子供の将来を考えたら、勉強は大切で、勉強を頑張ってほしいと思いますよね。
親の立場になると、そんな思いから子供の頃自分が言われて嫌だったとしても、心を鬼にして子供に勉強させようとあれこれ言ってしまうもの。
でも、子供が全然勉強をしてくれなくて悩んでいる人も多いはずです。
知り合いの子供の話を聞いたり、ネットの記事などで勉強好きな子供の話を聞くたびに、どうして勉強が好きになるんだろう、うちの子との違いはなんだろうと感じることもあるでしょう。
そのためにも、今回は勉強が嫌いな子の特徴と、子供を勉強好きに変える方法についてマナビバが調査していきます!
勉強が嫌いな子の特徴5選
勉強が嫌いな子の特徴は、勉強に対してネガティブなイメージを持っていることです。
たしかに、勉強をし続けるというのは大変なことで、嫌だと思うこともあるでしょうが、勉強が嫌いな子はそれでも頑張ろうと思えず、やるからにはそこに楽しみを見出そうということもなかなかできません。
なぜ勉強を嫌いで楽しみを見出せないのか。その考え方の特徴について紹介するので、参考にしてください。
勉強についていけていない
子供にとって、未知のことを知ることや問題が解けることは、達成感が感じられることです。そのため、勉強ができるうちは勉強が好きな子が多いのです。
しかし、勉強のレベルが上がってくると、難しくてついていけない子供もだんだん増えていきます。
そして、勉強がついていけなくなると、子供は達成感を得られませんし、子供の生活の中で比重が最も大きい学校の授業が苦痛になり、勉強が嫌いになるのです。
勉強の必要性がわからない
子供が勉強の必要性がわからないことも、勉強嫌いの子の特徴の一つです。
なぜ勉強するのか、学校で学んだことが将来同役に立つのかがわかっていないと、勉強をする動機がなくなってしまいます。
そして、必要性がわからないのにやれと言われやらされ続けるから、勉強が嫌いになるのです。
勉強すの必要性が実感できていない子供には、将来勉強することでどんな役に立つのかを具体的に伝え、イメージを持たせることが大切です。
もっとも、これには勉強についていけないから、自分に勉強は必要ないと諦めてしまっているパターンもあるので、子供が本当はどんなことで悩んでいるのか、じっくりヒアリングすることが重要です。
勉強を強要される
子どもが勉強嫌いだと、親としては「勉強しなさい」と強く言いたくなる時がありますよね。
しかし、こうやって勉強を強要しすぎると、もっと勉強が嫌いになっていきます。大人でも、、やらされることを楽しいとは感じませんよね。
子供としては、「勉強しなさい」と言われると、今から勉強しようと思っていたのにとやる気をなくしてしまうことも多いです。
他の子と比較される
勉強ができているか、できていないかを他の子と比較されることも、勉強が嫌いな子の特徴です。
勉強をしても、それによって得られる成果というのは、一人ひとり異なります。いっぱい勉強しても点数が取れない子もいれば、少し勉強をすれば高得点が取れてしまう子もいます。
しかし、時間をかけて勉強して点数が取れなかったとしても、決して勉強に意味がなかったわけではありません。
その子なりに真剣に勉強に取り組み、その子なりの成果がでれば良いのです。
しかし、周りの人間が他の子やきょうだいと比較してしまうと、精神的に傷つくこともありますし、勉強しても意味がないと感じてしまうきっかけになりかねません。
勉強を比較するのは、子供が負けず嫌いで自発的に競走したいと思っている時だけにしましょう。
他の楽しいことを優先してしまう
勉強するより遊ぶ方が楽しいと感じる子がほとんどです。
ですから、少なからず勉強を面倒だと思ってしまうことはあります。
この勉強の時間があれば友達と遊べたのに、ゲームができたのに、好きな動画が見れたのに。そんなふうに子供がやりたいことは山ほどあるものです。
その中でも、勉強が嫌いな子は、勉強は楽しいことをする時間を妨害するものだと感じてしまい、勉強を嫌がってしまうのです。
子供を勉強好きに変える方法
子供を勉強好きに変える方法は、子供に勉強を楽しいと思わせることです。
この楽しいと思わせるのが大変なことで、色々と方法を考える必要があることなのですが、ここではそんな子供に勉強を楽しいと思わせる方法を紹介していきます。
勉強する環境を整える
子供が勉強を始めるにも、環境をある程度整えてあげる必要があります。目の前にスマホやゲームがある状態で勉強に集中できる子供はそうはいません。また、机がぐちゃぐちゃでノートを置くスペースもないとなると、勉強の前に片付けが必要となり、勉強へのハードルが上がります。
子供を勉強好きに変えたいと思ったら、まずは子供が勉強するのに適した環境を整えてあげましょう。
また、子供部屋に置いた学習机で勉強するのは、勉強が好きな子ならともかく、勉強が嫌いな子にはオススメできません。親の目が届きにくいのでサボれてしまいますし、サボるための道具もたくさんあるでしょう。
