最近子どもの成績が少し下がり気味だから勉強してほしいのに、勉強が嫌いでどれだけ勉強するように言ってもしてくれない。
こんな悩みを抱えている親も多いことでしょう。
しかし、子どもは勉強するように言えば言うほど勉強を嫌いになりますし、無理矢理勉強させようとするのも逆効果だと知っていましたか?
子どもに勉強を自発的にしてもらうには、子どもに勉強を好きになってもらう必要があります。
でも、勉強が好きじゃないからやってくれないのに、勉強を好きにさせるなんてどうすればいいのかどうすればいいのでしょうかわかりませんよね。
今回は、そんな勉強が好きではない子を勉強好きにするための育て方と、勉強が好きな子の特徴についてマナビバが解説していきます。
勉強が好きな子になるための育て方
子どもが勉強を好きになるか嫌いになるかの違いは、勉強を楽しいものだと考えているか、嫌なものだと考えているかです。
嫌なことだと考えているとやる気が出ず、勉強を好きになることはないでしょう。。
ですから、子どもを勉強好きにするには、勉強することで楽しさを覚えるようにして、やる気を出させることが大切です。
それでは、子供が勉強をどうしたら楽しいと思うのか、そもそも勉強を始めてくれるのか、そのために親がするべきことについて見ていきましょう。
勉強する環境を整える
勉強が好きな子になるための育て方で重要なのは、勉強する環境を整えることです。
ある程度の時間、子どもが集中して勉強できる場所がないと、勉強を好きになることは難しいです。
といっても、専用の勉強に集中するためだけの部屋を用意したり、何万何十万円もするような勉強机や椅子を用意する必要なんてありません。
ゲームや漫画などの娯楽はリビングなど別の場所に置き、子供部屋を勉強のための部屋にするか、リビングで勉強させるようにしましょう。
リビングで勉強させれば、親の目が届きますし、子供が悩んでいるときに親に質問しやすいです。
また、子供が知らないことを調べられるように図鑑や辞書を置いておくのも大切です。
親が勉強している姿を見せる
「子供は親の背中を見て育つ」という言葉を聞いたことのある人は多いはずです。
子供にとっては、生まれて時からずっと見ている親の姿。その影響の大きさは相当なものです。
親がいつもリビングでテレビを見ながらスマホをいじっているのに、「勉強しなさい」と言われて子供が素直に頷きますか?
いいえ、そのうち必ず反発します。自分はいっつも楽して遊んでいるのにどうして自分は勉強しないといけないいんだ、と子供が感じてしまうのです。
こうならないようにするためには、まずは親自らが何かを勉強している姿を見せてあげてください。資格の勉強でもいいですし、子育て本や料理本を読むのでも構いません。
親が何かを勉強している姿を見れば、子供もそれが当たり前なんだと思うようになります。
また、読書に関しても子供にただ「本を読め」と言うより、親が読書する姿を見せるようにする方が効果的です。
勉強を強要しない
「勉強しなさい」と言われることがない子供は、勉強が楽しかったり達成感を感じているため、自発的に勉強をするので言われないのです。
しかし、多くの子供は自発的には勉強しないので、「勉強しなさい」と言われて育ちます。
でも、そうして勉強するのは、親に言われたから勉強をしているだけで、やりたくてやっているわけではありません。
そんな勉強だと、仕方なく机に向かうものの、親の目の届かないところでゲームをしたり、ボケっとしてしまいます。
そうすると、親としては「ちゃんとやったのか」と言いたくなってしまいますよね。
でも、こういうことを言われると、子供はやる気をなくします。とはいえ、親としては言わざるを得ない。
そこで、有効な手立てが「勉強しなさい」「ちゃんとやったのか」と強要するのではなく、「勉強はいつからやるの」のように確認の形にすることで、子供にいつ勉強するのかを決めさせることです。
ルールを子供に決めさせる
ルールを子供に決めさせることも、子供から行動させるのには有効です。これも、子供が自分で決めたのだから守らないと思うようになりますし、親が確認をしても、やっていない自分が悪いと考えるようになります。
決めておくべきルールの例としては、以下のようなものがあります。
- テレビや動画は60分まで
- ゲームは宿題の後60分まで
- 就寝時間は22:00で、起床時間は6:00
- 朝ごはんは毎日食べる
勉強習慣も生活習慣の一種であり、毎日決まったルールのもと進めるのが習慣化への道です。
ルールは少し厳しめにして、ルールで決めたことより頑張れば、ゲームの時間を休みたいなご褒美をあげるのも良いでしょう。
ゲーム感覚でやらせる
「このステージ(章)をクリアしたら次のステージに進む」、ページをレベルに見立てて「◯レベルまで上げたら、ボス(章末問題)に挑む」というように、ゲーム感覚で勉強させるのも有効な手段です。
ゲーム(勉強)をクリア(理解)できるまでトライアンドエラーを繰り返し、クリアできたら次のステージに行くというのは、勉強への意識を「とりあえずやるもの」から「クリアして次の段階に進むもの」へと変えていくことができます。
子供を褒める
勉強において、勉強での成功体験があるかどうかは極めて重要です。成功体験は脳に強烈な快感を与えますし、勉強に対するモチベーションを上げることに大きく関わります。
