音楽を聴きながら勉強すると、学習の効果は上がるのでしょうか!? 今回は勉強中に音楽を聴くメリットと注意点、オススメの音楽、音楽なしでも集中できる方法もご紹介します。
音楽を聴きながら勉強するメリット
- 意欲が高まる(モチベーション効果)
- 気分が落ち着く(リラックス効果)
- 集中力を上げる(アルファ波の効果)
以上の3点です。では、順に説明します。
①「意欲が高まる」について
音楽を聴くことで脳からドーパミンという物質が分泌されて、やる気が出るので意欲が高まると言われています。そもそも勉強に対して「嫌だなぁ」というマイナスの気持ちを持ちやすいですが、好きな音楽を聴くことで嫌な気持ちが解消され、勉強に臨む意欲が高まります。好きな音楽を聴いているときは、自然と気分や意欲が高まります。
②「気分が落ち着く」について
ゆったりとした曲が耳に入ると、脳からセロトニンというリラックスできる物質の分泌が促され、気分が落ち着きます。逆に激しいリズムの曲を聴いてしまうと脳が興奮して落ち着けなくなるので、セロトニンを分泌させる目的には合いません。ゆったりとした曲を聴きましょう。
③「集中力を上げる」について
作業や学習が記憶に残りやすい効果があると言われています。音楽にはアルファ波を含むものがあり、それを聴くと集中力が高まります。イヤホンをして音楽を聴くと、周囲の音が遮断され、好きな音楽しか聴こえません。これでさらに勉強に集中しやすい環境ができます。
音楽を聴きながら勉強するときの注意点は?
次に、音楽を聴きながら勉強するときの注意点について解説します。
- 歌詞のない曲を聴く
- 音楽に頼り過ぎない
- 音量は大きくしない
以上の3点です。では、順に説明します。
①「歌詞のない曲を聴く」について
歌詞のない曲は、歌詞に気を取られないため集中しやすくなります。逆に、歌詞のある曲は耳に歌の言葉が残ってしまいます。最低限、もし歌詞があったとしても日本語や英語ではない「言葉に気を取られない」曲を聴きましょう。
②「音楽に頼り過ぎない」について
勉強するときは常に音楽を聴く、という行為が習慣化され過ぎると、何かの曲を聴かなければ勉強できないようになってしまいます。学校で試験を受けるときは曲なしで臨むことを忘れてはいけませんね。
③「音量は大きくしない」について
目的は勉強で、そのための補助に音楽を利用するワケですから、大きな音で音楽鑑賞に流されてはいけません。気づいたら曲を聴いているのも忘れるくらいに集中できれば音楽を利用した意義も出てきます。
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オススメの音楽
- クラシックやジャズ
- 環境音楽やヒーリング音楽
以上の2点です。では、順に説明します。
①「クラシックやジャズ」について
クラシック曲は、選べるなら単独のピアノやバイオリンなどでゆっくり目の静かなクラシック曲を聴くのがオススメです。またジャズも速いリズムではないものが落ち着いて聴けます。クラシックもジャズも豪勢な大編成ではない演奏の曲がより学習に集中できます。テレビCM やYouTubeの講座などでもよく利用され、どこかで耳にしたことのある曲が沢山あります。
②「環境音楽やヒーリング音楽」について
環境音楽は、水がこぼれ落ちる音やそよ風に葉が揺れる音、砂浜のさざ波や小鳥がさえずる音など自然の音を中心に作られています。穏やかな自然の中に身を置いて取り組める感じがして、リラックスできます。また自然の音には曲のようなメロディがないため、さらに学習の邪魔になりにくいです。またヒーリング音楽は自律神経と集中力を高めるアルファ派の音が含まれるものが多く、岩盤浴やヨガ教室でもヒーリング音楽がよく流れています。
なお、クラシック曲やヒーリング音楽には「1/fゆらぎ」という精神の安定を促す音の効果があり、丁度いい音の強弱やリズムなどでゆったりとした深い呼吸や緩やかな脈拍を導きます。
「音楽を聴きながら勉強する」ことに向いていない人は?
例えば歌詞のないカラオケの曲を聴いていたとしたも、自然に歌詞を口ずさんでしまうようであれば、その曲を聴く自体に問題があります。勉強がツラいから他のことで気を紛らわそうとして曲を聴いていることになり、嫌な勉強時間を早く経過させたいから音楽を聴きたい、という人には向きません。深く考えて問題を解くことに集中できなくなり、また、声を出して単語や文章を読むことの邪魔になってしまいます。学習効果を高めるための音楽という意識を持ちましょう。
音楽なしでも集中する方法は!?
音楽を聴きながら勉強することに一定の効果があることがわかりました。しかし、常に音楽を聴ける環境にあるとは限りません。そこで、時々は曲を聴かずに勉強する癖もつけることが必要になります。
まず、喫茶店やショッピングモールなどの、そこで流れている曲を聴いてみましょう。すると、イヤホンをつけなくても自分の耳が音楽だけを聴こうとして他の人の話し声や雑音がいつの間にか聴こえなくなります。この感覚に慣れていくと、周囲の雑音を自ら遮断して目の前の学習に集中できる姿勢が作られていきます。
また、勉強のときは小まめに休憩を挟み、その時だけ好きな曲を聴く、計画と目標に制限時間や達成期限を作ってそこに向かって集中するのも良い方法です。
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まとめ
私たちの身近な音楽は、単に曲を楽しむだけでなく、有効に利用すれは勉強や休息など様々な目的にも活かすことができます。集中したい、落ち着きたい、やる気を出したい、ゆっくり休みたい、など目的に合わせて音楽を活用していきましょう。