子供が本を読むことは読解力や語彙力に大きく影響します。ですから、親としては子供に本を読んでほしいと思いますよね。
しかし、子供が本嫌いで全然読んでくれないと悩んでいる人も多いかと思います。
本嫌いを解消するには、本嫌いでも楽しく読める本から少しずつ本を読むことに慣れていくことが重要です。
ですから、今回は本嫌いな子でも楽しめるオススメの本についてマナビバが調査していきます。
小学生の本嫌いな子でも読める本ってどんな本?
読解力をつけてほしい、本を読んで色々考える子供になってほしいと考えて、子供に本を読んでほしいと思うことも多いはずです。
しかし、どんなに親が本を読んでほしいと思っても、本が嫌いな子供に育つこともあります。
そんな本嫌いな子はどんなに面白い本でも、文字が多くて分厚い本だと、途端に読む気を無くしていまいます。
ですから、本嫌いな子に本を読んでもらおうと思ったら、以下の点に注意する必要があります。
- 挿絵がたくさん
- 文字が大きくて、ページを開いたらスッキリしている
- イラストが好み
- ページが少なめ
これらの要素を満たした上で、内容に興味を持ってもらえる本でなければなかなか本嫌いな子は本を読んでくれないでしょう。
また、アニメやドラマ、映画化していて本以外の形で内容を知っている作品だと、本を読みながら内容が想像しやすいので、一層読みやすいです。
それでは、次からは年代毎にオススメの本を紹介していきます。
本嫌いの小学校低学年にオススメの本3選
かいけつゾロリ 作:原ゆたか
原ゆたかの「かいけつゾロリ」シリーズは30年以上子供たちに愛され、70冊以上も出ている人気シリーズです。
動物が擬人化された世界で、いたずらの王様になろうとするゾロリ(狐)が弟子のイシシとノシシ(猪)と修行をしながら旅をして、旅先で活躍をするというお話です。
ストーリーが面白いだけではなく、ページをめくること自体を楽しんでもらうために、イラストなどには見た印象が強い原色がふんだんに取り入れ、本文中にも迷路など様々な仕掛けがされていて、本嫌いの子でも間違いなく楽しめる作品です。
ふたりはともだち 作:アーノルド・ローベル
アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズの第1作目で、5つのお話が収録された絵本です。
仲良しなとぼけたがまくんとしっかり者のかえるくんのやりとりが楽しいお話です。
この作品には教訓的なお話はなく、登場キャラクターたちの日常そのままが描かれます。ですから、読者は安心して、キャラに親しみを感じながら、その関係性を楽しむことができるのです。
おばけのポーちゃん 作:吉田純子
「おばけしょうがっこう」に通うおばけなのに怖がりで泣き虫なポーちゃんが、怖いおばけになろうとするお話です。一見怖そうですが、読むうちに楽しめること間違いなしです。
本嫌いの小学校中学年にオススメの本3選
エルマーのぼうけん 作:ルース・スタイルス・ガネット
ある日、エルマー少年は雨に濡れた老猫に出会うところからお話は始まります。エルマーの夢は飛行機で空を駆け回ることで、これを知った猫は「どうぶつ島」にいる可哀想な竜のことを教えます。
エルマーは、荷物を持ってどうぶつ島に向い、様々な難題や猛獣、困難を、知恵と勇気で乗り越える冒険物語です。
リュックに詰めた一見役に立たなさそうなアイテムが活躍するとワクワクしますし、エルマーが辿った道筋が描かれた地図を見ると、エルマーの冒険している情景が目の前に広がることでしょう。
マジック・ツリーハウス 作:メアリー・ポープ・オズボーン
本が好きな賢く慎重派の兄ジャックと、好奇心が強くファンタジーが好きな行動派の妹アニーの2人が、魔法ツリーハウスを使って時間旅行するお話です。
様々な時代や地域に行くことから、歴史や地理の勉強にもなるので、親子で読んでみるのもいいでしょう。
大どろぼうホッツェンプロッツ 作:オトフリート・プロイスラー
ドイツの田舎町で、2人の少年カスパールとゼッペルが大泥棒のホッツェンプロッツを捕まえようと知恵比べをするお話です。
この作品はドイツの作品であるため、物語中に出てくる料理はみんなドイツ料理です。
ソーセージ、ザワークラウト、マッシュポテト、ジャガイモの唐揚げ、生クリームをかけたプラムケーキなどのドイツ料理は読んでいるだけでとてもおいしそうで、きっと食べたくなることでしょう。
本嫌いの小学校高学年にオススメの本3選
