一生懸命勉強しているのに、テストの成績や学期末の評価・評定が思うように上がらなくて悩んでいる人が多いと思います。今回はそんな人たちに共通している特徴を紹介します。それぞれの改善策もあわせて、丁寧に解説しますので、悩んでいる人はこのコラムを読んで、明日から実践してみましょう!
STEP1 まとめの作業に時間をかけている。
英語の文法や算数の計算方法、理科・社会などについて、たくさんの色ペンを使いながら時間をかけてきれいにまとめている人をよく見かけます。もちろん、学習内容を整理するためにノートにまとめることや後から見て分かりやすいように色分けすることはとても良いことです。
しかし、学習にとって最も重要なことは問題を解いて、学習内容を覚えているかどうか、公式や文法などが使いこなせているかどうかの確認をすることです。
まとめ作業に満足して学習を終了させてしまったり、時間がかかりすぎて練習問題を解く時間が無くなってしまっては、せっかくのまとめ作業も無駄になってしまいます。まとめ作業は、学習の目的ではなく、整理するための一つの手段です。ですから、自分に分かるようにまとめれば十分です。鉛筆・シャープペンシル1本でもいいですし、ノートではなく何かの裏紙でもいいのです。
【明日から実践できる改善案】
- まず問題を解こう!
- 何度も間違っているところや、分からないところを調べて紙に整理しよう!
- もう一度問題を解こう!
- 同じ間違いが続いていれば、さらに調べて2の紙に付けたそう!
もう覚えているところは、まとめる必要はなし!時間を節約して、まとめの時間<問題を解く時間になるように、問題を解く時間をたくさんとりましょう。
STEP2 問題を解きっぱなしにしている。
STEP1では、たくさん問題を解くことをお話ししました。しかし、せっかくたくさん問題を解いても、問題を解きっぱなしにしては意味がありません。次のことに当てはまる人はいませんか?
- 問題を解いても丸付けをしない。
- 適当に丸付けをしている。
- 間違ったところは、答えを書き写している。
このような問題の解き方では、残念ながらテストで良い点数を取ることができません。先ほども説明しましたが、問題を解くのは「学習内容を理解しているかどうかの確認」のためです。
練習問題は、正解よりも不正解の方が重要です。間違ったらラッキーだと思いましょう。なぜなら、今間違えることによって本番での間違いを防ぐことができたからです。間違いを見つけたら、どうして間違えたのかを確認して、次に生かしましょう。
【明日から実践できる改善案】
- まず問題を解こう!
- 〇と×のみを付けよう!(間違っていても、正しい答えは書かない。)
- 間違った問題をもう一度解こう!(どうしても分からなければ5に進む。)
- 〇つけをしよう。
- 解説や、教科書を見て、間違えた理由を書こう。
間違えた理由が分からなければ、塾や学校の先生に質問してみましょう。
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STEP3 問題の答えを丸暗記している。
STEP2では、問題の答え合わせについて説明をしました。しかし、その練習問題の答えを覚えるだけでは、他の似ている問題に正解できるとは限りません。問題を答えた後に、その答えに関連している言葉が思いついたり、その答えについて説明できていると、しっかり覚えられていると言えるでしょう。反対に、なんとなく覚えていたり、当てずっぽうで正解していたり、答えを間違ってしまったりした場合は、次に進まずに、その学習内容を再確認しましょう。
間違えた後、答えを暗記して解き直しに正解しても、本当に覚えられているかは分かりません。他の問題に取り組んでみたり、もう一度整理するなどすると、間違えたことが2倍にも3倍にもなって自分のためになります。次は確実に正解できるように心がけましょう。
STEP4 ダラダラと勉強している。
ここまでは、練習問題を解くことに注目して解説してきました。STEP4では、勉強の仕方について解説していきます。「勉強時間と成績が比例しない…。」と悩んでいる人も多いかと思います。そのような人は、勉強の中身を確認してみましょう。
人間の集中力の持続時間は15分を1サイクルとして、90分が限界と言われています。集中していない状態で物事を覚えようとしても頭には入ってきません。ですから、学習は集中して短時間で終わらせましょう。しかし、テスト勉強を15~90分で終わらせるのは、もちろん不可能です。15分起きに内容を変えたり、教科を変えたりして、短い学習をたくさん繰り返すことで、学習量を維持しながら、中身の濃い学習をすることができます。
【明日から実践できる改善案】
時間帯 | やること |
---|---|
17:00 | 学習開始 |
17:00~17:15 | 英単語を10個覚える |
17:15~17:20 | 小休憩 |
17:20~17:35 | 英単語を10個覚える |
17:35~17:40 | 小休憩 |
17:40~17:55 | 覚えた英単語のテスト |
17:55~19:00 | 夜ご飯休憩 |
19:00~19:30 | 数学の練習問題 |
19:30~19:35 | 小休憩 |
19:35~20:05 | 丸付け、間違えた問題の解き直し |
このように、15分・30分・45分・60分・75分・90分等、15の倍数になるように、1回が90分以内になるように、スケジュールを立てましょう。また、多すぎると集中できなくなるので、1回の内容は絞って、無理のない範囲で設定しましょう。休憩が長すぎると、勉強時間が少なくなって本末転倒です。勉強時間に応じて、休憩時間を調節しましょう。
STEP5 テストでケアレスミスをしている。
「勉強方法は間違っていない。でもテストで点数が取れない。」という人もいるでしょう。このような人は、テストで高い確率でケアレスミスをしている可能性があります。中身の濃い学習をしていても、細かいミスで点数を落としてしまっては、せっかくの努力が水の泡です。しっかり対策をして、得点を伸ばしましょう。
【よくあるケアレスミス】
・漢字の間違い
・漢字で書けていない
・計算ミス(符号、約分忘れ、足し算とかけ算を間違える、繰り上がり忘れ、字が汚くて書き間違える、単位忘れ等)
【ケアレスミスを防ぐために】
①問題を解いた後に見直しをしよう。
テストだけでなく、普段の練習問題から見直しをしましょう。それにより、見直しが習慣になり、見直しを忘れることを防ぐことができます。
②メモや途中式を書こう。
人間誰しもミスはあるものです。ミスする可能性を減らすためには、確実性を高めることが大切です。途中式を書いたり、筆算を大きく見やすく書いたり、メモ書きを書いたりしましょう。
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まとめ
このように、勉強はただすればいいというものではありません。効果的な学習を心がけることで、時間の節約にもなります。すると、苦手科目の対策の時間も増えますし、得意科目の応用問題に挑戦する時間も増えます。点数全体の底上げをすることができるので、効率的な勉強をすることはとても大切です。勉強の仕方を修正して、成績を上げましょう!