いきなり良い結果を出すことは難しいので、小さな成長でも褒めてあげることが大切です。子供にとって親に褒められるのは、とても嬉しいことですし、褒めてくれるとなればもっと頑張ろうと思えます。
小さな進歩を褒めるときは、結果だけでなく、できなかった問題が解けるようになった、集中して勉強していたという過程の部分を褒めてあげましょう。
一緒に勉強する友達を作らせる
一人ではなかなか集中できず勉強が進まないけど、友達と一緒なら楽しく勉強できるということもあります。
分からない問題を教えあったり、勉強の話をすることでお互いにモチベーションを上げていくというタイプもいます。
目標を達成したらご褒美をあげる
勉強を頑張ったことに対するご褒美を用意するのも一つの手です。
このご褒美は、何か大きな買い物をする必要はないので、夜ごはんのおかずを1品好きなものにするくらいで構いませんし、子供に決めさせた勉強のルールをゲームの時間を30分増やす、というようなご褒美もオススメです。
ここでやってはいけないのは、勉強しなかったことに対して罰を与えることです。
具体的には、勉強しないとスマホ禁止、成績が悪かったらゲーム没収などの罰のことです。そのときは罰を受けないように無理して勉強するでしょう。しかし、罰と勉強が結びついてしまい、勉強が嫌いになってしまいます。
つまずいたところから少しずつやる
子供が勉強を好きになる方法は、できないところから勉強することです。つまずいている箇所があればそこに戻って復習していくことが大切です。
つまずいている箇所は、勉強が嫌いになったポイントになりやすいので、そこを乗り越えるのは大きな達成感人るのです。
しかし、一気に復習をしようとしても、数日で息切れしてしまうので、毎日短い時間でもいいからコツコツ勉強することが大切です。
小学生であれば、学年×10分間くらい勉強すれば十分です。勉強時間を長くしすぎるのは勉強嫌いの原因になってしまいます。
勉強が好きな子の特徴
ここまで、子供を勉強好きにするための育て方について見てきましたが、基本的には勉強を自分からやってもらうことが大切でした。
子供が勉強に前向きに取り組み始めたら、元々勉強が好きな子ってどうして好きなんだろうか、この後うちの子はどう育ってほしいのかが気になるかと思います。
そこで、次は勉強が好きな子の特徴を紹介するので、参考にして見てください。
勉強を通じて成功体験を得ている
先ほども触れましたが、勉強が好きになるには、勉強で成功体験を持っているかどうかが重要です。
成功体験を得て、成長を実感できないと、なかなか勉強が好きになるというのは難しいです。
勉強が得意な子は、普段から勉強すれば問題が解け、テストをすれば良い点数が取れるので、この成功体験を得やすく、勉強が好きになりやすいです。
勉強があまり得意でないけど勉強が好きな子の場合、やるべきことを絞って、そこだけはできたという成功体験を得ていき、それを少しずつ積み重ねるようにしていることが多いです。
目標を持っている
目標の有無も勉強が好きになるかにおいて重要なことで、明確な目標がありそれに向けて頑張っている人は勉強を好きになりやすいです。
目標がない勉強は、真っ暗闇をひたすら走っているようなもので、頑張れば前には進めているかもしれませんが、本当にこれで大丈夫なのだろうかと不安になりますし、効率も悪いです。
何のために勉強しているのか、勉強してどうなりたいのかがはっきりしていると、勉強への目的意識が出来てきます。
それに目標がないと、日々の成功体験の積み重ねに必要な小目標も立てづらくなってしまいますよね。
好奇心が強い
勉強が好きな人は基本的に好奇心が強いです。
興味のあることや知らないことをもっと知りたいという思いが強く、未知の知識をどんどん取り込んでいきます。
また、知識が増えて物事の理解が深まると、理解が深まることそのものに楽しさを覚え、もっと好奇心が強まっていくのです。
負けず嫌い
勉強が好きな人の中には、一人でペースを守って勉強するよりも、周囲と競争をして絶対に負けないように頑張って、競争相手に勝つ達成感が好きな負けず嫌いも多いです。
「ライバルに勝ちたい」「誰よりも良い成績をとりたい」などの気持ちは、勉強に対する強力なモチベーションになりますし、最後まで勉強を頑張りきれるよりどころにもなります。
本を読むのが好き
未知を開拓するのが好きな好奇心の強い子は、未知が詰まった読書も好むタイプが多いです。
歴史や科学などの特定の分野が好きなタイプがある子もいますし、色々な分野を幅広く読む子もいます。また、ファンタジーの空想の世界を脳裏に描き出し、その世界にどっぷりと浸かるのが好きな子もいます。
まとめ
勉強好きにするための育て方と、勉強が好きな子の特徴について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
子どもを勉強を好きにしたいのなら、勉強をすることで楽しさや達成感を感じられるように、うまく動機付けすることが重要です。
また、子は親の鏡という言葉があるように、子どもは親の姿を見て育ちます。
子どもを勉強好きにしたいのなら、まずは親から何かを楽しく学ぶ姿を見せてあげて、学ぶことは楽しいんだと思わせ、その上でご褒美をあげるなどの手を尽くすようにしましょう。