中学生頃に一度は迎える思春期。心の成長、体の成長など大人になるために非常に大切な期間です。
自分自身はどのような存在なのかを考えたり、親とは一緒に歩きたがらなくなったり、家での口数が減ったりしながら大人になっていきます。
思春期はいつから思春期と呼ばれる年齢なのか、そして、思春期の年齢別の特徴はどのようなものがあるのかについて今回は紹介していきます。
そもそも…思春期とは何か
思春期とは心と体が急激に成長する時期で、大人になるための心と体の準備期間になります。
10歳ごろから始まり20歳ごろまで続き、最初は自分の急激な変化に戸惑いながらも次第に受け入れていくものとなります。
今までのような無邪気な振る舞いと異なり、親と一緒に出かけたがらなくなったり、話をしなくなったり、友達との関係を重視したりということを行うのもこの時期です。
大きく分けると心と体は大人ではない思春期初期、大人と子供が混ざり合っているような思春期中期、心と体が大人であることを受け入れる思春期後期の三段階に大きく分けることが可能になります。
このように長い期間をかけて子供から大人へと成長していくことになる期間となります。
思春期、反抗期とは何かだけでなく、その特徴や接し方についてもまとめています!
思春期はいつ来るの?
体と心が急激に成長する思春期は10歳ごろから始まり、20歳頃には終わりを迎えます。
思春期の成長は第二次性徴とも呼ばれ、男性らしい、女性らしい体つきへと変化していく時期になります。
男子であれば、小学校高学年になる11歳ごろから思春期が始まり、喉仏が出て声変わりをしたり、筋肉や骨格の発達により筋肉質な体になったり、体毛が生えたり、精通が起こる時期になります。
一方女子の場合は、小学校高学年に入る前の10歳ごろから思春期を迎え、乳房が発達したり、初経が起きたり、丸みを帯びた体になるのも思春期に起こる出来事になります。そのため、女子の方が少し早く思春期を迎えることとなります。
このように、体の変化が大きく起こることから心とのバランスが取りにくくなるのもこの時期です。
外見と中身とのギャップや、ストレスも非常にかかる時期ともいえます。
心と体が大きく大人へと成長して思春期を終えることとなります。
思春期の年齢別の特徴
思春期の年齢の特徴として大きくこの3つに分類が可能になります。
- 思春期初期(11歳ごろから14歳ごろ)
- 思春期中期(14歳ごろから17歳ごろ)
- 思春期後期(17歳ごろから20歳ごろ)
この3つに大きく区分できます。
この時期に体の急激な変化が起こり心理的にも社会的にも成長をして成人となっていきます。
この3つについてそれぞれ解説していきます。
思春期初期
11歳ごろから14歳ごろまでを思春期初期と言います。
この時期の特徴として心はまだ未成熟であるものの、身体の成長が大きくみられる年代になります。
身体の成長として男子も女子も身長の大幅な成長があり、年間に10センチほどの成長をする子供もいます。そして陰毛、体毛が生えてくる年代になります。
身長以外には男子は声変わり、女子は乳房の発達も思春期初期の特徴です。
心の部分では、言葉遣いが悪くなったり、自我が芽生えることで反抗期を迎えるのも思春期前期で、体の成長に心の成長が追いつかず、親離れがまだ進まないのもこの時期です。
親離れが進まない一方で、親から距離を置こうとして一緒に歩くのを避けたり、部屋にこもり会話が減る子供も多くいます。
体は少しずつ成長する一方で、心はまだ未成熟な時期であるといえます。
思春期中期
思春期中期は14歳ごろから17歳ごろまでの時期が当てはまります。
身体の成長よりも心の成長、葛藤に直面する子供が多くいる時期になります。
この時期の身体の成長は身長の成長が遅い子供は背が伸び始めることもあります。
心の成長をしていく中で私は誰なのか、そしてどうしたいのかといったことを自分自身に自問自答していくこととなります。
将来の進路をどうするべきか悩んだり、異性との交流も始まることで、外見、身体的な自分自身の個性が何かについてわかるのもこの頃です。多くの人が自分の性を受け入れて異性を受け入れることになります。
身体の成長もありますが、それ以上に心が成長していくのが思春期中期となります。
思春期後期
思春期後期は17歳ごろから20歳ごろまでの期間が当てはまります。
体も心も成熟し、大人になるための最終段階が思春期後期になります。大人になり、社会人として働くための最終的な準備も行うことになり、組織の中で役割や責任を果たすことを訓練していく時期でもあります。その中で私は誰なのか、どうしたいのかという葛藤に一つの答えを出す時期でもあります。
自分はこうであるとアイデンティティを確立して、自分の存在価値や自分らしさについてもおおよそ理解ができ始めます。
思春期後期は大人になるための準備期間であり、進路選択も自分の意思で行い進路選択に応じて、専門知識や技術を身につけるという課題や集団生活で責任を果たしていくことになります。
まとめ
今回は思春期はいいつからか、そして年齢ごとの特徴についても紹介していきました。
思春期は小学校の高学年から始まり高校卒業すぎまでが思春期と呼ばれる時期になります。
その中でも思春期前期、思春期中期、思春期後期と分かれていきます。
思春期前期は体の急激な成長に心の成長が追いつかない時期であり、思春期の中期は心も成熟する時期になります。そして、思春期後期は社会に出るための準備期間であり、組織の中での役割や責任について訓練を行なっていく時期になります。
心と身体が成長していき大人になっていくための大切な期間です。
思春期について気になる方はこちらを呼んでぜひ参考にしてみてくださいね。
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