多くの中学生が迎える反抗期。
その反抗期を迎えるにあたり、反抗期が来る年齢はいつ頃なのか、そして親の対応方法ついて気になる人も多くいます。
一般的に反抗期は2回来ると言われており、幼少期のイヤイヤ期と呼ばれる時期の第一次反抗期と、思春期に来る反抗期の第二次反抗期の2回、反抗期を迎えることとなります。
今回は第二次反抗期に焦点を当てて紹介していき、第二次反抗期が来る年齢とその時の親の対応方法について詳しく解説していきます。
反抗期が起こる年齢と理由
一般的に、第二次反抗期は小学校の高学年から中学生の間で迎えます。
第二次反抗期は思春期と大きく関連をしています。思春期は身体に大きな変化があり、男子は背が伸びたり、髭が濃くなります。そして女子は体が丸みを帯びてきたりするなど体に大きな変化が起こる時期になります。
このように体は急速に変化をするのにもかかわらず、心の成長が体よりもゆっくりであることが反抗期が来る理由です。
親の手を離れて自分でやってみたいという気持ちと、親にまだ頼りたい甘えのある気持ちの狭間にあることによるアンバランスな状態で反抗期が訪れることとなります。
このように小学校の高学年頃から訪れる思春期が反抗期に関連しているのです。
第二次反抗期は高学年〜中学生
第二次反抗期は小学校の高学年から中学生の間で迎えます。
思春期を迎えると心が大人になるために発達し、社会や学校、そして仲間などから大きな影響を受けて大人になるために自分を確立する年頃となりますが、先ほどの通り、体は急激に成長する一方で心はまだまだ未熟な部分も多くあり、不安やストレス、そして不条理など多くのことが子供の気持ちとして持つこととなります。
これに対する反抗的な反応や行動が反抗期であり、子供の中では大きく葛藤している中での反応や行動となります。
子供の中で、大人の体に反して心の成長が追いつかずに反抗的な態度などを取ることにつながります。
反抗期は成長とストレスから
反抗期は小学校の高学年頃から起こりますが、大きく分けて、
- 体や心の成長に戸惑って反抗する
- 思い通りにならないストレスから反抗する
この2つの理由で起こります。
体や心の成長に戸惑って反抗する
個人差はあるものの、早い子で小学生の4年生ごろには体も成長しており、自分で何がやりたいなどの自我が芽生えます。子供なりに自分なりの考えもその時には持つようになり、思考力も身についていることも理由です。
知識は増えており、少しずつ子供になっているものの中身がまだまだ未熟な子供であることから、子供扱いをされたくないという気持ちから反抗をすることがあります。
心の成長が体に追いつききれていないことから反抗し反抗期となることがあります。
思い通りにならないストレスから反抗する
小さい頃と異なり何事も思い通りにいかないことがストレスで反抗期となることもあります。
自分の判断でできると思いきや上手くはいかず、そのギャップのイライラで反抗をすることがあるのです。
大人であれば経験を元に推測して対処ができますが、子供にとっては初めての経験でありその混乱からくるストレスで反抗をすることがあります。
このように、思い通りに上手くいかないことからストレスで反抗期を迎えることがあります。
反抗期の親の対応方法
反抗期は思春期に関連して起こります。その時の親の対応方法は大きくこの5つの方法を心がけてみるのが良いと言えます。
大きくこの5つを心がけてみるのが良いので詳しく解説していきます。
- 寛大に構える
- 機嫌のいい時に会話する
- 命令や否定をしすぎない
- 意見に耳を傾ける
- よくないことは注意する
寛大に構える
まずは子供の成長の一部と受け止めて、感情的にならずに寛大に受け止めることが大切です。
子供も心と体のバランスの乱れもあり、ついカッとなっていうこともたくさんあります。そこで感情的に叱っても子供が反抗的になるだけであり、逆効果になります。
子供も本心で言っているわけではなく、上手く伝えられずに答えてしまっていることもあります。親が決して嫌いなわけではなく、照れ隠し、恥ずかしさからつい反抗的な反応になっているのです。
親に対しての甘えから反抗的な態度となっている部分も多くあるため、深刻に捉えず寛大に構えることが大切です。
反抗期は子供の成長の一部であるため、感情的にならずに寛大に受け止めることがまず大切です。
機嫌のいい時に会話する
くつろいでいる時や機嫌の良さそうな時に会話をすることも良い対応方法です。
