受験生や定期テスト直前など、大事なテスト前は少しでも多く勉強したいと考えることがありますよね。
そんな時、普段はリラックスタイムのお風呂ですが、お風呂で勉強すれば勉強時間が増やせるんじゃないかと思いませんか?
しかし、お風呂で勉強するといっても、普通に考えると勉強道具が濡れてしまうんじゃないか、机に向かい合ってちゃんと勉強しないと意味ないんじゃないのか、と不安に思われるかもしれません。
そこで、今回は入浴中にできるオススメの勉強科目と、お風呂で勉強する方法や効果についてマナビバが解説します。
入浴中にできるオススメの勉強科目
お風呂で勉強するのは、普通に考えれば勉強道具が水に濡れてしまいますし、机もないのでやりづらいです。
そのため、見るだけ、聞くだけで済む暗記科目の勉強の方が向いているといえます。
それでは、入浴中にできるオススメの勉強科目について見ていきましょう。
社会
社会は、用語集や一問一答などを、赤シートで隠しながらチェックをしたり、地図や年表などのパッと見で確認しやすいものでの暗記に向いているので、最もオススメの科目です。
理科の生物などの暗記科目
生物の基本的な用語の暗記や図の確認は、社会同様にやりやすくオススメです。
生物以外でも、計算以外の用語や図表の整理は同様にできますが、ここはお風呂でもできるけどここはできないから後回しというふうになるので、社会などに比べるとオススメ度は一段下がります。
英語の英単語、リスニング
お風呂で何かを書いて勉強するのはやりづらいため、英語でも特に読んで暗記する英単語の勉強をオススメします。
他にも見るのではなく聴くことを利用し、英単語以外にリスニングの勉強もできます。
お風呂につかってリラックスしながら、リスニング音声に耳を傾ければ、英語を聴く練習になります。毎日お風呂で英語を聴き流すだけでも、英語に慣れるのに非常に役に立ちます。
国語の古文単語、読書
古文単語は英単語と同様に、読むだけでいいので勉強しやすくオススメです。
他には、お風呂につかりながら読書をするのもオススメです。
小説を読むのもいいですし、新書などで何かを論評したり解説している本を読むのもいいでしょう。
読書はすぐに読解力が伸びる効果が出るものではありませんが、語彙力が増え、文章を読み慣れることで読解が速くなり、評論文や小説の問題を解くのに役立ちます。
お風呂で勉強する方法
ここまで、お風呂で勉強するのにオススメの科目について紹介してきましたが、それでは実際にどうやってどうやって勉強すればいいのでしょうか。
お風呂で使える防水グッズを使うのが代表的であり、最もお風呂での勉強には有効です。
しかし、他にもお風呂で勉強する方法はありますので、順に見ていきましょう。
防水機能のあるものや防水グッズを使う
防水スマホケースやブックケースなどを使い、お風呂の中でスマホを使用したり本を読んだりできるようにするのは、お風呂で勉強する方法として最も有効です。
万が一を考えるのなら、専用のグッズを買った方がいいですが、ラミネート加工をしたり、ジップロックに入れるという、専用のグッズに頼らない方法も十分お風呂での勉強において実用性があります。
変わったところだと、磁気ボードや防水ノートを使えばお風呂勉強の弱点である「書くこと」のカバーもできるので、お風呂で何かを書きたいと思うのなら使用してみましょう。
頭の中でできることをする
防水グッズを使わない、最もシンプルな方法は道具を使わないことです。
記憶していることを思い出し、声に出していくだけでも十分自分が勉強したことを覚えているかの確認になりますよね。
これは特に新しく道具を用意する必要がないので、すぐに始めることができますし、「〇〇は××」というように思い出すときに説明と覚えておくべきものをセットにできるので、ぜひやってみましょう。
③壁に濡れてもいいものを貼る
お風呂の壁タイルなどに貼りっ放しにして、濡れてしまってもいいものがあるなら、「壁に濡れてもいいものを貼る」はオススメの方法です。
歴史の年表などを貼っておけば、毎日見ているうちに勝手に覚えていたということも十分ありえます。
お風呂で勉強する効果
ここまでお風呂での勉強についてここまで見てきましたが、そもそも本当にお風呂で勉強する必要があるのか、勉強したいなら急いで上がってから勉強した方がいいんじゃないかと思う人もいることでしょう。
しかし、実はお風呂で勉強するのはいい効果が3つあるのです。どんな効果があるのか見ていきましょう。
記憶力と集中力が良くなるα波が出る
少しぬるめのお湯に長時間つかってリラックスすると、副交感神経の働きが高まり、脳内にα波という脳波がでます。
このα波が出ている時は、記憶力と集中力が上がるので、お風呂での勉強は効果があるといえます。
ただし、熱いお風呂だと交感神経の働きが強まり逆効果です。40度以下のお湯につかるようにしましょう。
疲れが取れて気分転換になる
ずっと勉強部屋や塾の自習室、図書館などで勉強していると、気が抜けず、長時間勉強するとそれだけで疲れきってしまいます。
これには精神的な疲労もありますが、ずっと同じ姿勢でいたことにより筋肉が強ばり、肉体的にも疲労するのです。
しかし、お風呂での勉強は、いつもとは異なる環境で勉強することが自体が気分転換になりリフレッシュできますし、肉体的にも強ばった筋肉がほぐれて疲労が取れるのです。
肉体的な疲労が取れると、それだけでも気分がスッキリして気分転換になります。
においと記憶を結びつき記憶しやすくなる
人は上述したぬるめのお風呂につかった時だけではなく、好きなにおいを嗅いだときにもα波を出します。
そのため、好きなシャンプーの香りや入浴剤の香りがあふれる場所で勉強すると、記憶力と集中力が上がるのです。
また、プルースト効果と呼ばれる、においと記憶を結びつける現象があるため、お風呂で勉強する効果的といえます。
まとめ
入浴中にできるオススメの勉強科目と、お風呂で勉強する方法や効果について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
お風呂での勉強は確かに机に向かってする勉強ほどなんでもできるわけではありませんが、方法は色々ありますし、良い効果があるので、十分取り入れる価値があります。
しかし、勉強するためにお風呂に長時間入りすぎてのぼせたり、お風呂でも勉強しないとという強迫観念に駆られて休めないなどは逆効果になってしまいます。
お風呂の時間を有意義に使うという範囲の中で、お風呂での勉強を取り入れるようにしましょう。