小学生になると、学校での授業のほかに家庭学習をすることが求められます。休日は時間がある人が多いので、よりたくさん勉強することが望ましいです。
では、具体的にどのくらいの時間勉強する必要があるのでしょうか?また、どのような学習をしたらよいのでしょうか?今回は、休日に行うべき、小学生の家庭学習について解説していきます!
理想の勉強時間は?
休日は、平日の2倍勉強することが目安とされています。小学生の学習時間は、学年×15分が目安と言われています。したがって、休日の各学年の学習時間は、以下の表のようになります。
学年 | 学習時間の目安 |
1年生 | 30分 |
2年生 | 1時間 |
3年生 | 1時間30分 |
4年生 | 2時間 |
5年生 | 2時間30分 |
6年生 | 3時間 |
この時間を目安に勉強量を調整しましょう。少なすぎるのはもちろん、多すぎるのも集中力が続かなかったり、頭に入らなかったりということがあるので注意が必要です。
6年生は3時間学習することが理想とされています。3時間も勉強し続けるのは集中力が続かなく難しいと思う人もいるでしょう。また、習い事などがある人は3時間もまとまった時間を確保するのは難しいですね。
しかし、1時間×3回など、時間と内容を区切って学習することで、勉強時間を確保することができますし、集中して学習することもできます。
学力を上げるための効果的な勉強とは?
では、実際にどのような勉強をしたらよいのでしょうか?小学生が自分でできる学習として、以下のような項目が挙げられます。
- 学校の宿題
- 学校の授業の復習
- 自主学習
平日は、毎日宿題がありますし、家庭で学習する時間も限られています。しかし、休日は土日で2日間ありますし、学習時間も多く取れるので、宿題以外のことをやるチャンスです。これらの項目に積極的に取り組みたいですね。
ただダラダラ勉強をしても時間を無駄に過ごしてしまうのみです。せっかく平日よりも長い時間勉強するのですから、内容の濃い学習になるようにしたいものです。身になる学習にするためのポイントについて確認していきましょう。
①学校の宿題
基本的に、学校の宿題は上記の学習時間を目安に出されています。そのため、まずは宿題をしっかりこなすことが重要です。
また、宿題をやる際には、学習が身につくよう、取り組み方も気を付けなければなりません。特に小学生の宿題でよく見られるのが、答え合わせをしない、間違っていたら解答を写して終わるというやり方です。
これでは、せっかく時間を使って学習しても内容を理解しているとは言えません。そのため、丸付けをする、間違えたところはもう一度解く、というように取り組むようにしましょう。
②学校の授業の復習
宿題をやっても時間が余った時や、宿題がない日には、学校の授業の復習をしましょう。苦手な科目や単元の問題に取り組んだり、授業を聞いていて分からなかったところをもう一度学習したりすることがおススメです。
復習は、分からなかったところや間違えたところを中心にしましょう。1日の全ての教科、全ての学習内容を復習するのは時間がかかります。十分理解できたところは復習する必要はありません。内容を絞って、短い時間で長く続けられるよう工夫しましょう。
その日のうちに復習をすると、自分がどうして間違ったのか、記憶がフレッシュなうちに確認できます。間違えた理由を納得できると理解が早くなります。
復習をしないで、分からないまま放っておくと、分からない部分がどんどん溜まっていき、テスト前に確認しなければいけないことが多くなったり、次の授業内容が理解できなくなったりします。時間の節約にもなるので、その日の疑問や課題はその日のうちに解決できるように心がけましょう。
③自主学習
学校の宿題として、自主学習が出されている学校も多いでしょう。自主学習とは、基本的に「自分で考えた学習をする」ことです。自主学習におすすめの学習内容は以下の通りです。
- 漢字練習
- 計算練習
- 学校からもらったプリントに取り組む
- 教科書の問題をもう一度ノートに解く
- 授業内容のまとめをする
- 興味をもったことについて調べてまとめる
- 日記を書く
特に、学習に対するモチベーションが低い人や、勉強が嫌いな人は、「興味をもったことについて調べてまとめる」ことをおススメします。
例えば、お菓子作りが好きな人は、お菓子のレシピについて材料や作り方を分かりやすくまとめる、虫が好きな人は、虫についてまとめる等、自分の好きなことから始めることができます。
一見、勉強とは関係ないように見えるかもしれませんが、分かりやすいようにまとめる、重要な部分を見つけて整理する、ノートに書くといった作業は学習の基礎となるものです。机に向かう習慣もつきますので、このようなことから始めてみるのも良いでしょう。
小学生だからこそ気を付けたい、勉強の仕方は?
