みなさんは文系、理系と高校1年生の時に選択して分かれることをご存知ですか。
文系、理系にそれぞれ進んでいくこととなりますが、文系、理系の割合についてどれくらいの割合で分かれていくか知らない方も多いかもしれませんね。
そこで今回は、文系と理系の割合について解説していきます。どれくらいの割合となるのか、今回はデータを元にご紹介します。
文系と理系の割合について
文系と理系はこの割合で分かれていきます。
文系 | 理系 | |
---|---|---|
全体 | 68% | 32% |
男子 | 55% | 45% |
女子 | 80% | 20% |
このように文系が圧倒的に多い結果となりました。これは文部科学省の「高等学校生の文系・理系の選択状況について」という参考資料にも記載があり、高校3年生のなかで7割が文系、3割が文系となります。
さらに男子は文系が6割程度、理系は4割程度とやや文系が多く、その一方で、女子は文系、理系の偏りが特に大きくなります。比率として文系が8割ほど、理系は2割ほどと多くの女子が文系に進む結果となります。
先ほどの参考資料は2013年のデータであり、近年はもう少し変化がある可能性もありますが、女子が文系学科を志望する傾向が長年続いています。
文系、理系の割合の差はなぜ?
文系、理系の割合の差として、女子学生が理系へ進む割合が少ないことが大きな理由となります。
男女共同参画白書という内閣府のデータを元に見て行きます。以下のような割合となりますので是非ご確認ください。
学問 | 女子学生の割合 |
---|---|
人文科学 | 65% |
社会科学 | 34% |
理学 | 26% |
工学 | 11% |
農学 | 44% |
医学・歯学 | 34% |
薬学・看護学 | 67% |
教育 | 58% |
専攻分野別にみた場合、人文科学のような文系学部へは65%、教育へも58%を占めており、薬学、看護学と理系でも女性が進むことの多い学部では67%と非常に高い数値になっています。
しかしながら、理学は26%、工学は11%と女子学生の割合が低いことがみて取れ、専攻する分野によっての男女の偏りがあります。
さらに、研究者の割合は諸外国と比べても非常に低く、平成27年時点で女性の割合が15%ほどとなることから研究者の道へ進む女性が少ないことも文系、理系の割合の差となっており、専門分野別に見ていくと専攻分野に偏りがあり、薬学・看護学は半数以上を占めていますが、理学分野は14%、工学分野はなんと10%と非常に少ないということも事実です。
このように文系、理系の割合の差がある理由として女子学生の理系分野の比率が少ないことが理由となります。
文系、理系の志向はいつから?
文系・理系の思考がいつから決まる?
文系、理系の志向として、理系志向は小中学生の間に思考が固まり、文系は高校へ進んでから志向が文系に固まっています。
このアンケートは40歳未満の社会人の方を対象とした振り返りのアンケートであり10,000人から有効回答を得たアンケートになります。
このアンケートを見ると、理系に進む方は小学校の時で3割以上、中学校で5割以上、そして高校の文理選択前で7割と小中学校までに志向が固まっています。そして、文系に進む方は小学校では4割、中学校でも変わらず4割、高校の前半で6割、高校の後半になると7割と高校入学後に文転をして文系に転向する人が多くいます。
文系に進んだ方には数学、理科が得意であれば理系を選択したと答える割合が高く、理系に進んだ方は理系科目が得意なのに対し、文系では不得意であった方が多くいました。なお、物理と数学Ⅲは理系に進んだ方でも不得意であったのが特徴的な回答です。
そして、理系に進んだ男女の比較では男性は物理と数学Ⅲ、女性は生物を得意としていました。
文理選択の理由は?
文理選択では以下の3つが主な選択理由となりました。
- 学びたい、関心がある分野との関連性(30%)
- 関連する科目の成績が良かったこと(15%)
- 将来希望する仕事の関連性(10%)
以上の3つが重視されています。そして、割合ではこの3つから選んだ人が約半数以上となっており、関心のある内容、将来の希望職種からの関連性で選ぶ人が多くいることがわかります。
文理選択に影響を与える人物は?
文理選択に影響を与えた人物として文系、理系問わずに両親の影響が大きく影響します。
特に理系の男性は文系よりも父親の影響を受けており、建築・土木学科、医療系の学科選択では親の影響が強い傾向があり、理系の親は文系の親よりも理工系、技術系、専門的な仕事を望む傾向が強くあります。その一方で、情報学、物理学、化学、生物学に進んだ方は親の影響をあまり受けておらず、影響が弱いといえます。
女性は母親の影響を受けて文理選択を行っています。男性も女性も同性の親の影響を強く受けて文理選択を行っていることがデータからわかります。
このように、親の影響を強く受けて文理選択を行った人が数多くいます。
まとめ
今回は文系と理系の割合につき、データを元にご紹介して行きました。
文系、理系の割合は1:1であり、特に女性の文系と理系の比率が8:2と分かれる結果となります。研究者に進む方、理学、工学に進む女子学生が特に少ないのも今回のデータからわかる結果となります。その一方で薬学、看護学は女子比率が67%と高い結果となりました。
そして文理選択に大きな影響を与えるのは両親であった人が非常に多くいました。理系の男性は特に父親からの影響を受けていますが、男子、女子どちらも同性の親の影響を強く受けている結果となりました。
データで見るとまた新しい発見がいくつもありました。
文理選択の割合についてデータから見てみるのも一つです。是非参考にしてみてください。
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