「最近成績が下がってきた。」「頑張っているのになかなか成績が上がらない。」と悩んでいる人はいませんか?成績不振に陥る状況には、必ず原因があります。それは大きく2つに分けられます。
1つは、勉強してるのに成績が上がらない人です。このような人は、勉強の仕方に問題があり、勉強法を見直すことで改善することができます。
もう1つは、そもそも勉強に気持ちが向かない人です。このような人は、勉強のやる気が出るように仕向ける必要があります。小学生のうちは親の工夫で勉強に気持ちを向けることができますし、中学生・高校生になると自分自身で自分を駆り立てなければなりません。
今回は、それぞれの2つの原因について、対策を解説していきます。
間違った勉強の仕方をしている
一生懸命勉強しているのに、テストの成績や学期末の評価・評定が思うように上がらなくて悩んでいる人は、勉強の仕方に問題がある可能性が高いです。以下のような勉強の仕方はしていませんか?1つでも該当する場合は、勉強の仕方を見直しましょう。
- まとめの作業に時間をかけている
- 問題を解きっぱなしにしている
- 問題の答えを丸暗記している
- ダラダラと勉強している
- ケアレスミスの対策をしていない
これらがどうして成績不振を招くのか、理由と対策を解説していきます。
まとめの作業に時間をかけている
英語の文法や算数の計算方法、理科・社会などについて、たくさんの色ペンを使いながら時間をかけてきれいにまとめている人をよく見かけます。もちろん、学習内容を整理するためにノートにまとめることや後から見て分かりやすいように色分けすることはとても良いことです。
しかし、学習にとって最も重要なことは問題を解いて、学習内容を覚えているかどうか、公式や文法などが使いこなせているかどうかの確認をすることです。
まとめ作業に満足して学習を終了させてしまったり、時間がかかりすぎて練習問題を解く時間が無くなってしまっては、せっかくのまとめ作業も無駄になってしまいます。まとめ作業は、学習の目的ではなく、整理するための一つの手段です。ですから、自分に分かるようにまとめれば十分です。鉛筆・シャープペンシル1本でもいいですし、ノートではなく何かの裏紙でもいいのです。
【明日から実践できる改善案】
- まず問題を解こう!
- 何度も間違っているところや、分からないところを調べて紙に整理しよう!
- もう一度問題を解こう!
- 同じ間違いが続いていれば、さらに調べて2の紙に付けたそう!
もう覚えているところは、まとめる必要はありません。時間を節約して、まとめの時間<問題を解く時間になるように、問題を解く時間をたくさんとりましょう。
問題を解きっぱなしにしている
練習問題は、正解よりも不正解の方が重要です。間違ったらラッキーだと思いましょう。なぜなら、今間違えることによって本番での間違いを防ぐことができたからです。間違いを見つけたら、どうして間違えたのかを確認して、次に生かしましょう。
この時に大切なのが、答え合わせのやり方です。間違っていたからといって、正しい答えをそのまま書き写すのでは、間違ったところをいつまでも理解できるようにはなりません。
【明日から実践できる改善案】
- まず問題を解こう!
- 〇と×のみを付けよう!(間違っていても、正しい答えは書かない。)
- 間違った問題をもう一度解こう!(どうしても分からなければ5に進む。)
- 〇つけをしよう。
- 解説や、教科書を見て、間違えた理由を書こう。
間違えた理由が分からなければ、塾や学校の先生に質問してみましょう。
問題の答えを丸暗記している
練習問題の答えを覚えるだけでは、他の似ている問題に正解できるとは限りません。問題を答えた後に、その答えに関連している言葉が思いついたり、その答えについて説明できていると、しっかり覚えられていると言えるでしょう。反対に、なんとなく覚えていたり、当てずっぽうで正解していたり、答えを間違ってしまったりした場合は、次に進まずに、その学習内容を再確認しましょう。
間違えた後、答えを暗記して解き直しに正解しても、本当に覚えられているかは分かりません。他の問題に取り組んでみたり、もう一度整理するなどすると、間違えたことが2倍にも3倍にもなって自分のためになります。次は確実に正解できるように心がけましょう。
ダラダラと勉強している
集中して勉強するには?
人間の集中力の持続時間は15分を1サイクルとして、90分が限界と言われています。集中していない状態で物事を覚えようとしても頭には入ってきません。ですから、学習は集中して短時間で終わらせましょう。
しかし、テスト勉強を15~90分で終わらせるのは、もちろん不可能です。
15分起きに内容を変えたり、教科を変えたりして、短い学習をたくさん繰り返すことで、学習量を維持しながら、中身の濃い学習をすることができます。
15分・30分・45分・60分・75分・90分等、15の倍数になるように、1回が90分以内になるように、スケジュールを立てましょう。
学習することが多いと、やる気が出なくなり、集中力が低下する原因になります。
30分間の勉強、とか、単語10個を覚えるなど、やることが限られていると終わりが見えるので、やる気がでやすくなります。1回の内容は絞って、無理のない範囲で設定しましょう。
休憩が長すぎると、勉強時間が少なくなって本末転倒です。勉強時間に応じて、休憩時間を調節しましょう。
勉強する前には、今日は何をするのか、目標を立ててから勉強することが大切です。「何時から何時までは勉強する時間」と時間を設定して、メリハリをつけましょう。
気が散らないように注意!
