中学3年生という時期は、中学校生活の終盤であり、高校受験のことを意識しなければならない時期です。
しかし、中学校生活最後の大会、学校行事など打ち込みたいことがたくさんあり、勉強に集中しきるのが難しい時期でもあります。ですが、受験が念頭にあるので試験の時期にはこんな成績ではダメだと焦ることも多くなります。
今回はそんな中学3年生で成績不振になってしまう理由と、成績を上げるために必要なことをマナビバが紹介していきます。
中学3年生で成績不振になる理由
中学3年生で成績不振になる理由は、このタイミングでガクッと下がったのならば、部活などで勉強時間が減ったことが大きな要因で、少しずつ下がっていたのならば、それは中学2年生までの勉強が身についていないことが要因といえます。
それでは、具体的にどうして中3で成績不振になるのか見ていきましょう。
なお、中学2年生までに成績不振になっている場合は以下の記事を参考にしてください。
中学2年生までの勉強であいまいなところがある
中学3年の学習内容は、多くの科目で中学1・2年で学んだ内容を深掘りしたものとなっています。
数学でいえば、2年生の式の計算ができていないなら、展開もうまく出来ませんし、因数分解が何をしているのかを理解することもできません。一次関数まででグラフの見方がわかっていなければ、2乗に比例するといわれても座標がどこになるのか、どんなグラフが描けるかわかりません。
英語も、不定詞で句、that節で節に慣れていないと分詞による修飾や関係代名詞で語順がわからずぐちゃぐちゃにあるでしょう。
理科も、化学変化は理解していないとイオンのところがわからなくなります
このように、これまでの学習内容であいまいなところがあるままだと、中3の勉強についていけず、成績不振になってしまうのです。
春休み・夏休み・冬休みに総復習をしていない
人は復習をしないと勉強した内容をどんどん忘れていきます。
しかし、普段は学校の予習・復習でいっぱいいっぱいという人も多いでしょう
そうなると、長期休業のタイミングで復習をしないと、定期テストの時に勉強しただけで終わってしまいます。
すると、定期テストでは点数を取れていても次のテストまでには忘れてしまい、繋がりの強い科目や内容はボロボロになってしまうのです。
部活などに全力を注ぎすぎた
中学3年生は中学最後の大会だから、部活に本気で打ち込むという人も多いことでしょう。
しかし、2年の後半から3年生の夏までを部活に費やすと、部活が終わった頃には大事なところを大量に通り過ぎて、全然勉強がわからない状態が出来上がってしまうのです。
勉強時間が足りていない
また、受験生だから勉強もしないとと考え、勉強をしているつもりになっているけど足りない場合もあります。
中学生の勉強時間は学年×1時間が目安と言われ、中学3年生なら1日3時間は勉強したいところ。
毎日1時間勉強していたとしても、必要な勉強量にはまるで足りていないのです。
勉強の仕方が間違っている
勉強した内容を整理しようとして、ノートにまとめたり、見やすく色分けすることに意識を取られすぎて問題を解いていなかったり、間違っていたからといって、正しい答えをそのまま書き写すだけで理解しようとしたり解き直しをしようしない場合は、成績は上がりません。
自分で問題を解き、丸つけをして、解説を読んで理解し、何周も復習することが大切なのです。
成績を上げるために必要なこと
成績不振の中3が成績を上げるために必要なことは、勉強の仕方を変えることと、苦手を発見することに尽きます。
それでは、どんなことが必要なのか見ていきましょう。
つまずいているところを見つける
数学と英語は知識を積み上げ型の科目なので、どこかでつまずいてしまうと、その後の単元も連鎖してつまずきます。
ですから、成績を上げるには、どこがわからないのか、つまずいているのかを見つけて、そこから復習をしていく必要があります。
しかし、成績不振の時は、このままだとまずいという焦りから、しっかり覚えたかとは関係なく、勉強終わったから次に行こうとしてしまいがちです。
これでは、時間をかけて勉強しても、記憶が定着しないので成績は上がりません。
まずは今までにやってきた各単元ごとのまとめや章末問題を利用して抜け漏れがないかを確認し、抜けているところがあればその単元を重点的に勉強しましょう。
勉強量を増やす
成績を上げるには、兎にも角にももっと勉強するしかありません。
これが中1くらいであれば、正しい勉強の仕方を意識してコツコツやっていくこともできますが、中3だとそこまでゆっくり時間をかけていられません。
なぜなら、もうすぐに高校受験があるからです。
中3から挽回しようと思うのなら、人一倍の勉強量をこなす必要がどうしてもあります。
適切な勉強法をする
勉強量を増やすとは言いましたが、適切な勉強法でなければ、せっかく増やした勉強量のほとんどが無駄になってしまい、成績を上げることはできません。
間違った勉強法の代表は、ノートまとめや色分けの作業ばかりする・問題が解きっぱなしになっている・問題の答えだけを丸暗記・ダラダラとした勉強の4点です。
ノートまとめや色分けは、時間がたくさんあり、作業をした後にしっかりと勉強をするなら意味がないわけではない勉強法ですが、時間がかなりかかるため中3の勉強には向きません。頑張って作業をしても、それを覚える時間がなく、本当にただ作業をしただけで終わってしまうことでしょう。
問題が解きっぱなしになっているのも、できなかったことができるようにならず、今できるものをひたすら繰り返すだけになってしまうので、意味がありません。
また、暗記系の科目をやっている時にやらかしがちなのが、問題を見て答えを覚えるのではなく、問題の場所や順番で覚えてしまい、答えだけ覚えていて実際の試験では使えない知識になることです。
そして、ダラダラとした勉強は時間を浪費してしまい本来すべき勉強ができなくなる上。集中もしていないので記憶に定着しづらいので、勉強の意義がほとんどなくなってしまうのです。
45分や60分など、集中できる時間に区切って、インプットとアウトプットを3:7くらいの比率でやることを意識しながら勉強を進めましょう。
まとめ
中学3年生で成績不振になってしまう理由と、成績を上げるために必要なことを見てきましたが、いかがだったでしょうか。
中学3年生で成績不振になってしまうと、取り返すチャンスがほぼないため、高校受験に直撃してしまいます。
ですから、本当はもっと早くから受験を意識して動き出し、成績が下がることがないようにする必要があります。
しかし、それでも成績が下がってしまった場合は緊急事態だと思い、必死になって勉強して挽回しましょう。
そうしないと、志望校には手が届かなくなってしまいますよ。