子どもが小学生になると、周りにも習い事を始めているという家庭が多くなったのではないでしょうか。
習い事は子どもに様々な体験をさせてくれ、視野が広がります。
知り合いが習い事を始めると、自分の子どももそろそろ始めるべきなのだろうかと悩みますよね。
しかし、実際に習わせるとなると、どの習い事がいいのか、何が人気なのか、その習い事が人気の理由は何故かとか色々気になります。
今回は、小学生に人気の習い事について、マナビバが調査していきます!
どうして習い事をさせるの?
習い事をする一番大きな理由は子どもがやりたがっているからです。
親としては、やっぱりかわいい我が子がやりたいと言ったことをさせてあげたいですよね。
しかし、お金を出したり、送迎する親としては、子供がただ一時的に気になっただけで、飽きたらすぐやめてしまいそうなものを習わせたくはないでしょう。
そこで、子供がやりたがっている以外に、何か親が子どもに何か習い事をさせる理由があるのかを見ていきます。
得意なことを作って自信をつけるため
子どもに限らず、誰でも楽しいと思ったことは続けたくなりますよね。
そして、子どもの場合、小さい頃から楽しいことを続ければ、グングン上達していきます。上達すると達成感を実感できますし、自己肯定感に繋がります。
自己肯定感が高まると、自尊心が生まれ、自尊心は物事に対してこれは上手くいくという自信を生みます。
自信があれば色々なことに挑戦したくなりますし、せっかくなら子どもには自信のある子どもになってほしいということで、習い事をするのです。
好きなことを見つけるため
親はもう大人なので、何の趣味もなく毎日を無為に過ごすよりも、何か熱中できる趣味があった方が有意義に過ごせるとわかっています。
ですから、子どもにも何か趣味を、好きなことを見つけてほしいと考えて、色々なことを体験させます。
そして子どもが実際にやってみて、楽しい、好きだと思ったことがあれば、それを習い事として続けるのです。
学校以外で人と関わる場を作るため
子どもにとって、最も基本となるコミュニティは学校、特に自分が所属するクラスです。
しかし、クラスというのは同じ年齢の子どもしかいないため、得られる経験も限られます。
そこで、様々な分野の指導者や先輩後輩との関わり、他校の友達から家庭や学校では経験できないものを学んでほしいということで、習い事をすることがあります。
この場合は特に、団体競技を習わせることが多いでしょう。
将来役に立つため
学習系の習い事が代表的ですが、将来役立つことを習わせるというのも、習い事をするよくある理由です。
勉強を教える学習塾や通信教材だけでなく、これからの社会に必要といわれる英語やプログラミングなどは人気があります。
小学生に人気の習い事10選
今の小学生に人気の習い事については、学研総合研究所の小学生白書web版2022年9月調査を参考にしています。
学研総合研究所 小学生白書web版2022年9月調査
参照元
1位:水泳
水泳は特に小学校低学年・中学年に人気です。
始める理由としては、「体力作りのため」「体育の授業で泳げるようにするため」というのが多いです。
水泳を始めてから体調を崩しにくくなったという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
また、チームスポーツの習い事でありがちな〇〇係などの当番がなく、バスでの送迎をしてくれるところも多い上、料金も比較的安いため、手軽さも人気の一つです。
2位:音楽教室
音楽教室は特に女の子に人気のある習い事です。
「音感が鍛えられ、リズム感覚を身につけられる」「表現力が豊かになる」という理由で始める人が多いです。
子供は音を鳴らすだけでも楽しいと感じますし、最初のうちは上達がわかりやすく、やりがいを感じやすいのでオススメです。
3位:学習塾
学習塾にも、中学受験向けの進学塾と日々の学習をサポートする補修塾がありますが、どちらにしても学年が上がるごとに通う子供が増える傾向にあります。
補修塾に関しては、小学生のうちから勉強についていけなくて困っているから通っている子もいますし、特に困ってはいないものの勉強自体を楽しんでいたり、中学生になったとき困らないようにという子もいます。
進学塾に関しては、近年中学受験の志望者数が増加しており、首都圏であれば25%、全国的に見ても8%は中学受験をしているほどです。
4位:通信教育
通信教育も、学習塾同様、始める目的は子どもに勉強をしてもらうためです。
しかし、勉強を教えてもらう学習塾とは違い、通信教育は学習習慣をつけて、自分で勉強できるようになってもらうことを期待する親が多いです。
近年のコロナ禍以降はこうした通信教育などでも十分なサポートを受けられるように、タブレットや動画を利用するところが急増しています。
5位:英語塾・英会話
英会話や英語塾は、小学生から英語が必修となったこともあり、子どもの頃うちに英語に慣れ親しんでほしいという理由で始める方が多いです。
