中学や高校で青春といえば、部活でのさまざまな出会いや真剣に打ち込むからこその意見の衝突、最後は仲間として一致団結して頑張ることなんかを思い描く人が多いのではないでしょうか。
せっかくの学校生活、どうせならそんな想像する通りの最高にキラキラした生活を送ってみたいですよね。
そうなると、部活に所属しない帰宅部は部活に掛ける青春みたいなものを経験できなくて楽しくないし、部活がない分時間が余って暇なんじゃないかと思ってしまいますよね。
そこで、今回は帰宅部の楽しさや忙しさについてと、帰宅部がつまらないと思われる理由、そして帰宅部でも楽しい生活を送る方法についてマナビバが紹介します。
「帰宅部=楽しくない・暇」ではない
帰宅部はたしかに部活には所属していないので、その分部活生より時間に余裕はありますし、部活という経験はできないので、楽しくないと思われがちです。
しかし、部活に入っていないのは他に習い事や趣味などやることがあるからかもしれませんし、帰宅部だから暇だとは限りません。
帰宅部かつ他に何か打ち込むものがないときは、暇ということは成り立ちますし、暇を持て余していたらどこか日常が刺激のないものに感じて楽しくないと思うことが増えるでしょう。
帰宅部がつまらないと思われる理由
帰宅部が楽しくない、つまらないと思われる理由の一つに、部活をやっている人は部活に楽しさややりがいを見出している人がほとんどだからということが挙げられます。
部活をやっているからこそ日常が充実しているのに、帰宅部なんだったらやることがなくてつまらないんだろうなと思ってしまうのです。
では、具体的にどんなところがつまらなさそうに見えるのか見ていきましょう。
部活の話に入れない
人は誰しも自分の話を聞いてもらいたいと思うものです。
だから、部活をしている人は部活であったことを話したくなりますし、自分は部活でこんな体験をしたけど相手はどうなんだろうと相手の部活についても気にするものです。
しかし帰宅部だとこの部活の話ができませんし、部活がない分空いている時間に他にやっていることがなければ、「いつも何してるの?」などの質問に上手く答えられなくなってしまいます。
また、部活をやっている人は部活に勉強に遊びに恋愛にと、色々なことがありすぎて忙しく時間に追われる状況に充実感を感じるもの。
この中で大きな要因である部活がないと、充実感がない、つまらないのではないかと思われてしまうのです。
友達が作りづらい
帰宅部は、学校生活において相当の比重を占める部活というコミュニティがないので、その分友達作りに不利です。
帰宅部で友達がいない姿を見ると、帰宅部はつまらなさそうだと思われるのです。
時間を持て余しているように見える
先ほども触れましたが、帰宅部は部活の時間が毎日空きます。
いつも部活で忙しくしている人の休日は、たまの休日だからこそ思いきり休んだり、あれもこれもと予定を目一杯詰め込んだりするものです
しかし、いつも時間が空いていると時間を持て余しがちになります。
この時間で何か趣味などに打ち込んでいる人はいいですが、帰宅部でつまらなさそうだと思われている人はこの時間に何かに打ち込むわけでもなく、ただ暇つぶしをします。
YouTube・ゲーム・アニメ・SNSなどなど、暇潰しのものはいくらでもあります。
しかし、それしか趣味や好きなことがないと、何か目標を決めて頑張っている人とはどうしても話や考え方が合わない部分が出てきます。
また、帰宅部である本人もそれに夢中になっている間は楽しいものの、ふとした時に現実に引き戻され、夢中になっていたものが途端につまらないものに感じるようになってしまうのです。
何かに挑戦しようというやる気がないと思われる
部活をしている人は、ある意味部活はやっていて当然のもので、部活をやっていないならその分他の習い事や趣味、塾など別のことに打ち込んでいるのが当然だと考えています。
ですから、何もしていない帰宅部はやる気がない、無気力だと思われてつまらない・暇だと思われるのです。
帰宅部でも充実した楽しい日々を送る方法
ここまで帰宅部がつまらないと思われる理由について見てきましたが、帰宅部でも日々を充実させて楽しいものにする方法はたくさんあります。
ここではそんな帰宅部を充実した日々にする方法を見ていきます。
学校行事に全力で取り組む
文化祭や体育祭などの学校行事には全精力を注ぎ込みましょう。
こういった学校行事は全員が頑張れば頑張るほど楽しくなるものです。楽をしたい、適当にやろうなどと考える人がいると途端に白けたものになってしまいます。
ですから、学校行事では実行委員やまとめ役をやって、自分が行事を企画。運営する側になってみましょう。
部活組は学校行事に集中したくても部活の練習があり、行事の準備期間と大会が重なったら大会を優先しないといけないので、行事だけを頑張るということはできません。
その分、帰宅部で時間に余裕のある人がクラスの中心になれば、行事に向けて万全の準備ができますし、仕事の振り分けなどでクラス中の人と関わる機会を作れます。
