小学生になると、学校での授業のほかに家庭学習をすることが求められます。では、一体どのくらいの時間、学習したらよいのでしょうか?また、どのような学習をしたらよいのでしょうか?今回は、小学校の家庭学習について解説していきます!
小学生の理想的な勉強時間は?
小学生の学習時間は、学年×15分が目安と言われています。各学年ごとに整理すると、以下の表のようになります。
学年 | 学習時間の目安 |
1年生 | 15分 |
2年生 | 30分 |
3年生 | 45分 |
4年生 | 60分 |
5年生 | 75分 |
6年生 | 90分 |
この時間を目安に勉強量を調整しましょう。少なすぎるのはもちろん、多すぎるのも集中力が続かなかったり、頭に入らなかったりということがあるので注意が必要です。
どのような勉強をしたらいいの?
では、家でどのような勉強ができるでしょう。小学生が家でできる勉強について紹介します。
①学校の宿題
基本的に、学校の宿題は上記の学習時間を目安に出されています。そのため、まずは宿題をしっかりこなすことが重要です。また、宿題をやる際には、学習が身につくよう、取り組み方も気を付けなければなりません。特に小学生の宿題でよく見られるのが、答え合わせをしない、間違っていたら解答を写して終わるというやり方です。これでは、せっかく時間を使って学習しても内容を理解しているとは言えません。そのため、丸付けをする、間違えたところはもう一度解く、というように取り組むようにしましょう。
②学校の授業の復習
宿題をやっても時間が余った時や、宿題がない日には、学校の授業の復習をしましょう。苦手な科目や単元の問題に取り組んだり、授業を聞いていて分からなかったところをもう一度学習したりすることがおススメです。
③自主学習
学校の宿題として、自主学習が出されている学校も多いでしょう。自主学習とは、基本的に「自分で考えた学習をする」ことです。自主学習におすすめの学習内容は以下の通りです。
- 漢字練習
- 計算練習
- 学校からもらったプリントに取り組む
- 教科書の問題をもう一度ノートに解く
- 授業内容のまとめをする
- 興味をもったことについて調べてまとめる
- 日記を書く
特に、学習に対するモチベーションが低い人や、勉強が嫌いな人は、「興味をもったことについて調べてまとめる」ことをおススメします。お菓子作りが好きな人は、お菓子のレシピについて材料や作り方を分かりやすくまとめる、虫が好きな人は、虫についてまとめる等、自分の好きなことから始めることができます。一見、勉強とは関係ないように見えるかもしれませんが、分かりやすいようにまとめる、重要な部分を見つけて整理する、ノートに書くといった作業は学習の基礎となるものです。机に向かう習慣もつきますので、このようなことから始めてみるのも良いでしょう。
勉強するときに注意することは?
保護者による勉強の管理が重要。
小学生のうちは、自分で勉強を進められる人は多くいません。丸付けが適当になってしまったり、同じ学習内容を繰り返していたりと、中身が伴っていない場合があります。ですから、「勉強が終わったらノートを見せる」等ルールを作って、学習習慣がつくまでは、保護者が管理することも必要でしょう。しかし、子どもに「勉強しなさい」と言うと、反発して勉強のやる気が落ちてしまうことがよくあります。内容を決めたり、学習を進めるのは子どもが主体となって進められるよう注意が必要です。
ながら勉強にならないようにする。
小学生の集中力は長時間続きません。テレビを見ながら学習したり、友達や家族と話しながら学習したり、お菓子を食べながら学習したりすると、そちらに意識がいってしまいます。すると、学習内容が頭に入ってきません。学習習慣をつけるという意味でも、15分~30分は集中して机に向かって勉強するのが良いでしょう。また、30分ごとに小休憩を入れたり、内容を変えたりするなどの工夫も有効です。メリハリをつけて学習できるようにしましょう。
まとめ
このように、小学生の理想的な学習時間は、それほど長くは求められていません。だからこそ、短い時間で集中して、中身の濃い学習をすることが求められます。中学校・高校と進むごとに求められる学習時間が多くなります。低学年の短い時間のうちから、しっかり集中して学習に取り組む習慣をつけておくことで、学習時間を伸ばすことにもスムーズに対応できます。
- ①自分で学習を進められること
- ②学習に集中すること
- ③意味のある学習をすること
以上の3つの勉強の力を小学生のうちに身に着けられるとよいでしょう。