子供が言葉を覚えてくると、好奇心からさまざまな質問をするようになります。家事や仕事で忙しい時に何度も質問をされると適当に返してしまったり、ストレスを感じてしまうケースもあります。
しかし、親が質問に対する行動次第で子供の成長に大きく関わってくるということをご存知でしょうか。
そこで、この記事では子供の質問に対する対応方法について、そしてよくある質問についての模範解答を紹介していきます。
子供の質問はコミュニケーション
質問期の子どもが毎日のように「なんで?」「どうして?」と聞いてくることに対して、「正しい答えがわからない」「同じような質問ばかりされてついイライラしてしまう」とストレスを感じてしまう親御さんも多いことでしょう。
家事や仕事に追われるなか、何度も質問責めにされてしまうと、「あとにして!」と言いたくなってしまうかもしれません。そんなときに大切なのは、「子どもの質問に対して正しい答えを教える必要はない」と意識することでしょう。
子どもの質問は、「正しい答えを教えられるかどうか」よりも、「親子のコミュニケーションとして楽しめているか」が重要なのです。
わかりやすい表現で伝える
年齢や発達の度合いによっても変わってきますが、幼い子どもは、科学的な原理を知りたいわけではありません。
そのため、無理に性格回答をする必要はなく、納得させるようにわかりやすい表現で答えてあげましょう。
もし、子供がある程度理解をして本質的なことを知りたいという状況であるならば、一緒に調べるという作業をすると良いでしょう。
子供には自分でできるという実感を
未就学児も同様で、子供ができることは親が先回りして行わず、なるべく本人が行うようにした方が良いでしょう。
なかなか答えが出ないようなら、「前にこんなこと言ってなかった?」などと答えを促すサポートをするという立ち回りもおすすめです。
失敗しながらも自分でできる喜びを実感してこそ、子供は成長していきます。
子供からのよくある答えにくい質問・模範回答
子供から聞かれて気まずい質問をされてしまうケースもあるでしょう。
主に「自分がしっかりと理解していないもの」「教育上教えにくいもの」が考えられます。そこで、よくある質問を模範回答とともに紹介するので、ぜひ参考にしてください。
よくある難しい質問
それでは、子供がよく抱く質問で大人はぼんやりとしか理解できていない質問について紹介します。
空の色に関する質問
毎日見かける空ですが、色に関して疑問を抱く子供は大勢います。
空の色が青いのは、太陽の光が地球に届くと、大気の中にある分子が青い光だけをつかまえて、他の光とは違う方向に散乱させるので、他の色よりも青い光が見えやすくなるからです。
この説明では難しいと思うかもしれないので、青い光が一番通りやすいというように大雑把に説明しても良いかもしれません。
また、夕日が赤いのは、太陽との距離が遠くなった影響で青い光ではなく、赤い光が通りやすく目立つようになるということも併せて教えても良いでしょう。
夢に関する質問
子供の時、夢で見た内容について鮮明に覚えていることはありませんか?そうしたことが起きた際、子供は夢ってなに?という質問をしてくるでしょう。
夢とは、睡眠をしているときに体が寝ていても脳が起きている時に起こるものです。この夢が起こる理由については詳しく解明されておらず、記憶を整理するためとも言われています。
子供に説明するときは、「睡眠時に脳が起きて見せている映像」というように説明してみてはいかがでしょうか。
教育上教えにくい、気まずい質問
教育上どう答えて良いかわからない、聞かれたら気まずい質問を見ていきましょう。
性に関する質問
「セックスって何?」「裸で何をしてるの?」と言った性に関する質問は、テレビや漫画などで見たり聞いたりして際にされる可能性が高いでしょう。
親としては回答しにくいと思いますが、子供の年齢に合わせて適切な回答をしておくべきでしょう。
小学生からの場合は特にはぐらかしても問題ないと思いますが、「いつか教える」というようにして質問を無碍にしないようにしましょう。
中学生以上であるならば、ある程度の性教育をしておかなければ間違った知識を覚えてしまいかねないので、自慰行為などについて軽く話をし、こういう類の話は表立ってするべき話題ではないと教えましょう。
生・死に関する質問
小学生にとって、「死」ということを意識することはあまりないでしょう。しかし、「死んだらどうなるの?」という質問にはしっかりと回答してあげましょう。
「生物は必ず死ぬ、死は取り返しがつかないこと」で、「悲しいこと、怖いこと」ということは理解できるように説明をしましょう。
ゲームのシステムで死んでもプレイヤーは生き返るということが、現実でも起こりうると子供は思い込んでしまうパターンもあるので注意が必要です。
いつか身の回りの死を経験したときに、自ずと死について理解が深まると思うので無理に怖がらせて答える必要もないでしょう。
最後に
子育てをしていく上で子供からたくさんの質問をされていくと思います。特に小学生から多数の人とコミュニケーションを取るようになるので、毎日何かしらの疑問を抱えて帰ってきます。
そうした時にこの記事で紹介したように、適切な対応をすることが子育てでは非常に重要になります。
親と子のコミュニケーションであることを第一に、好奇心旺盛な子供に成長していくには適切な対応を取りましょう。