保護者による勉強の管理が重要。
小学生のうちは、自分で勉強を進められる人は多くいません。丸付けが適当になってしまったり、同じ学習内容を繰り返していたりと、中身が伴っていない場合があります。
ですから、「勉強が終わったらノートを見せる」等ルールを作って、学習習慣がつくまでは、保護者が管理することも必要でしょう。
しかし、子どもに「勉強しなさい」と言うと、反発して勉強のやる気が落ちてしまうことがよくあります。内容を決めたり、学習を進めるのは子どもが主体となって進められるよう注意が必要です。
ながら勉強にならないようにする。
小学生の集中力は長時間続きません。テレビを見ながら学習したり、友達や家族と話しながら学習したり、お菓子を食べながら学習したりすると、そちらに意識がいってしまいます。
すると、学習内容が頭に入ってきません。学習習慣をつけるという意味でも、15分~30分は集中して机に向かって勉強するのが良いでしょう。
また、30分ごとに小休憩を入れたり、内容を変えたりするなどの工夫も有効です。メリハリをつけて学習できるようにしましょう。
平日と休日の生活リズムは大きく変えないようにする。
平日の学習をスムーズに行うため、平日に勉強する時間帯と休日に勉強する時間帯は同じにすることが望ましいです。そのため、以下の時間に学習することを心がけましょう。
①午前中
勉強は午前中にたくさんしておくことがおススメです。
なぜなら、午後から気温が上がり、集中できないことが多いからです。夏場は特に暑くなります。午前中に集中して学習することを心がけましょう。
休日も午前中に勉強することで、習慣がつき、学校の午前中の授業も集中して受けることができます。学校の授業の大半は午前中に行われるので、午前中から集中するリズムをつけておきたいですね。
②お昼ご飯の後
午後に学習したい時間はお昼ご飯の後です。なぜなら、学校では5時間目に授業があるからです。5時間目の授業は給食を食べた後なので、眠くなり、学習に集中できない人が多いです。そのため、普段からこの時間帯に学習をすることで、5時間目以降の授業でも集中することができます。
③夜
学習リズムをつけるためには、平日、家庭学習を行う時間と同じ時間帯に学習することが大切です。平日は、放課後~夜の時間に家庭学習をすることが多いですね。ですから、休日でも夜の時間帯に学習するようにしましょう。
④朝食前後
平日の学習時間とはあまり関係ありませんが、朝食前後は休日ならではの、おススメの学習時間です。
このくらいの早い時間だと、遊びの予定も部活も入っていないことが多いと思います。この時間に1時間くらい勉強しておきましょう。
脳の機能は、朝食を食べた後30分でピークに達し、その後緩やかに低下していきます。そのため、学習に集中し、学習したことを身に付けるには朝食後すぐ学習を始めるよ良いでしょう。
まとめ
中学校・高校と進むごとに求められる学習時間が多くなります。低学年の短い時間のうちから、しっかり集中して学習に取り組む習慣をつけておくことで、学習時間を伸ばすことにもスムーズに対応できます。
- ①自分で学習を進められること
- ②学習に集中すること
- ③意味のある学習をすること
以上の3つの勉強の力を小学生のうちに身に着けられるとよいでしょう。
また、スケジュールを立てていなかったら、ダラダラと過ごしてしまい、勉強しなくなってしまいます。まずは、休日の過ごし方、勉強する時間について考えてみましょう。
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