高校卒業後の進路というのは、就職ならすぐに社会に出ることになりますし、進学してもそこは本当に社会に出る一歩手前で、人生に大きく関わります。
ですから、後悔のない選択をするためにも、進路相談をするときは事前に必要な情報を集めておく必要があります。
そこで、今回は高校生の進路相談に必要な情報と聞くべきことについて、マナビバが解説します!
高校生の進路相談に必要な情報
高校生の進路選択で重要なことは、進学か就職か、進学なら大学・短大・専門学校のどこに進学するのか、そして大学進学になるとどのレベルの大学に行くのかです。
ですから、進路相談ではその選択に関わる情報を事前に知っておく必要があります。
成績や偏差値
かつては大学受験において、調査書に書かれた学校の成績は全く見られず、入試の当日点だけが見られていましたが、今は調査書を点数化している大学も多く、成績というのはある程度必要なものです。
他にも、成績は推薦が取れるか、就職でも校内選考で勝てるかに大きく影響しますし、奨学金を受けるのに一定以上の評定平均が求められるので、非常に重要です。
また、模試の偏差値はどこに進学するかを検討する上で非常に重要な要素です。
家庭の経済状況
家庭の経済状況は、進学なのか就職なのかにも大きく影響しますし、進学にしても実家を出ることができるのかどうか、私立大学に行けるかどうかに関わるので非常に重要です。
例えば、地方在住で英語はものすごく得意だけど数学は苦手だから、地元の国公立をやめて東京の難関私立はどうだと勧められたとします。家庭の経済状況を無視すれば、これは非常に良い提案ですが、地元の国公立以外行かせられない家庭だと、意味のない提案になってしまいます。
将来のビジョン
高校卒業後の進路というのは、どんな大人になるのかに大きく影響します。
企業の採用において、大卒を要件としている企業は多いですし、高卒と大卒では働き方が異なります。
それに、ものづくりに興味があるのに文学部に行っても、正直大学で学んだことはあまり役には立ちません。
どんな大人になりたくて、そのためには何をする必要があるのか、どんなキャリアプランなのかは描いておく必要があります。
受験のシステム
大学受験には試験を受けて合格すれば大学に入学できる一般入試と、様々な強みを活かしそれをアピールする推薦入試があります。
推薦入試も総合型選抜や学校推薦型選抜、指定校推薦など様々な種類があり、それぞれ出願方法も違いますし、求められる能力も違います。
しかし、システムを熟知しておかないと、今の自分がどんな制度を利用できそうなのかのあたりをつけることさえできません。
進学先の就職実績
働きたい企業や業界が既に決まっている場合、その大学から志望する企業や業界に実績があるかは必ず確認しましょう。
企業は様々な理由で採用を合理化するために、学歴フィルターをかけているところがあります。
もし、一切就職実績がないようなら、大学名ではねられてしまう可能性があります。
進路相談で聞くべきこと
進路相談で聞くべきことは、上記の必要な知識をきちんともていると伝えた上で、将来どうなりたいのか、どんな進路を希望するのかをきちんと伝えた上で、どうすれば実現できるのか、その具体的な方法を聞くことです。
特に、大学受験は高校受験よりも圧倒的に量が多く大変です。ですから、具体的にどういうふうに受験勉強していけばいいのかは、必ずアドバイスをもらうようにしましょう。
それでは、進路相談で聞くべきこと見ていきましょう。
どのくらい勉強すれば志望校に届くか
高校は、ある程度似たような学力の生徒が入ってきて、そこからどのくらい勉強したかで差がついていくわけですが、それだけに受験勉強をしてどのくらい伸ばせるかも先生方は大体のあたりがついています。
今の成績と学習習慣を伝えて、志望校に行くにはどのくらい勉強する必要があるのか聞いてみましょう。
今までの実例をもとに、具体的な勉強量を教えてくれるはずです。
受験勉強のスケジュール
勉強量がわかったら、それをどんなスケジュールでやるかも聞きましょう。
大学受験においては、数学と英語、そして理系なら理科がかなりの時間を割かなければならないもので、高校受験の感覚で勉強しては、絶対に足りませんし、間に合いません。
ですから、勉強量ややるべきことが見えてきたら、それを正しく計画を立てて実行する必要があるのです。
併願校や滑り止めの候補
大学受験は全国どこの大学でも受けられるので、今の学力からどの打額を受けるべきかという候補は無数に出てきます。
その上、全国どこからでも受けられるからこそ、倍率が高校入試よりも高くなりやすく、落ちることはザラにあります。
そうなると、第一志望だけではなく併願校や滑り止めまでしっかり探さなくてはならないのですが、どのくらいまでなら併願できるのか、滑らないのかを吟味するのは大変です。
しかし、高校の先生は数多くの大学の合否のデータを持っていますし、併願校のデータも持っているのでぜひ聞いてみましょう。
推薦が取れるかどうか
ある程度良い成績を取れているなら、推薦を利用するのも一つの手です。
進路指導室などに行けばデータはあるでしょうが、せっかく進路相談をするなら先生に推薦が取れるのかどうかどを確認するべきです。
特に、指定校推薦は学校側から選ばれさえすればほぼ合格ができるので、積極的に狙ってみてください。
まとめ
高校生の進路相談に必要な情報と聞くべきことについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。
高校卒業後の進路は自身の人生に直結しかねない非常に重要なものであるからこそ、まずは自分でできる限り調べるという意識が重要です。
ですから、調べればわかることはまずは自分で調べる。その上で、進路相談では自分が調べたことが間違っていないかの確認と、具体化していく方法を探ることが大切です。
とはいえ、自身のキャリアプランが何も決まっていないという人もいるでしょう。
そういうときは、地元の国立大学か、MARCHや関関同立のような大都市圏の有名私立を目指すことをオススメします。
地元の国立大学であれば、地元での就職でマイナスになることはありませんし、地元以外の就職も十分狙えます。MARCHや関関同立も就職において大学名でビハインドを負うようなことはあまりありません。
この記事を参考に、進路相談を実のある有意義なものにしてください。