「学校の授業に集中できない。」と悩んでいる人が多いでしょう。
その理由として以下のことが考えられます。
- 睡眠不足。
- 朝食をとってない。
- 机の上の整理整頓ができていない。
- 悩み事や心配事がある。
授業中は必ず勉強をしなければいけない時間ですから、せっかくなら集中して多くのことを身に付けておきたいですよね。今回は、これらの理由について、どのように改善するかについて解説していきます。これを読んで明日からの授業の集中力アップにつなげましょう!
①前日に十分な休息が取れていない。
小学生の理想的な睡眠時間は8時間~10時間、中学生・高校生の理想的な睡眠時間は8時間とされています。授業に集中できなくて困っているという人は、まずは睡眠時間を見直しましょう。
睡眠が不足し、脳に休息を与えないと、疲労がたまり、正常に機能しなくなります。脳の機能が低下すると、注意力も下がり、ひとつのことに集中できなくなります。
また、スマートフォンやゲームが手元にあると、ついつい触ってしまって夜更かしをしてしまいます。寝る前にテレビやスマートフォンのディスプレイから発せられる青い光の「ブルーライト」を浴びると、太陽の紫外線を浴びている状態と似ていている状態となり、目が冴えて脳が覚醒状態になります。睡眠の質を下げてしまう原因にもなるので、寝る1時間前からは、見ないようにしましょう。このような機器を寝室には持ちこまず、リビングにおいておく、寝る前から翌朝までは親が管理する等ルールを作ると良いでしょう。
このように、睡眠時間は集中力と大きく関係しています。睡眠時間を改善することで、授業に集中することができます。
②朝ご飯を食べていない。
朝食を食べないことも、集中力を低下させる原因になります。年齢が上がるにつれて、朝食をとらない子どもが増えていく傾向があります。
朝食をとらないことは、脳のエネルギー源が不足するため、脳が働きません。脳を働かせるためには、ブドウ糖をとる必要があります。ブドウ糖が含まれる食材には以下のようなものがあります。
- 米
- パン
- そば
- うどん
- 大豆
- とうもろこし
- ぶどう
- バナナ
- あんず
- はちみつ
小学6年生と中学3年生を対象に実施した全国学力・学習状況調査によると、小学6年生と中学3年生のどちらも、朝食を食べている頻度が高い方が学力調査の正答率が高いという結果が出ています。毎日朝ごはんを食べている児童・生徒と毎日朝ごはんを食べない児童・生徒の間では、10%以上もの正答率の差が表れています。また、朝ごはんを毎日食べるかという質問に「している」と答えた児童・生徒と、「どちらかといえば、している」と回答した児童・生徒の間が、もっとも正答率に差が出ているということが読み取れます。
この調査結果から考えると、朝食を食べる頻度と学力の高さには関係があると言えます。特に、毎日欠かさず朝ごはんを食べることが学力に良い影響を与えています。
③机の上に気が散るものがある。
筆記用具はシンプルなものを使い、筆箱の中身も必要最低限のものだけを入れるようにしましょう。
なぜなら、机の上に、気になるものがあると触ってしまったり、意識がそちらにいってしまったりするからです。集中力を低下させてしまうものは、キャラクターやアイドルの筆記用具やノート、下敷き、飾りの多い文房具です。
また、筆箱にたくさんの色のペンや付箋、メモ帳など様々なものが入っていることがあります。このような場合も落書きをしてしまったり、ついつい眺めてしまったりするため、集中力が低下してしまいます。
このように授業に集中するためには、学習環境を整えることも重要な要素です。授業の前には、机の上は学習に必要なものだけしましょう。
④悩み事や心配事がある。
心配事や悩み事があると、無意識にそのことを考えてしまいます。したがって、心配事や悩み事はなるべく早く解決することが望ましいです。
担任の先生、友達、親など、何でも相談できる人がいれば、その人に相談しましょう。解決できなくても、悩みを話し、共有することで気持ちは楽になります。中には、人に話したくない悩みや心配事もあるでしょう。そのような時は、寝る前や学校に行く前に気になっていることを紙にメモするだけでも頭の中が整理できるのでおススメです。
また、保護者の方は、1日に1回は学校の話をお子さんとするようにしましょう。年齢が低いうちからこのような習慣をつけておくと、お子さんがどんなことでも相談しやすくなります。すると、子どもが悩んでいることにいち早く気づくことができます。
まとめ
このように、授業に集中できないのは、身近なことに原因があります。どれも簡単な工夫で解決できることが多いので、当てはまることがあった人は、改善策に取り組みましょう。
学校の授業時間は45分~50分、大学受験では100分程度集中し続ける必要があります。環境を整えることも重要ですが、その時間内集中するというトレーニングを繰り返しすることも忘れずにやりましょう。必要な時間集中し続けられるよう、家庭で学習する際はこの時間を意識して取り組むようにしましょう。