自分の子供が「いじめられているかどうか」について、親が知りうることはできるのでしょうか?
子供がいじめられているときに考えることとして「親にいじめられていることがバレたくない」ということが第一に挙げられており、子供から明確に教えてくれることはありません。
そこで、この記事では、保護者として子供のいじめについてどのように気づくことができるのかについて解説していきます。
保護者が子どものいじめに気づく方法とは
家庭での様子からいじめの前兆を掴み取ることも可能です。日頃から子供の動向をしっかりとみてあげましょう。
それでは具体的な方法を見ていきましょう。
いじめのサイン発見シート
その判断材料の一つとして文部科学省では「いじめのサイン発見シート 」を文部科学省HPで無料配布しています。
このシートには保護者の方でも比較的容易にいじめのサインを発見できるようにチェック項目が設定されています。
特に気をつけていただきたい項目は以下の三点です。
- 朝になると体の具合が悪いと言い、学校を休みたがる
- 家からお金を持ち出したり、必要以上のお金をほしがる
- 学校で使う持ち物がなくなったり、こわれている
これらに該当する場合はいじめが行われている可能性が特に高いです。
他の項目も重大なものばかりではありますが、判断に困ったらまずはこの項目に当てはまるものがあるかを確認して下さい。
少しでもいじめの可能性があるのであれば学校へなるべく早く連絡することが望ましいです。
特に中学生の場合、反抗期に差し掛かる場合もあり判断が難しいです。
家庭での様子だけで判断できない場合は学校に相談することが最善策です。
教員と情報共有をする事により、家庭での様子と学校での様子の両方を考慮していじめかどうかを判断することが出来ます。
特に子どもは自分からいじめの被害を言い出しにくいので大人が率先して動くことが大切です。
子供のSNS事情を把握する
またインターネット上でのいじめは更に発見が困難となります。匿名性が高く発見しづらいという特性もあり、情報が一瞬にして拡散してしまうリスクも抱えています。
普段から子どもと話し合ってスマートフォン等の使用ルールを決めるだけでなく、子どもが利用しているSNSなどを把握しておくことも大切です。
もしインターネット上で行われるいじめが発覚し、それが権利侵害に該当するものなどは発信者情報の開示を請求できます。
インターネットに関するトラブルは法務局等で助言を受けることが出来ますが、まずは学校との情報共有を行うことが望ましいです。
その他、教育委員会によってはネットパトロールを行っているところもあるので気になる方は一度、お住まいの地域の教育委員会に問い合わせてみることをお勧めします。
まとめ
いじめは「どの学校にも、どの生徒にも」起こりうる重大な問題です。
保護者の方は子どもの些細な変化にも気づけるよう常にアンテナを張り、いじめの前兆が見られたときには本人からの訴えがなくても学校に相談することが望ましいです。
判断が難しい場合は文部科学省から配布されている「いじめのサイン発見シート」を参考にしながら判断することをお勧めします。
また、他の生徒からとみられる暴力痕を発見した場合は暴行罪として警察との連携のもとで解決にあたる必要があります。