今回は、「看護師になりたい!」という目標を持つ人、「看護師になるにはどんな学校へ進めばいいの?」という疑問を持つ人、看護師に興味関心のある人、そんな方々に大学の「看護学科」をマナビバが紹介し、説明します。
大学の看護学部・看護学科とは
看護学部・看護学科とは、病院や福祉施設などで働く看護師を養成する学科です。看護学部の他に医療保健学部や健康科学部など様々な名称の学部がありますが、学科としては大抵は「看護学科」になります。
看護師は医療知識と看護ケア技術を学び、患者さんとその家族を理解し、支援する能力を求められています。
さらに、医療機関の従事者として多くの職種との連携に必要なコミュニケーション能力も必要です。
これらの習得を目指し、大学の看護学科で勉強します。
看護師を目指すための大学を検索するときは「看護学科 + 大学」で探してみてはいかがでしょうか。
看護学科の学習内容は?
看護学科では、学習する科目を大きく4分野に分けて勉強していきます。
1.「基礎分野」
心理学、社会学、倫理学、経済学、情報科学、語学、社会保障論などを幅広く学びます。この学習を通して幅広い視野での知性と感性を磨き、科学的で論理的な考え方の基盤を身につけます。
2.「専門基礎分野」
看護専門分野の基礎として人間の身体を理解するための解剖学や栄養学、運動学、薬理学、病態生理などの科目について学びます。
3.「専門分野」
基礎看護学、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、地域看護学、在宅看護論といった「◯◯看護学」を中心に学びます。さらに助産師を志す人のための助産学に関する科目を用意している大学もあります。
4.「総合分野」
これまでの看護学についての学習を生かし、教室だけでなく病院や保健所などに実際に出向き、看護を実践する実習が行なわれます。
これらの学習を通して看護師としての専門的知識や技術を身につけていきます。以上の4つが看護学科の主な授業内容です。
看護学科がある大学
全国に看護学科のある大学は全国で国立、公立、私立を全て合わせて307大学あります。
そして内訳として国立大学は43校、公立大学は49校、私立大学は215校となります。
ちなみに、道内で看護学科を持つ大学は13校です。
〈道内で看護学科を持つ大学〉
看護学科のある大学を国立大学、公立大学、私立大学に分けてそれぞれご紹介していきます。
- 北海道大学(国立、札幌市)
- 旭川医科大学(国立、旭川市)
- 札幌医科大学(公立、札幌市)
- 札幌市立大学(公立、札幌市)
- 名寄市立大学(公立、名寄市)
- 天使大学(私立、札幌市)
- 札幌保健医療大学(私立、札幌市)
- 日本医療大学(私立、札幌市)
- 北海道科学大学(私立、札幌市)
- 北海道医療大学(私立、石狩市)
- 北海道文教大学(私立、恵庭市)
- 旭川大学(私立、旭川市)
- 日本赤十字北海道看護大学(私立、北見市)
以上の13校が看護学科のある大学となります。
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気になる看護学部の学費は!?
学費についてですが、国公立大学で240万円程度、私立大学では500〜700万円ほどとなり国公立大学の方が格段に安くなります。
国公立大学、私立大学の学費について大まかなところを把握しておきましょう。それぞれ説明していきます。
国公立大学の看護学科の学費
国立大学の看護学科の学費(入学金や授業料、検定料など)はほとんどの学校で4年間の総額が約240万円程度となります。
ただし、独自の授業料を定めている学校もあるので必ずホームページで確認しましょう。
また、公立大学はその地域に住んでいる学生に対して住民割引を適用するのが一般的で、例えば入学金などが10〜20万円程度または半額程度安くなるケースが多いです。
私立大学の看護学科の学費
私立大学は国公立大学よりも高額に設定されており、4年間で500〜700万円程度となります。
学校によって金額にはかなりの差があるため、進学を検討している場合は必ずホームページで確認しましょう。
初年度に学校に納める金額の平均は、約186万円です。
4年間の総額では、約500〜700万円程度かかってくることとなります。
「大学の看護学科」と「看護専門学校」「看護短大」はどう違うの⁉
看護学科、看護専門学校、看護短大の違いはこのように異なります。
看護学科ー4年
看護短大ー3年
看護専門学校ー3年
この期間で看護師の国家資格を取得します。
看護師になるには、4年制の大学の看護学科か3年制の看護短大または看護専門学校を卒業して看護師の国家試験に合格する必要があります。
そこで、「看護専門学校に行く方法もあるのでは?」「看護短大は資格や学習内容が違うの?」という疑問もあります。
では、大学の看護学科と看護専門学校、看護短大とではどう違うのでしょうか。
まず、決定的な違いは、大学の看護学科が4年制ということです。そのため、3年制の看護専門学校や看護短大よりも、医療知識や一般教養など幅広く学ぶためのカリキュラムが組まれています。実践的な能力はもちろんのこと、研究によって理論的に考える能力も身につけることができます。これを生かして将来は例えば看護師長などのリーダー格に昇進して活躍することも可能です。この他に、保健師、助産師、学校の保健室の先生(養護教諭の資格も必要)や専門看護師、認定看護師などさらに進める道を目指すことが可能になります。
まとめ
今回は、国家資格である看護師を目指す人が必ず通わなければならない看護学科を持つ学校の中で、大学の看護学科を紹介し、その概要を説明しました。今後は高齢社会が進み、ますます看護師は必要とされています。将来は看護師として働いてみたいと考える人は、大学の看護学科について上記の内容を参考に、進学を考えていただきたいと思います。
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