学校では、日々様々なプリントが配付されます。
「ちょうどファイルの整理をしていて、重要なプリントだと気づかずにうっかり捨ててしまった。」「急いでカバンの中にしまって、なくしてしまった。」「家の机の上に置いておいたら、どこかへいってしまった。」等、無くしてしまった経験がある人も多いでしょう。
そんな時、どのように対処したらよいか、先生に伝えるときはどんなところに注意したらよいか、元教員が分かりやすく解説していきます!
学校の提出物には、どんなものがある?
学校で、提出が求められるものとして考えられるのは大きく分けて、以下の3つです。
- 宿題
- ワークシート
- 保護者向けのプリント(出欠、お金等)
授業中に児童向けに出されるプリントから、保護者向けに出される、申込書・バス代のお知らせといった重要書類まで、様々なものが学校では配られます。
プリントに直接記入するような提出物は、そのプリント一枚で完結するので分かりやすいですね。
反対に、プリントだけでは完結しないものもあります。
例えば、バス代は、学校からの配付物はお知らせプリントのみで、家で封筒を用意してお金を入れて持っていくことが多いです。
このような場合は、プリントに書くスペースなどがないので、パッと見ただけでは提出物だと気づきにくいです。重要なプリントは、配付されるときに必ず説明があるはずです。
プリントの配付時にはよく注意して先生の話を聞くようにしましょう。また、書き込みができるプリントであれば、締め切りや提出するもの等をマーカーやペンでチェックするといいですね。
提出物をなくした時の対応策3選!
提出物をなくした時、一番避けたいのは、そのままにすることです。なくしてしまった事実は、もう変えられませんから、なんとかしようとしたという姿勢で誠意を示しましょう。対応策としては、以下の3つが考えられます。
- 友達にコピーさせてもらう。
- 内容を確認して、別の紙に書く。
- 先生にお願いして、もう一枚もらう。
それぞれの対応策について、注意点や詳細を説明していきます。
友達にコピーさせてもらう
どうしても先生に言いにくい場合は、友達のプリントをコピーさせてもらうことで、プリントを用意することができます。
しかし、学校の紙は市販されているものではないため、ほとんどの場合、紙の色や質で気づかれることが多いです。
ですから、「紙をなくしてしまったので、友達からコピーさせてもらいました。」と一言報告するのがよいでしょう。なんとか締め切りに間に合わせようとした、という努力が伝わるので、注意されずに済むことが多いです。
内容を確認して、別の紙に書く。
締め切りの前日などですと、友達が既にプリントを埋めてしまっている場合もありますし、受け取る時間がない場合もあります。
そのような時は、内容を別の紙に書いて提出するという方法もあります。この場合も、「紙をなくしてしまったので、別の紙に書きました。」と一言報告すること心がけましょう。
締め切りに遅れないという姿勢は伝わりますので、有効な方法と言えます。
先生にお願いして、もう一枚もらう。
提出物によっては、専用の紙でないといけない場合があります。
そのような場合は、他の方法で代用することができないので、無くしたことを正直に先生に言いましょう。一番避けたいことは締め切りに遅れることですので、無くしたことに気づいたら早めに先生に言うようにしましょう。
紙代一枚のことで怒る先生はいません。ほとんどの先生が「失敗は誰にでもある」という考え方をしています。思い切ってお願いすることが一番の対処法かもしれませんね。
印象を下げないような、先生への伝え方とは?
では、先生に言うときに、どのようなことに気を付けたらいいのでしょうか?
「無くしたこと」については基本的には怒られませんが、嘘をついてごまかしたり、反省の気持ちが見られなかったりすると、そのことについて注意されてしまうことがあります。以下のポイントに気を付けましょう。
- 言い訳をしない。
- 理由は正直に言う。
- 先生に直接言う。
- お家の人がなくした場合は、お家の人に言ってもらおう。
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
その1 言い訳をしない。
何か失敗をしてしまったときに一番大切なことは「自分が悪かった。」と認めることです。謝罪→理由の順番で話すようにしましょう。また、理由は聞かれた後に説明するようにしましょう。
悪い例「○○のプリント、他のプリントと混ざってて、いらないと思って捨てちゃいました。」
「プリントを出しっぱなしにしていたら、コーヒーをこぼして、濡れてしまいました。」
良い例「先生、すみません。○○を無くしてしまったので、もう一枚いただけますか。」
上の例を見比べて分かるように、悪い例では、「自分は悪くない。」という印象を与えてしまいます。反省の態度が伝わらないと、どんな事情があっても言い訳に聞こえてしまうので注意しましょう。
その2 理由は正直に言う。
嘘は必ずばれるものです。無くしてしまった時点で、失敗は失敗です。理由によって失敗がなくなるわけではないので、理由は正直に話すようにしましょう。
プリントを無くしたことが大した問題でなかったとしても、嘘をついたことで注意されるのでは、悪い印象を与えて終わりになります。
大人は子どもの嘘にすぐに気が付きますし、普段から子どもたちを見ている先生は、なおさらすぐに分かります。「そっか、次から気を付けようね。」で終わる場合がほとんどですので、余計なことはせず、正直に話すように心がけましょう。
その3 先生に直接言う。
先生に直接言いたくないからという理由で、付箋に書いたり、提出する紙に書いたりして済ます人が見られます。基本的に、悪いことをしたり失敗したりした場合は直接言うのがマナーです。
文章ではニュアンスが伝わらないため、どのような気持ちでいるのか等、反省の気持ちが伝わりにくいです。直接伝えることを心がけましょう。
その4 お家の人がなくした場合は、お家の人に言ってもらおう。
お家の人に確実に渡したのに、お家の人がなくしてしまったということもあるでしょう。その際は、お家の人から伝えてもらうことが一番です。
「親が無くしてしまった。」という理由は、子どもの言い訳で多く使われるため、先生に信じてもらいにくいのが現状です。自分は悪くないのに印象が悪くなってしまうのは、損ですので、お家の人に言ってもらうようにお願いしましょう。
まとめ
以上のことを気を付けても、何度も繰り返すと、反省していないという印象を与えてしまいます。どうして無くしてしまったのか、無くさないようにするためにどう改善したらよいかを考え、同じ失敗を繰り返さないように気を付けましょう。
無くさないようにすることが第一です。プリントはファイルに入れて整理する(重要プリント用、授業用、お家の人に渡す用など分けておくことのがおススメです。)、付箋を貼る、メモをする等工夫して、無くさないようにしておきましょう。
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