テレビを見ながら学習したり、友達や家族と話しながら学習したり、お菓子を食べながら学習したりすると、そちらに意識がいってしまいます。すると、学習内容が頭に入ってきません。
勉強するときは、自分の部屋で勉強する。スマホは電源を切って手の届かない場所に置いておく等、勉強する環境を整えることも大切です。
小学生の間など、一人で勉強の管理が難しい場合は?
何時から何時までは勉強をする時間、何時から何時までは夜ご飯の時間、ゲームやスマホは何時から何時までというような大まかなスケジュールを子どもと一緒に考えましょう。小中高と校種が変わった時や、習い事や部活を始めたタイミングで行ったり、変更したりすると良いです。
また、子どもの勉強時間は、大人もテレビやスマホ、ゲームをしない等、自分たちも守ることで説得力が増しますし、納得を生むことができます。自分たちは勉強しなければいけないのに、他の人は楽しんでいるという場では、集中も続きませんし、反発を生みやすいです。「一緒に頑張ろう」という姿勢が見えるよう、協力して取り組めると良いですね。
低学年のうちや、宿題を自主的にできない時は、子どもの部屋で勉強をするというのはなかなか難しいです。 自分の部屋には、好きなおもちゃ、ゲーム、本など宿題よりも楽しいと感じる誘惑がたくさん潜んでいます。
そこで、無理にそのような娯楽を封じるのではなく、親または兄弟など家族がいるリビングやダイニングで勉強をさせるのも一つの手です。
ケアレスミスの対策をしていない
「勉強方法は間違っていない。でもテストで点数が取れない。」という人もいるでしょう。このような人は、テストで高い確率でケアレスミスをしている可能性があります。中身の濃い学習をしていても、細かいミスで点数を落としてしまっては、せっかくの努力が水の泡です。しっかり対策をして、得点を伸ばしましょう。
ケアレスミスをなくそうと思っていても、「忘れないように頑張る。」という精神論では解決できません。具体的な対策をとることが大切です
以下のコラムでは、ケアレスミスをなくすための方法について解説しています。自分が「ケアレスミスが多いな。」と思う人はぜひ読んでみましょう。
勉強に対するモチベーションが低い
成績不振に陥っている人の中には、そもそも勉強をしていない、という人もいるのではないでしょうか?「勉強が好き。」と感じている人は多くはありませんから、なかなか勉強に向かう気持ちが起きないということもあるでしょう。
そんな時は、どのようにして勉強に対するモチベーションを上げたらよいのでしょうか?モチベーションが下がっている原因とその対策について詳しく見ていきましょう。
勉強に対して劣等感を抱いている
劣等感が生まれる理由として、他人よりも劣っていると言うことが劣等感が生まれる理由となります。
例えば、学校の成績で他人より劣っている、点数が取れないと言う部分から引け目を感じることはその一例です。
周りから見たときには些細なことにしか見えなくても本人には大変深刻に感じており、悩みとなっていることもよくあります。
このように得意、不得意が全く異なる他人と自分とを比べることで「自分はできていない」と感じてしまうことで劣等感を感じていきます。
いったん劣等感を感じてしまうと「どうせ自分は勉強しても無駄だ。」と諦めの気持ちからモチベーションが下がってしまったり、「これ以上劣等感を感じたくない。」という防衛本能から勉強を拒否してしまいます。
劣等感はプラスに考えることにより解消することができます。勉強においては以下の5つの解消法から劣等感を解消することが可能です。
- 達成できそうな目標から達成する
- 将来の夢から目標設定する
- 過去の自分自身と比較する
- できたことに目を向ける
- 好きなものと関連させて勉強してみる
以下のコラムでは、劣等感を解消する方法について、具体例をもとに詳しく解説しています。勉強に対して劣等感を抱いている人はぜひ参考にしてみましょう。
勉強をしようとしない
勉強したくないと感じている人は多いでしょう。そのような人が勉強に向かうようにするには、「自分から勉強したくなるようにする。」「勉強しなければいけないようにする。」という大きく分けて2つの方法があります。
自分から勉強したくなるようにする
自分から勉強するようになるためには、次のような工夫をすることが効果的です。
- 目標をもたせる。
- 達成感を感じられるようにする。
勉強しなければいけないようにする
家で学習をする際には、ルール作りをし、強制的に勉強をしなければいけない環境にするというのも対策の一つです。
この時に気を付けたいことが、必ず子どもと一緒に考え、最終決定は子どもにさせることです。先ほどもお話ししましたが、人に決められたものよりも、自分で決めたものの方が責任を感じ、自覚することができるため、長続きします。子どもの意見を聞きながらルールを決めるようにしましょう。
ルールを考える際には、勉強をする「時間」と「場所」の2つに注目しましょう。
以下のコラムでは、上記の方法について、具体的にどんなことをしたらいいのかを解説しています。勉強したくないと感じている人は読んでみましょう。
まとめ
成績が下がってきていると感じた場合には、まず正確に原因を分析することが大切です。自分がどの項目に当てはまるのかを振り返り、対策をたてるようにしましょう。
塾では、学校と同じように授業があります。そのため、塾に来たら勉強をする他ありません。家で一人で対策をするのが難しいという場合は、塾に通うことで勉強の習慣をつけるのも良いでしょう。
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