みなさんは文系、理系を選択するときに科目選択を行っていくのですが、その際に科目選択というものを行うこともご存知でしょうか。
文系、理系で科目選択は大きく異なり、また、必修で取り組まないといけない科目もそれぞれ異なってきます。
いったいどの科目を選択して文系、理系と分かれて取り組んでいくこととなるのでしょうか。
今回は、文系・理系の科目選択、必修科目についてご紹介していきます。
文系・理系で必要な科目選択とは?
文系と理系では必要な科目として文系は国語、英語、地歴・公民の3教科、理系は数学、理科、英語の3教科が必要な科目となります。
さらに私立大学の受験希望者は3教科3科目の受験が一般的ですが、国公立大学は5教科7科目が必要となります。
国公立の受験時の科目数に違いがあり、国公立文系は地歴・公民から2科目、理科は基礎科目から2つ、理系は理科から2科目、地歴・公民から1科目を選択していくこととなります。
それぞれ必修となる科目につき、それぞれ文系、理系と分けてご紹介していきたいと思います。
文系で必要な科目とは?
文系でも私立志望か国公立志望で必要な科目数が異なるのは先ほど説明した通りになります。
私立大学は3教科3科目(国語、外国語、地歴・公民)、国公立大学は5教科7科目が必要となります。私立、国公立で科目数が異なってくるため、それぞれの必要科目を紹介していきます。
私立大学文系志望の人で必要となる科目
- 国語:現代文、古文、漢文
- 外国語:英語、ドイツ語、フランス語、韓国語、中国語
- 地歴・公民:世界史、日本史、地理、現代社会、倫理、政治・経済
以上の科目が必要となってきます。地歴はこの中から1科目を選択し、外国語は英語を選択する人が一般的になります。国語は大学によって現代文のみ、現代文+古文、現代文+古文+漢文と受験範囲が変わってきます。
大学によって受験科目数が異なりますが、基本的には3教科3科目での受験が一般的であり、外国語は英語を選択して受験する人が非常に多くいます。科目数は少ないものの、特に難関私立大学では各教科難易度の高い問題が出題されます。そのため狭く深く取り組んでいくことが必要となってきます。
あくまでも、これは私立大学文系志望の学生が最低限必要となる科目であり、国公立大学志望の学生は、これよりも多くの科目が必要となってきます。
国公立大学文系志望の人で必要となる科目
- 国語:現代文、古文、漢文
- 外国語:英語、ドイツ語、フランス語、韓国語、中国語
- 地歴・公民:世界史(A・B)、日本史(A・B)、地理(A・B)、現代社会、倫理、政治・経済
- 数学:数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B
- 理科:物理基礎、科学基礎、生物基礎、地学基礎
これは共通テストで必要となる内容であり、2次試験は各大学によって異なってきます。共通テストでこの5教科から国語は現代文+古文+漢文、外国語、数学2科目、地歴・公民2科目、理科1科目(基礎科目から2つ)の7科目を選択して受験していくこととなり、科目数が多いため早くから共通テスト対策が必要となってくることを覚えておきましょう。
理系で必要な科目とは?
文系と同じく、理系も私立大学志望、国公立大学志望のどちらを志望するかによって変わってきます。
私立大学は数学、理科、外国語から1科目ずつ選択し3教科3科目、国公立大学は5教科7科目を選択します。私立大学、国公立大学での必要科目をそれぞれご紹介していきます。
私立大学理系志望の人で必要となる科目
- 数学:数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、数学Ⅲ・C
- 理科:物理、生物、化学、地学
- 外国語:英語、ドイツ語、フランス語、韓国語、中国語
私立大学でも文系、理系で大きく変わってきます。理系の学部では数学、理科、外国語の3教科3科目を利用することが多くなります。理系学部は特に理科、数学の難易度が高い傾向にあります。
国公立大学理系志望の人で必要となる科目
- 国語:現代文、古文、漢文
- 外国語:英語、ドイツ語、フランス語、韓国語、中国語
- 地歴・公民:世界史(A・B)、日本史(A・B)、地理(A・B)、現代社会、倫理、政治・経済
- 数学:数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B
- 理科:物理、科学、生物、地学
共通テストでは文系と同様に5教科7科目が必要となりますが、理科が2科目、社会が1科目となり、文系志望の学生と受験科目が異なってきます。理科を重点的に取り組まないといけないことが文系志望の学生と大きく異なる部分となります。
このように、文系、理系でも必要となる科目も異なりますが、国公立大学、私立大学志望でもそれぞれ科目数が異なってきます。自分の志望大学の必要科目について覚えておきましょう。
文系・理系の必修科目とは?
文系、理系での必修科目としてこの通りとなります。
文系 | 理系 |
---|---|
国語 | 数学 |
地歴・公民 | 理科 |
英語 | 英語 |
このように必修科目が分かれていきます。文系は国語、地歴・公民、英語の3教科は必須となり、理系は数学、理科、英語の3教科が必須となってきます。
文系、理系のどちらに進んだとしても英語は必修となってきます。
苦手な方も多い科目ではありますが、文系、理系にどちらに進むことにしたとしても英語の勉強を怠らないようにしましょう。
まとめ
今回は文系・理系における必修科目についてまとめていきました。
文系は国語、社会、英語が必要となり理系は数学、理科、英語が必要となってきます。私立大学志望であればこれでいいのですが、国公立の場合は5教科7科目が必要となることから文系では理科も数学も、理系は国語も社会も必要になり、科目を絞っての勉強が必要となってきます。
そして文系、理系のどちらに進んだとしても英語が必須です。英語が苦手な方でも英語から逃げずに取り組むようにしましょう。
文系、理系の必要科目についてこれをみてぜひ参考にしてみてくださいね。