好きなことに打ち込む
部活には入っていなくても楽器をやっている、実は部活にないけどスノーボードをやりこんでいてかなり上手いなど、何か好きなものがありそれに打ち込んでいれば、帰宅部でも充実感は必ず得られます。
そして、その好きなことをしている仲間を見つけるようにしましょう。
仲間は学校内でも学校外でも、どちらで見つけても構いません。
仲間とバンドを結成してライブをする、高体連以外の大会に個人で出場するなど活躍の機会はたくさんあります。
他にも、イラストを描くのが好きならイラストを練習してSNSにアップしたり、何かのコンテストに出すのも良いでしょう。本を書くのが好きなら、いろいろな本を読んでインプットをしつつ賞に投稿してみたり、小説サイトにアップするのもありです。
このように部活はしていなくても、好きなことに打ち込めるとやりがいを感じられて毎日が楽しいものに変わります。
バイトをする
高校生で時間に余裕がある帰宅部は、バイトをするのも良い経験になります。
バイトをすると、学校ではなかなか学べない社会経験ができますし、バイト先の幅広い年代の人と交友関係を作ることもできます。
また、バイトをすると自由に使えるお金ができます。そのお金で今まではやっていなかった新しいことにドンドン挑戦するのはバイトをしていない高校生にはなかなかできないことです。
もちろん、バイトばかりやって、勉強をおろそかにするのはダメです。
友達とたくさん遊ぶ
帰宅部は部活がなくて時間が空いているからこそ、遊びに使える時間も多いです。
部活も基本的には定休日がありますが、体育館やグラウンドの割り当ての都合から、休みは持ち回りになっているのが基本です。
そのため、部活をやっている人は他の部活の人とは予定が合いづらく、休みが被っている同じ部活の人と遊ぶことが多いです。
しかし、帰宅部はその辺の融通がきくので、月曜日はバスケ部の友達、火曜日はテニス部の友達、水曜日は野球部の友達……、といったように幅広い友達付き合いができる強みがあります。
恋愛をする
恋愛も、帰宅部だからこその強みを活かせ、充実した楽しい毎日を送れるものです。
恋愛における帰宅部のメリットは、帰宅部の側が相手の生活スタイルに合わせられることです。
確かに、同じ部活のカップルはオフがかぶっているからデートもしやすいですし、部活の話をしていればいくらでも共通の話題があるのが良いところです。
しかし、部活が違うと休みが合わないのが基本で、付き合っているのになかなか一緒にいる時間を作れないことも多いですし、そのうち会う時間が少ないのが原因ですれ違いが起きてしまうこともあります。
この点、帰宅部は自分のスケジュールを相手に合わせれば、会えないという理由ですれ違うことはありません。
部活で帰りが遅い相手を待つときは、勉強をして待つのがオススメです。
勉強と恋愛を両立できる上、部活で忙しくて勉強まで手が回っていない相手とテスト前に勉強デートなんかもできますよ。
放課後に友達と集まって勉強する
学校に集まって自習できる場所があったり、、学校帰りに友達同士で集まって勉強できる場所があるなら、放課後に友達と集まって勉強するのも、帰宅部を楽しむ方法の一つです。
これは特に高校生2年生の秋など、受験勉強が本格化する少し前の時期にやると、一体感が生まれるのでオススメです。
この時期は、勉強しないといけない意識があっても、まだ気持ちが受験モードに切り替わらない人も多い時期です。
そんな時期だからこそ、友達同士で勉強することで受験勉強をする空気を自然と作れますし、勉強が終わったら遊びに行こうと誘いやすくもなります。
もちろん、受験期は勉強に集中するのが大事なのですが、たまにはどこかで息抜きをする必要もあります。もっとも、息抜きのしすぎは本末転倒なのでバランスが非常に重要で、勉強したから遊びに行こうというのは息抜きしやすい条件で、友達も乗ってくれやすいでしょう。
受験勉強において、この一緒に受験を乗り越える仲間がいるかどうか、みんなで頑張るんだという一体感があるかは、辛い受験勉強を乗り越えるのに非常に大切です。
みんなで乗り越えれば嫌なはずの受験勉強も、楽しいとまではいかずとも達成感のあるイベントになりますよ。
まとめ
帰宅部の楽しさや忙しさについてと、帰宅部がつまらないと思われる理由、そして帰宅部でも楽しい生活を送る方法について見てきましたがいかがだったでしょうか。
帰宅部は何もしていないと、一般的なイメージ通り暇で楽しくないものと言われても仕方のないものです。
しかし、帰宅部だからこそ確保できる時間を有効的に使えば、部活生に負けないくらい充実した楽しい日々を送ることができます。
今回紹介した帰宅部だからこその時間の使い方に惹かれるものがあるなら帰宅部という選択は悪いものではありませんし、もし今帰宅部で日常にどこか虚しさを感じているなら、ここで紹介した方法を実践して見てください。
あなたにとってベストな学校生活を送れることを願っています。