夏休みや冬休みなどの長期休業の時には、たくさんの宿題がつきものですよね。
親としても、休みの間に遊び呆けて勉強してきたことが全て抜けてしまうなんてことにはなってほしくないから、宿題をこまめに計画的に進めてほしいと思うことでしょう。
しかし、子供が実は宿題を全然やっていなくて、休みが終わる直前になって宿題が終わっていないことが発覚するなんてことはよく聞く話です。
そこで、宿題を計画的に少しずつやる方法と、子供が宿題を計画的に進められない理由について、マナビバが解説します。
宿題を計画的に少しずつやる方法
宿題を計画的に少しずつやるために必要なことは、まずはしっかりとした計画を立てること、そしてその計画が実行できるものであることです。
子供が宿題をやらないととは思っていても、「1週間後までに〇〇までやる」というような目標の決め方だと、今日は何をどれだけやればいいのか分かりませんよね。
ですから、1日単位での計画というのが必要になってくるのです。
また、1日で問題集を200ページ進めるみたいな計画は実行できませんよね。
ちゃんと実行できる計画を立てることも、宿題を計画的にやるためには重要なことです。
少しゆとりを持った計画を立てる
夏休みや冬休みの最終日にギリギリ勉強が終わるような計画では、少し用事が入っただけでもう宿題が間に合わなくなってしまいます。
ですから、不足の事態に備えて少しゆとりを持った計画を立てておくことが重要となります。
ゆとりを持った計画を立てておけば、多少日程が押しても間に合いますし、短い期間で一気に宿題を進めようという動機付けもできます。
計画は機械的にざっくり決める
この日は◯時〜□時まで用事があるから時間短めで、この日は難しい単元をやるからページ数少なめでなどというふうに、計画を立てる段階でひとつひとつ細かく計画を考えるという人も多いでしょう。
しかし、あまり細かく考えすぎると、計画を立てるのに時間がかかりすぎて、結局計画を決めきれないまま休みになることも多いです。
ですから、1日◯ページのようにざっくりとした計画を立てるようにしましょう。それが達成できなかった時は、計画を修正すればいいだけのことです。
時間ではなくページ数などの量で計画を立てる
勉強時間はもちろん重要なものですが、だらだら勉強すれば勉強時間は稼げてしまうので、計画を立てるときは勉強時間だけではなく、勉強の具体的な量で考えるようにしましょう。
先ほどのざっくりとした計画を立てるべきという点から考えても、1日◯ページや1日◯問のような決め方が適しているといえます。
目標は高くしすぎない
宿題はゆとりを持った計画を立てて終わらせるべきですが、日程的なゆとりを持たせるために1日のこなす量を増やしすぎては、いっぱいっぱいになって逆効果です。
毎日少し頑張れば達成できるくらいのところに目標は設定しておきましょう。
各教科バランスよく進める
「今週は数学漬けで来週は英語」のように特定の科目を集中して進める計画はよくありません。
ずっと同じことを続けるのは大変ですし、集中力も削がれるので、毎日複数の科目をするか、せめて1日単位で科目は変えましょう。
計画はこまめに修正する
最初に立てた計画に固執する必要はないので、進捗が良くない場合はいつまでに終わらせられそうか、進捗が良い場合はどのくらい早められそうかを考え、計画を修正していきましょう。
計画通りにいっていないのに計画を変えないままでいると、どんどん計画を気にしなくなり、計画を立てた意味がなくなってしまいます。
毎日同じ時間に勉強をする
これは習い事や家の用事などで難しいこともありますが、宿題を計画的に進めるのであれば、同じ時間に勉強することを習慣化したほうが確実に有利です。
今日は朝9時からだけど昨日は夕方の4時から、明日は夜の9時から頑張るというのは、なかなか続かないものです。
宿題を計画的に進められない理由
宿題を計画的に進められない理由は、宿題を今やらなくても大丈夫だと思ってしまい、後回しにしているからです。
宿題を毎日同じ時間に、計画した量だけ勉強すれば宿題が進まないなんてことはありません。
宿題を計画的に進めるなら「後でやろう」は禁句だと肝に命じておきましょう。
後でどうにかできると思ってしまう
2時間くらい勉強する計画で勉強を始める予定の時間になったけど、気分が乗らないから後もう少しだけ休憩しようと考えたことがない人はまずいないでしょう。
勉強は大変なことなので、勉強を嫌がるのは仕方ないことかもしれません。
しかし、この後回しは宿題を計画的に進める上で本当に大敵です。
たとえちゃんと後で勉強していたとしても、計画通りの時間に勉強しないことをまずいことだと思わなくなることそのものが大きなデメリットなのです。
最初はその日のうちに勉強していたとしても、段々勉強を始める時間が遅くなり、終いにはその日中に終わらず翌日に持ち込むことになり、翌日以降の計画の遅れの元になるのです。
1日遅れたら、もう計画通りに進めるのは困難だと胸に刻んでおきましょう。
どこから手をつけていいのかわからない
勉強が苦手な子は、宿題をどこから手をつけていいのかわからなくなり、放置してしまうことが多々あります。
勉強が苦手なので限界まで目を逸らし、耳を塞いでしまうので、宿題が進まなくなります。
本人以外がもう勝手に計画を決めてしまい、できなかった時の見直しの手順まできっちり決めておくことをオススメします。
勉強以外の用事を優先してしまう
勉強が難しくなり勉強の必要性を実感する時期は、多感な時期に差し掛かっていることもあり、友達付き合いを優先してしまったり、親に勉強するよう言われても反発してしまうことが多いです。
SNSやオンラインゲームで他の人と繋がっていると、自分の一存ではやめられず、ズルズルといってしまうことが多いので、勉強以外の用事は全て勉強の後からするようにしましょう。
当然ですが、勉強をしていないなら計画通りに勉強が進むことはありません。
勉強に集中する環境がない
年下の弟妹がちょっかいをかけてくる、勉強部屋にスマホやゲームがあってついそちらを触れてしまうなど、勉強に集中できる環境があるかは勉強を進める上で非常に重要です。
子供というのはまだ未熟なもので、誘惑があったり邪魔があるとどうしてもそちらに気を取られます。
だからこそ、親が勉強に集中できる環境を用意してあげるのは、宿題を計画的に進める上での大前提になるのです。
宿題を絶対に終わらせるという意思がない
まだ判断力が未熟な子供は、長期的な視点で物事を見るよりも、つい短期的な視点で物事を見てしまいがち。
目先のことに飛びついて、まだまだ先の話である宿題をしっかり進めようという考えにはなりづらいです。
だからこそ、宿題を絶対に〇〇までに終わらせるんだという気持ちがなければ、宿題を計画的に進めてきっちり終わらせることはできません。
どうして宿題を終わらせるべきなのかは、その子に合わせた動機付けをしてあげましょう。
まとめ
宿題を計画的に少しずつやる方法と、子供が宿題を計画的に進められない理由について見てきましたがいかがだったでしょうか。
宿題という「させられている勉強」を楽しんで進めるというのは難しいことで、積極的に取り組みづらいものです。
しかし、宿題をやらないと後で困るのは子供自身である以上、計画的にコツコツ進めていくのが一番です。
最終的に頑張るのは子供だとしても、そのための道程は親が作ってあげることができます。
そして、計画的に宿題を進められるというのは当たり前のことなのではなく、すごい頑張っていることなんだと認めてあげて、思いっきり褒めてあげてください。
そうすると、子供ももっと宿題を頑張ってくれるようになりますよ。