また、今の子供達が大人になる時期には、英語はますます重要な能力となると考えられます。小さいときから英語に慣れ親しみ、英語力をつけさせたいと考える親が多くなるのも当然でしょう。
6位:体操教室
体操教室は「身体能力を伸ばしたい」「体を動かす場が欲しい」といった理由で始めることが多いです。
また、体操教室にも新体操と器械体操の2種類あります。
新体操はリボンやボールなど5種類の道具を使って、演技する競技です。リズム感や柔軟性、平衡感覚などを成長させることができます。
器械体操は平均台や平行棒といった器械を使用して行うスポーツです。身体能力の成長や集中力の向上が見込めます。
7位:習字・書道
習字・書道は「丁寧な字を書けるようにしたい」「美しい文字が書けるようにしたい」という理由で始める人が多いです。
小学校の書道の時間で、上手だと先生や周りの友達からも褒められますし、大人になってからも手書きの字が綺麗というのは、何かと役に立ちます。
親御さんの中には、あまり字が綺麗ではなくて、仕事で手書きの字を見られる時に読めないと言われたり、どこか恥ずかしく思ったりした経験のある人もいるでしょう。
そのため、子どもにはそういうことで困らせたくないと思って習わせることも多いです。
8位:そろばん
そろばんを始める理由は、「計算力がつける」「素早く物事を処理する力をつける」といったものが多いです。
今やそろばんは日本国内だけでなく、世界中からも注目をされています。国内のそろばん人口が60万人とされる中、世界では1000万人を超えているほどです。
9位:サッカー・フットサル
サッカー・フットサルを始める理由は、「運動能力の向上」「協調性をつけさせる」「遊びでやるうちに本格的にやりたくなった」というものが多いです。
サッカー・フットサルは球技としても、団体競技としても今一番人気のある習い事です。
サッカーは遊びでなら、公園などでボール一つあればできる手軽さから身近なもので、やったことのある子どもが多いです。
そのため、何か運動系の習い事をしようとなった時に、候補に上がりやすいといえます。
10位:ダンス(バレエ以外)
ダンスを始める理由は、「リズム感を養う」「体力をつける」「自信をつけさせる」「カッコいい/かわいいから」といったものが多いです。
ダンスは2012年に中学校の授業で必修となり、それ以降爆発的に人気が高まっています。
ダンスはリズム感や運動能力のように、体を動かすことで得られるものもありますが、みんなで合わせて踊る必要がある団体競技でもあり、協調性なども身につけられます。
また、テレビや動画に出てくるアイドルなどに憧れて、自分もやってみたいと思う子どもが多いのも大きな理由です。
最近人気のオススメの習い事
プログラミング
デジタル化の進展とともに、近年は日本でもICT教育に力を入れるようになりました。
2020年度に小学校でもプログラミング教育が必修になり、これからますますプログラミングの重要性は高まっていくことでしょう。
そんな世の中の潮流に合わせて、最近は子どもにプログラミングを習わせる家庭が増えています。
プログラミングには論理的思考力が必要ですし、何か問題が起きた時にそれにどう対応するかを考える必要があるので、問題解決能力も身につきます。
また、何か自分の考えたことを形にしたいと思った時、プログラミングができると自分で作ってみるということができます。
プログラミングができれば、将来の仕事の選択肢としてプログラマーやエンジニアも視野に入りますし、今オススメの習い事です。
体験ツアー
土日祝日や春休み・夏休み・冬休みを利用した、子ども向けの様々な体験ができるツアーの人気が近年ますます高まっています。
ツアーの内容は自然体験キャンプ、職業体験、マリンスポーツ・ウィンタースポーツ、工場見学など非常に多岐に渡ります。
親子で体験するものもありますが、こういったツアーで特に人気なのは子どもだけで参加し、子どもの自主性やコミュニケーション力を高めることを目的にしたものが多いです。
ツアーで出会った友達と協力して自炊やキャンプ、スポーツを楽しむというのは、子どもたちにとっては冒険なのです。
また、こういったツアーでさまざまな体験をすることで、子どもが好きなことを見つけられたりもしますし、大人になっても続けられる趣味ができたりもします。体験の幅を広げることで視野が広がり、ただ勉強するだけでは身につけられないものを得られることでしょう。
まとめ
小学生の人気の習い事について見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
習い事は子どもを成長させてくれますが、必ずしも習い事をしなければ成長できないわけではありません。
大切なのは、家庭で子どもの育て方や環境についてよく話し合うことです。
そして、一番大切な子どもの思いによく耳を傾けて、何が一番子どものためになるのかをよく考えて、習い事を決めていきましょう。