そのためには普段から子供様子を見ておくことや家の中で安心できる場所を作ってあげることが大切になります。
反抗期となると子供との距離感を今までよりもおく人が多くいますが、放置してしまうこともよくありません。
反抗期も親の甘えの一つであり、放置されてしまったことで機嫌をかえって損ねてしまいます。
適度な距離感で話すことが大切ですし、機嫌のいい時に会話をすることがもっと大切です。
命令や否定をしすぎない
何事も命令や否定をしすぎないことも対応方法の一つになります。
命令や否定のしすぎは、子供にとっても身構えてしまうことになりとてもよくないことです。
さらに命令、否定のしすぎは子供の態度の硬化につながります。否定や命令のスタンスで何事も子供に言わないことが良いです。
さらに、反抗期の子供に自尊心を傷つける批判はよりいけません。友人関係、成績などで交友関係を絡めての批判は子供にとって非常に傷つく批判になります。
命令や否定をしすぎることは子供の態度が変化するため、否定などはしすぎないようにすることも対応方法の一つです。
意見に耳を傾ける
子供の意見や話には耳を傾けることが大切です。
未熟であったり、間違っていることも数多くありますが、子供の中で自分なりの意見を持って話しています。
どれだけ間違っていても一度は耳を傾けてあげることで子供も安心します。
間違っているからと言って全てを頭ごなしに否定すると態度の硬化や反抗に繋がってきます。
子供なりに考えて話す意見や話であるため、耳を傾けて一度は聞くことが大切です。
よくないことは注意する
受け止めたり、共感することも大切ですが、いけないことは注意しなければなりません。
例として人としていけないことをしたり、反社会的行動を行った場合は注意をする必要があります。
受け流すことなく、いけないことはいけないと一人間として注意することが親として大切です。
中学生は反抗期であるがゆえに、よくない行動を起こすこともありますが、子供も自分自身ではいけないこととわかっていることがほとんどです。
それでも何も言われない場合は自分は見捨てられたと感じてしまい、いけない行動がエスカレートすることもあります。
人としての倫理観を育てるという面でもいけないことは注意していく必要があります。
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反抗期のない子もいる
人それぞれ反抗期の時期は異なりますが、反抗期のない子も中にはいます。
反抗しない子達はこの3つの理由から反抗を行いませんのでこちらも紹介します。
反抗する理由がない
親が無理難題を押し付けない、理不尽なことを言わない親の場合は反抗することはありません。
子供にとっていうことを聞いてくれない、いやことをさせられるということがなく反抗するということにつながりません。
親の対応が良い場合は反抗しないと子供として育つことになります。
親に従い反抗しようがない
親に従い反抗を全くしないケースも反抗期がないケースです。
反抗したいができない子と、反抗しても意味がないと諦める2通りありますが、どちらも親が押さえつけていることから反抗期が来ないということになります。
親が子供を支配しており、主張を抑えていることが理由となるため、反抗のしようがなく反抗しないという子もいます。
子供の性質で反抗しない
元々が素直な優しい子供という子も反抗期がなく終わることがあります。
反抗することで親を悲しませてしまうと考え、何も言わないこともあります。中には親のことを考えすぎてしまい自分の気持ちを抑えているということもあります。
反抗期がないことは悪いことではありませんが、自分の気持ちを抑え込んでいるようであれば家の中で発散できるようにしてあげる必要があります。
子供の性質が優しい子などの場合には、子供の性質によって反抗しない子もいます。
まとめ
今回は反抗期はいつからか、そして親の対応方法は何かについてまとめていきました。
第二次反抗期は小学校高学年から中学生の間に訪れて、思春期におこる心の成長、体の成長からくるものとなります。
また、自我の芽生えなども反抗期が起こるきっかけとなり、対応方法として寛大な心や一度受け止めることが反抗期の対応方法として大切になります。
子供によっては反抗期がないこともありますが、多くの子に一度は起こる成長過程の一つとなっています。
反抗期について気になる方はぜひこれを読んで参考にしてみてくださいね。