小学生は日に日に成長していくもので、その発達段階に合わせて様々な思いを抱える時期です。
ですから、小学生は日々数多くの悩みを抱いているのです。
小学生の悩みはその発達段階特有のものもあり、大人からすると理解がしがたかったり、こうすればいいのにと思うこともあります。
今回は、そんな小学生の悩みを知るために小学生の悩みをマナビバが調査したのでランキング形式で紹介していきます。
小学生の悩みランキングトップ10
ここでは小学生が持つ悩みトップ10についてランキング形式で解説していきます。
1位:友人関係
小学生はまだ未熟なので、悪気なくちょっとしたいじりや揶揄いのつもりで、相手側にとってはいじめと感じられるようなことを平然としてしまうことがあります。
そのため、今まで仲良くしていた子とも急に不仲になったりすることがあります。
また、クラスは小学生の生活の中心となる場で、ここで友人関係が構築できていないと、いつもひとりぼっちになってしまい辛い思いをすることにもなります。
人に合わせるのが苦手だったり、人見知りで大人しめの自分から積極的に話しかけるタイプの子でなければ、友人を作りや遊びは受動的なものになり、上手く引っ張ってくれる子がいないとなかなかうまくいきません。
しかも、小学校高学年あたりからは思春期が始まり多感な時期となるので、友人関係は悩みを抱えやすいのです。
2位:勉強
小学校も高学年になるとだんだん勉強が難しくなり、授業についていけなくなる子が増えます。
それまでは苦手意識がなかったのに、高学年になってから勉強が苦手なことに気づくと、今までは大丈夫だと思っていた分悩むことが多くなります。
勉強が苦手だとわからないので勉強が楽しくないものになり、学習を続ける意欲が下がるので学習習慣もなくなりがちで、さらに勉強を遠ざけるようになってしまうのです。
3位:運動
体育や運動会で活躍できればカッコ良く見えますし、運動が苦手な人はカッコ悪く見えがちです。
また、勉強は自分との勝負なので他の人を気にしないこともまだできますが、運動は目の前で記録を取ったり一緒に競技をやることで苦手が露見しやすく、劣等感を抱きやすいのです。
また、一緒に競技をやって上手くできないと「邪魔してしまった」という気持ちになり、運動を関わりたくないものだと思ってしまうのです。
4位:習い事
小学生は色々な体験をさせてあげようと習い事をさせることが多いですが、成長するにつれてただ楽しむだけではなく上達が気になるようになり、伸び悩んでいるとこのままやる価値があるのか、もうやりたくないなどと思うようになることが多いです。
また、親主導で始めた習い事は、目的もなくやっているので意欲が湧きにくいものです。
他にも、友達と遊べないことに不満を持つ原因になります
5位:人前で話すこと
最近の小学校は調べ学習や発表などの機会が今の親世代よりも確実に増えています。
そのため、人前で話すのが苦手な子はそれを苦痛に感じ、悩んでいるのです。
もちろん初めからコミュニケーションに意欲的で得意だという子もいますが、実は多くの人がそんなに人前で話すことが得意ではないというのは親の方が実感として知っているのではないでしょうか。
学校の面接や就職活動、バイトや大学のゼミ、部活やサークル、職場などで経験を積むことで乗り越えてきたという人の方が大多数なのです。
もし、子供が人前で話すことが苦手なら、運動のように練習を積み重ねていきましょう。
6位:お小遣いの金額
こちらは親も子供の頃を思うと心当たりがあるという人も多い悩みでしょう。
子供は欲しいものがたくさんあるので、お小遣いがもっと欲しいと思うのは当然のことです。
しかし、子供にお金の使い方を覚えさせるために、あえてお小遣い制で少なめの金額を渡しているという家庭も多いことでしょう。
これについては、基本的には家庭で話し合って決めれば良いものです。
しかし、先の友人関係とも関係しますが、周りの友人と金銭面で合わないようなら、無理のない範囲でよく考えるようにしましょう。
周りの子が、みんな月1回くらいは友達と映画に行ってごはんを食べられるくらいのお小遣いをもらっている中、一人だけ毎月500円のみとかだと、友達付き合いに支障が出ますし、付き合いが悪いからグループからハブろうとなってしまうこともあります。
7位:将来の夢
学校の課題などで将来の夢を聞かれることが多いですが、子供はまだまだ社会のことはわかりませんし、将来の夢と言われても何をすればいいのかわからないものです。
大人から勉強する意義を説かれるときに、将来像から逆算して話をされることも多く、将来の夢はある程度決めないといけないものだと思ってはいます。
しかし、それを決めたら目標に向けて頑張らされるのではないかと思い、できるだけ考えないようにすることも珍しくありません。
8位:親や兄弟姉妹との関係
これは特に思春期に起こるものですが、反抗期になって親との関係が上手くいかなくなったり、自我が芽生えたからこそ兄弟姉妹と比較されることを嫌がり避けることがあります。
しかし、子供も親のせいだ、兄弟姉妹が悪いなどと言いながら、自分の気持ちをコントロールできないことに苦しむことも多いです。
9位:キレイに/カッコよくなりたい
高学年くらいになると、他人からどう見られるかを意識し始める時期になります。
自分がよく見られたいという気持ちからキレイになりたい、カッコ良くなりたいと思うようになるのです。
また、今はSNSでインフルエンサーのキラキラした姿を手軽に見ることができ、多くの人がそれに憧れてオシャレした姿を共有しています。
ですから、かつて以上にルックスやファッションに気を遣う子が増えるのも、気にする時期が早くなるのもある種当然のことなのです。
10位:朝起きられない
子供は大人よりも長く睡眠を取る必要があり、約9〜11時間の睡眠を必要としています。
しかし、今の子供は手軽にスマホやゲーム機で友達とつながることができ、友達と一緒に夜遅くまで何かをするということが多くなっています。
また、動画配信などのサービスも充実していますし、コンテンツが過剰なくらい供給されていますので、趣味に時間を費やしているとつい夜更かししてしまうことも多いです。
これに関しては、スマホやタブレット、ゲーム機の使用時間を親がコントロールしてあげれば済むことです。
しかし、中には実は病気で起きられていなかったというパターンもあるので、注意しましょう。
子供の悩みに対して親ができること
子供の悩みに対して親ができることは基本的には1つです。
それは子供の話をよく聞いてあげることです。子供が何を思っているのか、どうしたいのかをよく聞いてあげて、頭ごなしに否定するのではなくどうすればいいのかを一緒に考えるようにすることを必ず意識しましょう。
まとめ
小学生の悩みランキングトップ10を見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
小学生の悩みのうち、小さい頃のものはあれが嫌い、これが嫌いという感情的なもので、少し時間をおくだけで解決することも多いですが、やはり成長すればするほど悩みも深刻になってきます。
特に思春期に関する悩みはこれから数年にわたって本人も、そして親も悩まされる問題なので、しっかり理解してあげることが大切です。
このランキングを元に、子供の悩みのサインを見逃さず、しっかりと子供のことを理解した上で見守り、必要があれば支えになってあげてください。