ですから、リビングのテーブルで勉強させることをオススメします。ごはんを作っている時も目が届きますし、子供が困っていても気がついてあげられます。それに、親の目があるところだと、子供も勉強をサボりづらいですよね。
リビングで勉強させるときは、気が散る原因となるスマホなどは目の届かないところにいておきましょう。
ゲーム感覚で勉強させる
「このステージ(単元)をクリアしたら次のステージに進む」、ページをレベルに見立てて「◯レベルまで上げたら、ボス(章末問題)に挑む」というように、ゲーム感覚で勉強させるのも良い方法です。
ゲーム(勉強)をクリア(理解)できるまで挑戦し、クリアできたら次のステージに行くというのは、勉強への意識を「やらないといけないもの」から「クリアして次のステージに進むもの」へと変えていくことができます。
子供を褒める
小さな成長でもいいので、勉強した子供を褒めてあげましょう。
子どもにとって親に褒められるのは、とても嬉しいことで、承認欲求が満たされるものです。そのため、一度褒められれば、もっと褒められたいと思うものです
成績やテストの点数などの結果を褒めるのも重要ですが、今までできなかった問題が解けるようになった、勉強に集中する時間が増えたというように、過程を褒めてあげることを意識しましょう。
一緒に勉強する友達を作らせる
一緒に勉強する友だちを作らせることもオススメです。
特に最初のうちは、しっかり見ていないと友達同士でサボるだけになりかねませんが、お互いに真剣に勉強する姿を見せ合うことでモチベーションが上がり、集中するオンオフの切り替えが上手くなります。
また、わからない問題をお互いに教え合うことも、理解につながるので非常にオススメです。
目標を達成したらご褒美をあげる
子供が勉強を頑張ったらご褒美を用意するのもよい方法です。
ここで、変に毎回大きなご褒美をあげるのはよくありません。
たとえば、1時間集中したらゲーム◯分追加、晩ご飯に好きなおかずを出すというような小さなご褒美で構いませんし、物ではなく思いっきり褒めるなんていうご褒美でも良いです。
大切なのは、子供が達成できそうな小さな課題を決めて、それを達成するために勉強してみるかと思うようなきっかけを作ってあげることです。
また、勉強をしなかったことに対して罰を与えるのは逆効果なのでやめましょう。罰を回避するためにその場は勉強しますが、罰と勉強が結びついてマイナスのイメージだけが残り、勉強好きにはなりません。
勉強を強要しない
「勉強しなさい」「宿題やりなさい」など、子供にこういった言葉を言ったことのある人も多いのではないでしょうか。
しかし、先ほども述べたように、この手の言葉は子供のやる気をなくしてしまうもので、ただ勉強が嫌いになるだけです。
とはいえ、勉強はさせないといけないものもありますし、何かを伝えて勉強への動機付けをしなければ勉強するようにはなりません。
それではどうするのか。それは言い方を少し変えることです。
「勉強しなさい」ではなく、「今日の勉強は何時からやるの?」という風にです。
子供が自分で始める時間を決めた場合、子供もその時間に勉強を始めないとと思うので、勉強しようという意識が高まります。
基礎から少しずつやる
勉強ができないと勉強が嫌いになるというのは、先に述べた通りです。
勉強は日々授業でどんどん前に進むもので、わからなくても前に進まないとと思ってしまいがちですよね。
でも、算数などが顕著ですが、勉強というのは一つひとつ積み重ねるもので、前にやったところがわからないまま先に進んでも、前にやったことを使って解く問題というのが出てくるので、できるようにはなりません。
ですから、わからないところはしっかりわかるようになるまで勉強する習慣をつけましょう。
特に、国語の読み書きや算数の加減乗除などの基礎は、できないままにしていたら絶対に後で困ります。
勉強をするようになったら、次は勉強する状態をいつまで続けられて、習慣化できるかが重要になります。
継続は力なりという言葉もあるように、毎日コツコツ続けることが大切です。
子供の集中力は限られているので、1日の勉強時間は短くする必要があります。 小学生が集中して勉強できる時間は学年×10分くらいです。
まとめ
勉強が嫌いな子の特徴と、勉強が好きな子に変える方法について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
勉強が嫌いな子はすでに勉強に関して、どこかでつまずいていることが多いです。
できないから嫌になって、嫌になったからやらなくて。そのうちどんどんできなくなってという負のサイクルに入ってしまうのです。
その中で、勉強を強要されたり、比較されてさらにやる気を失っていくのはよくあることです。
まずは子供とよく話し、今必要なことを見極め、一歩一歩クリアしていくようにしましょう。