大学受験に向けて塾や予備校を探すとき、まずどこを思い浮かべるでしょうか。
模試などでよく見る河合塾、テレビ等でお馴染みの林修先生のいる東進、難関大志望者が多い駿台などが真っ先に思いついた人も多いかと思います。
これらの予備校は三大予備校と呼ばれていますが、今回はマナビバが三大予備校を徹底比較を徹底比較していき、どの予備校が良いのかを紹介していきます。
三大予備校とは?
三大予備校とは「駿台予備学校」「河合塾」「東進ハイスクール・東進衛星予備校」の3つの予備校のことです。
かつては、「代々木ゼミナール」が「駿台予備学校」や「河合塾」と並ぶ三大予備校と呼ばれていました。
しかし、2015年に経営規模縮小したことで三大予備校から脱落し、それ以降は映像授業の教室を全国中に展開した「東進」が三大予備校と呼ばれるようになりました。テレビなどによく司会者として出ている林修先生をご存知の方も多いかと思います。
駿台予備学校
通称で駿台と呼ばれる駿台予備学校は、「第一志望は、ゆずれない。」をキャッチコピーとする、最も古い予備校です。
駿台は難関国立大学、最難関私立大学、医学部などのハイレベルな大学を志望する生徒が多く、文系よりも理系が強いと言われています。
また、全国で実施されている模試の中でも駿台模試は屈指の難しさで、三大予備校の中でも一番学力レベルが高いといえます。
他にも、学校と同様の集団授業形式ではありますが、バイリンガルのインストラクターが発音指導をしたり、質問アプリや自習用e-ラーニングがあるなど、サポートも充実しています。
河合塾
河合塾は、「すべては一人ひとりの生徒のために」をキャッチコピーとする、集団授業の予備校としては全国での生徒数が多い予備校です。
国立・私立、文系・理系問わず幅広い学力層に対応しているのが特徴で、河合塾が実施している全統模試は入試標準レベルの模試として全国中で学力最上位層から下位層まで幅広く利用されています。
集団授業ではありますが、生徒ごとにマイページがあり、そこで授業管理をしてもらえます。
他にも、市販の参考書や問題集も豊富で、書店で見かけたことのある人も多いはずです。
東進ハイスクール・東進衛星予備校
東進には株式会社ナガセが運営する東進ハイスクールと、フランチャイズの東進衛星予備校があり、「おそらく天才でない君へ 努力の天才であれ」をキャッチコピーに、他の二つとは違い講義形式の集団授業ではなく、映像授業をしている予備校です。
駿台や河合塾は対面で授業する関係上、有名講師の授業は東京のような大都市の校舎でなければ受けられませんが、東進は映像授業なので全国どこでも力のある有名講師の授業が受けられます。
また、映像授業のため他の予備校より小さな校舎を全国各地に数多く展開しています。
三大予備校の違いを徹底比較
徹底比較 | 駿台 | 河合塾 | 東進 | |
合格実績 | 東大 京大 国公立医 早大 慶大 | 1,362名 1,459名 1,647名 3,587名 2,929名 | 1,258名 1,375名 1,597名 5,547名 3,552名 | 853名 468名 1,032名 3,412名 2,266名 |
教室数 | 32校舎 | 51校舎(大学受験科設置数 映像授業マナビス込501校) | 東進ハイスクール 97校 東進衛星予備校 1020校 | |
費用 | 現役 | ・入学金… 30,000円 ・授業料1講座… 130,000〜 220,000円 ・特別講座1講座… 約20,000円 | ・入学金… 33,000円 ・授業料1講座… 120,000円〜140,000円 ・特別講座1講座… 約15,000円 ・塾生サポート費用… 約4,000円〜6,500円/月 | ・入会金… 33,000円 ・授業料1講座… 77,000円 ・担任指導費… 44,000円 ・特別講座1講座… 約20,000円〜40,000円 |
浪人 | ・入学金… 100,000円 ・授業料…840,000〜 1,200,000円 ・特別講座1講座… 約20,000円 | ・入学金… 100,000円 ・授業料…850,000円〜 1,200,000円 ・特別講座1講座… 約15,000円 | ・入会金… 33,000円 ・授業料1講座… 66,000円〜77,000円 ・担任指導費… 66,000円 ・特別講座1講座… 約20,000円〜40,000円 | |
授業形式 | 集団授業で50分 座席指定あり | 集団授業で90分 座席自由 | 映像授業で90分 |
どの予備校が良いの?
どの予備校がいいかは、まず集団授業か映像授業がポイントになります。
自分のペースで学習を進めていきたいのなら、東進の映像授業がオススメですし、一人だとどうしてもサボりがちになってしまう人は集団授業の駿台か河合塾が良いでしょう。
駿台か河合塾で悩む場合は、基本的にはどちらの授業形態が好きか決めて構いません。
座席指定があり、授業時間が50分と短めで授業中に演習時間を取らない駿台。座席指定がなく、授業時間が90分と長めで授業中に演習時間を取る河合塾。どちらがいいかは人それぞれでしょう。
駿台は理系のハイレベル層に強く、河合塾は文理問わず学力も幅広い層に対応しているので、自分の志望校や学力で決めてしまうのも手です。
しかし、駿台だから私立文系に行けないわけでも、河合塾だから理系の最上位層に行けないわけではありません。
駿台も河合塾も志望校に合格するのに十分な内容は提供してくれているので、一番重要なのは、目標を持って自分でしっかり勉強することです。
まとめ
三大予備校について比較してきましたが、いかがだったでしょうか。
大学受験について悩んでいるのでしたら、まずは実績のある三大予備校の中から検討しておけば間違いありません。
しかし、今まであまりしっかり勉強していなかったけど、大学受験をこれから頑張りたいという人には、少しレベルが高いと感じるかもしれません。
そういったときは、生徒に合わせた指導をしてくれる個別指導塾を探すというのも良い選択肢です。
いずれにせよ、それぞれの強み弱みをしっかり把握し、自分に合った選択をすることが大切です。
自分に合った環境で大学受験までしっかり勉強すれば、必ず目標に手が届きます!