企業に就職にしろ、役所に入って公務員になるにしろ、お金をもらう立場になります。前者では企業の取引先やお客から得たお金から、後者では住民が払った税金から、自身の給料が支払われます。
そのため、社会人になったらマナーというものが求められるようになります。しかし、学生の間何も考えずに暮らしていては身につくことはできません。
そこで、この記事では学生のうちに覚えておきたい社会人のマナーについて紹介していきます。
社会人に求められるマナー
それでは早速、学生の間に習得できるであろう社会人に必要なマナーについてみていきましょう。
挨拶
まずは挨拶です。学生の頃は、付き合う人が同世代であることが多いため、高い意識を持つことは少ないです。
社会人となると、幅広い世代の人と関わるようになります。それこそ、自分が好きな人とだけ友だちになって話し、やはり好きな教授とだけ親しくする、といったことはできません。
敬語
敬語はTPOによっての使い分けも大切です。常に徹底された敬語だと、シーンによっては慇懃な印象を与えてしまいます。
丁寧すぎるのもまた、相手に不快感は与えないまでも、違和感や不信感を与える可能性があります。
また、苦手な人とも話さなければならないプライベートでは絶対に喋らないような苦手な人とも話さなくてはなりません。
もちろん、しっかりとした敬語を使うことが必須です。
適切な敬語の使いこなしができるかどうかで、大きく印象は変わります。
苦手なタイプとも無用なトラブルを避けて賢く立ち回るためには、やはり基本的で不可欠なスキルです。
尊敬語、謙譲語、丁寧語をシーンによって適切なチョイス、程度で使うスキルが求められます。
電話対応
電話対応会社でのビジネスマナーとして大事な要素に、電話応対があります。学生のときには、学校の先生から家に直接電話がかかってきて対応しなければならなかったり、バイトの先の店長からやはり電話がかかってきたりすることは、あまりありません。
しかし、社会人となると取引先や客先からの電話が多くあります。
このときは、上司と直接に話すときとはまた違うマナーやノウハウが必要です。
普段、親や友だちと話すときのようなテンションではいけません。
ただし、他の業務にあたっているなどの関係で、すぐに出られない場合もあります。
そのときは、受話器を取ってから必ず「お待たせして誠に申し訳ありません」と一言添えるようにしましょう。
学生と社会人の違い
続いては、学生と社会人の違いについてみていきましょう。
社会的な立場
社会的な立場は、学生と社会人の違いの1つです。学生は学費や教材費を払って学ぶ(知識や価値観を教えてもらう)、いわば「お客様」の立場です。
一方で社会人は、貢献する立場になります。報酬を受け取って所属している組織や社会に自分のスキルや商品、サービスを提供する側になるのです。
責任
立場が変わることで、背負う責任も重くなります。学生の場合は成績が悪かったり、授業を無断欠席したりしても個人の問題にとどまります。
しかし、社会人は組織の一員として見られることが増えていきます。そのため、個人の軽率な行動や発言が会社全体に問題を引き起こすこともあるのです。
「自分が良いと思った」からだけで行動するのではなく、適切な立ちふるまいが求められます。
評価
学生は試験の点数や単位などで評価が明確に数値化されており、ゴールを目指しやすいのが特徴です。
対して社会人は、目に見える基準や終着点が存在しません。自分で適切な目標を設定し、みずから達成することが必要になってきます。
仕事で成果を出していくだけでなく、日々の勤務態度など小さなことを積み重ね、時間をかけて信頼を築くことも求められます。
まとめ
社会人になると、学生時代より高いレベルのマナーが求められます。その理由はやはり、お金をもらっているという身分の違い、責任の大きさの違いによるところが大きいです
特に今回紹介したような挨拶や言葉遣い、電話対応、名刺交換といったマナーは、社会人には必須の項目です。
仕事ができる人は、えてして基本的なマナーが徹底されています。
その逆もまた然りです。