高校受験前になると、このままで大丈夫なんだろうか、何かやり忘れていることはないか、間違ったことをしていないかと不安になるものです。
模試や過去問の点数が上がらない、解けない問題に遭遇して焦るなど、不安になる原因はいろいろありますが、そういった原因はすぐに解決できるものではないので、やるべきことを一つ一つクリアしていき、受験本番で力を発揮できるようになれば良いのです。
今回は、受験本番で力を発揮できるようにするために、やるべきことをマナビバが紹介していきます。
高校受験前にやるべきこと5選
過去問を時間を計って解く
高校受験前は過去問を必ず解きましょう。過去問は、問題傾向の把握や、苦手分野を見つけるのに役立ちます。
解いた後は必ずすぐに丸付けをし、できなかった問題の見直しをしましょう。
そして、解説を読んでも理解できないものがあれば学校や塾の先生に質問すること、知識が曖昧なところがあれば解説を読んで終わりではなく、教科書やテキストを見返すことが重要です。
受験までに過去問でできないところはなくしておきましょう。
基礎的な問題を解く
志望校にもよりますが、大多数の入試問題では点数の多くは基礎的な問題ができていれば取れるようになっています。
なお、ここでいう基礎的な問題というのは、簡単な計算問題や文法の穴埋め問題というわけではなく、教科書レベルの問題という意味です。教科書の内容がよくわかっていないという人は意外と多いのではないでしょうか。
そのため、まずはどの分野でも基礎的な問題を解き、基礎まではしっかり解けるようにして、点数を安定させましょう。
また、基礎的な問題の完成度を高めて、すぐに解答できるようにすることは、応用問題に割く時間を増やせることにもなるので、学力上位層の人でも役に立ちます。
各科目バランスよく勉強する
受験直前になると、苦手な科目を重点的に勉強したい、得意な科目をもっと伸ばしたいという考えで、特定の科目ばかりやる人がいます。
もちろん、目標点に到達するために、点数を伸ばさないといけない部分があるのなら、そこは重点的に勉強するべきでしょう。
しかし、それで他の科目の点数が落ちては本末転倒なので、知識のメンテナンスや感覚が鈍らないように、各科目バランスを考えて勉強する必要があるのです。
暗記の抜けがないかチェック
社会や理科、国語の漢字や古文・漢文、英語の単語・熟語、数学の公式や定理のような暗記しなければならないものは、問題演習ばかりしていると、忘れてしまっていることに気がつかないことがあります。
ですから、暗記が必要なものは問題演習も大切ですが、ワークやノートなどを見返して、定期的に忘れているところがないかチェックしましょう。
生活習慣を整える
受験前は勉強時間を確保しようと夜遅くまで勉強してしまい、なかなか朝早く起きられないという人もいらっしゃると思います。
受験当日寝坊してしまい遅刻したなんてことがあったら一生後悔しますし、寝不足で集中できないまま試験を受けても実力は発揮できません。
また、受験本番だけ早寝早起きをしても、体内時計は急に合わせられないので、試験に完全に集中できないのです。
最低でも1週間前、できれば2週間前から生活習慣を整えるようにしましょう。
高校受験前にやるべきでないこと5選
ここまで、高校受験前にやるべきことを紹介しましたが、受験前にやるべきことだけではなく、受験前にやるべきでないことについても、ここで紹介します。
まとめノートの作成
まとめノートは見返すのに便利ですが、作成に時間がかかるので、受験前にまとめ始めるのはやめましょう。
もし、まとめノートを作成したいのなら、学校の定期テスト勉強に合わせて作成し、受験勉強をする時にはもうまとめ終わっているものがある状態にするべきです。
また、どうしてもまとめノートのようなものが欲しいと思うのなら、市販のまとめノート型の問題集を使用し、必要な事項を書き加えたり、テキストのまとめのところに線を引いたりメモを書き加えるのが良いでしょう。
新しい問題集を始める
受験前はもう今ある知識の完成度を高める時期で、すでにやった問題集でわからないところがないかを確認する時期です。
そのため、新しい問題集を始めるのは消化不良になるのでオススメできません。
手を出しても大丈夫な新しい問題集があるとすれば、過去問をやりきった後の模擬問題集です。
もちろん、最優先は過去問ですが、やりきっている場合は模擬問題集も本番を意識した訓練に適しているので、やる価値があります。
見直しだけして問題を解かない
受験が近くなると、何か忘れていることがないか確認するために、ノートやテキストをひたすら見直しし続ける人がいます。
もちろん、知識の抜けがあるかのチェックは必要なので、見直しは重要です。
しかし、実際に問題を解かなければ、それが実践で使える知識かの確認ができません。
必ず、見直しだけではなく、問題を解いて見直しをしたものを答案として書き出すことができるかを確認していきましょう。
応用問題ばかりやる
受験で高得点を取るには、応用問題もある程度解けるようになる必要があります。
そのため、難関校を志望する受験生は応用問題ばかりやりたがる傾向にあります。
しかし、そちらにばかり時間をかけて、基礎的な知識の確認が不十分になって、取るべき問題を落としてしまうということが多々あります。
もちろん、現在の実力と目標点に合わせた勉強をすることが大切ですが、応用問題だけではなく、基礎に抜けがないかの確認もするようにしていきましょう。
夜遅くまで起きる
受験前となると、深夜まで勉強したり、寝る前しか勉強以外のことに使える時間がないからと寝る前にスマホやゲームをして、夜遅くまで起きる人が多くなります。
しかし、睡眠不足は日中の集中力の低下に繋がり、せっかく一生懸命勉強しても、定着しない原因になります。
勉強は夜11時までのように時間を決めて、睡眠不足にはならないように注意しましょう。
まとめ
高校受験前にやるべきこと、やるべきでないことについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。
高校受験は多くの人にとって初めての受験になりますし、高校生活というのはその後の人生に大きな影響を及ぼします。
そのため、不安になったり、緊張したりしてしまうのは当たり前のことです。
ですが、その中でも悔いを残さないために、ベストを尽くして受験本番で実力を出し切れるようにしていきましょう。