも述べましたが、途中で専攻を変えることをできることからお分かりのようにハーバード大には文系理系という分け方はありません。
このように、東大とハーバード大には文系理系の有無という教育システムの違いもあります。
まとめ
アメリカの大学は日本の大学よりも多くの課題が課せられます。そのため、もし学業とは別でやりたいことがあっても並行して行うのは至難の技です。
一方東大はハーバード大よりも自由な時間が多く、学業とやりたいことの両立がやりやすいです。
しかし、ハーバード大に行くと選択肢が狭まるかと言えば決してそうではなく、自身の学びたい内容に応じて専攻を変更できるので、より広範な知識を身につけることができます。
つまり「自身が大学で何をやりたいか?何を望むか?」ということを自問自答することによって、どちらの大学を受験するべきかが決定できるということですね。