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 作:廣嶋玲子
店主の女性である紅子がやっているふしぎな駄菓子屋「銭天堂」。そこに並ぶ駄菓子には、普通ではありえない不思議な力があります。
悩みのある人だけが訪れることができる銭天堂。紅子の勧める駄菓子はどれもお客様の悩みにピッタリあったものですが、食べ方を間違えると不幸になることも。
ハッピーエンドになるとは限らない、適度にブラックなお話が楽しめます。
10歳までに読みたい世界名作・10歳までに読みたい日本名作
今でも親しまれている世界や日本の名作というのは、多くの人々が面白いと感じて残してきたものです。そこには、多くの人が共感したり感動できる要素が詰め込まれています。
ですが、年代や地域が身近ではないものもあり、ちょっと難しそうに感じられて、読んだことがない人も多いです。
そこで、親しみやすいアニメ調のフルカラーイラストにして、冒頭に映画のパンフレットのような人物や情景の紹介をするなど読みやすさへの工夫が凝らされています。
5分後に意外な結末
1話5分ほどの時間で読めるオリジナル作品のほか、海外の小話や都市伝説などを収録されている短編集です。
最後は予想できない意外な結末が待っていて、サクサク読めるのに意外な結末によるカタルシスがたまらない作品です。
小学校で設けられることが多い朝の10分読書で1話読み切ることができるので、朝読書にもオススメです。
本が好きになったらオススメしたい本3選
ハリー・ポッター 作:J・K・ローリング
魔法がある地球を舞台に、イギリスの少年ハリー・ポッターの波瀾万丈な学校生活や、両親の仇である闇の魔法使いヴォルデモートとの因縁や戦いの物語です。
舞台となるホグワーツ魔法魔術学校は7年制の学校で、1巻につき1年ずつハリーも成長していきます。
最初は子供らしいハリーも、巻が進むごとに成長し、次第に思春期らしい恋愛の悩みや大人に対する反抗心などの心情面の動きが出るようになります。
分厚くて巻数も多いですが、ベストセラーになっただけあり、読んでみればきっとハマることでしょう。
精霊の守り人 作:上橋菜穂子
三十歳の女性でありながら用心棒という荒事を生業にするバルサが、川に落ちた新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムを救ったことで、ある事情から父である帝から暗殺されそうになっているチャグムを守るために戦う物語です。
児童文学でありながら、主人公が大人という珍しい作品ですが、経験豊かなバルサとともに過ごすうちに成長していくチャグムのおかげで、子供でも読みやすい作品になっています。
バッテリー 作:あさのあつこ
父の転勤をきっかけに、岡山県の小さな都市の新田に引っ越すことになった主人公の原田巧。巧は小学生ながら将来有望とされる天才ピッチャーですが、自尊心が高く我が道を行く性格のせいで周囲と軋轢が生まれます。
ですが、そんな時に出会った少年・永倉豪は天才と言われる巧の剛速球を受けることができました。そんな2人はどんどん野球にのめり込んでいきますが、周囲はそれを許さず苦しんでいくというお話です。
野球を題材にしていますが、メインは野球そのものではなく、登場人物の心情などの人間関係です。
病弱な弟やそちらにばかり構う母との関係や、子供の精神的な繊細さなどがよく描かれていて、本が好きで色々人間関係などで悩みだす小学校高学年くらいの人にはぜひ一度読んでみてほしい本です。
まとめ
本嫌いな小学生にオススメの本を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
今回は、主に物語を紹介しましたが、図鑑なども知的好奇心を刺激しますし、たくさんのことを知れるのでオススメです。
また、こうした小説を進めても読まないというときは、漫画からでもいいので本を読ませる習慣をつけさせたり、親子で一緒に読んでみたり、感想を語り合うと良いでしょう。
読みやすいものからでも、継続していくうちに、きっと本が好きになってくれるはずです。
本を探すときは、本屋さんやネットショッピングで探すのも良いですが、図書館は色々な本がただで読めますし、色々な本に出会えるので、利用してみてください。
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