小学校高学年にもなると約4割、キッズケータイなども含めれば半分以上がスマホなどの通信機器を持っています。
小学生の子供を育てる親御さんであればこそ、スマホがいかに便利で、同時に危険なものなのか身に染みて理解していることでしょう。
だからこそ、子供が「スマホほしい!」とおねだりしても、安易に買い与えるわけにはいかない考えているのではありませんか?
とはいえ、ただ子供にスマホはダメと言っても、なかなか納得してくれません。
そこで、今回はなぜ世の中の親は小学生の子供がスマホを持つのに反対するのかの理由をマナビバが調査するので、子供を納得させる材料にしてください!
また、もしスマホを持たせた場合はどんなメリットがあるのか、持たせるときに何か気をつけるべきことはあるかも紹介するので、参考にしてください。
小学生がスマホを持つのに親が反対する理由3選
小学生の子供がスマホを持つと、利用用途は「動画の視聴」「ゲーム」「SNS」がトップ3を占めます。
これらは時間を浪費しやすいですし、人間関係や金銭関係のトラブルを引き起こすことがあるもので、まだ判断力が未熟な小学生のうちは、親がスマホを持たせるのをためらうのも仕方ないことです。
それでは、親がスマホを持たせるのに反対する理由を3つ紹介するので見ていきましょう。
トラブルの原因になるから
小学生にスマホを持たせる事で、トラブルに巻き込まれる可能性が高まります。
LINEのグループで特定の子の発言を無視したり、強制的に退室させられる、特定の子を省いたグループで悪口を言い合うなどのLINEイジメ、知らない人と繋がり自撮りを送らされるようなSNSトラブル、アプリゲームの高額課金など、スマホを持つことによるトラブルはたくさんあります。
まだ小学生の子供は判断応力が低く未熟なので、やってはいけないことを平気でやってしまったり、騙されたりしてしまうことが多々あります。
スマホ依存症になる可能性があるから
スマホはYoutubeやゲーム、SNSなどハマってのめり込んでしまうものがたくさんあり、大人でもずっとスマホをいじってしまうという人は多いのに、小学生の子供ならなおさらスマホ依存症になってしまうリスクがあります。
スマホ依存症は視力の低下や寝不足、常にイライラしてしまうなどの悪影響を引き起こします。
学業の妨げになるから
上述のスマホ依存症は、勉強しないといけないのにスマホをいじってしまうようになるなど、子供の本業である学業の妨げになります。
当然ですが、勉強をしないと成績はみるみる下がっていくので、親は子供に勉強をさせようとするのですが、スマホ依存症になってしまうと、小学生が自力でスマホを断ち切り勉強するというのは困難です。
親が小学生にスマホを持たせるメリット
親としては、子供にスマホを持たせたくない理由があるのをここまで見てきましたが、子供が成長して習い事などを始めると、スマホなどの連絡手段なしでは不便なこともたくさん出てきます。
そこで、次は小学生の子供にスマホを持たせた場合のメリットを見ていくので、持たせない理由とよく比較して見てください。
子供とすぐに連絡がつく
スマホの大きなメリットは、子供とすぐに連絡がつくということです。
小学生になると学年が上がるごとに行動範囲が広くなっていきます。習い事で親の目の届かない場所に行くことも増えますし、自転車などで友達同士遊びに行く時に小学校高学年とかだとかなり遠くまで行くことも多くなります。
子供の帰りが遅くなったりすると心配ですし、今何をやっているのか確認したいと思ったことがある親は多いことでしょう。
子供の居場所が確認できる
スマホにはGPS機能がついているので、親のスマホから子供の位置情報をいつでもチェックできることから、事故や事件などを心配して、スマホを持たせるという選択をする家庭は多いです。
疑問に思ったことをすぐに調べられる
スマホを持っていれば、知らないことや疑問に思ったことをすぐに調べられ、知識を増やしていくことができます。
この調べる習慣というのは勉強においても大切で、勉強していてわからない問題に出会した時、問題の解き方を調べたりするようになります。
友達とのコミュニケーションツールになる
小学生でもLINEを使ってチャットをしたり、通話を楽しむことができるようになったことで、LINEでコミュニケーションを取ることが友人関係の構築に大きく影響するようになっています。
子供がスマホを持っていないと、他の友達同士がSNSやLINEでやりとりしているうちに、知らない話題が増えていき、溝ができる恐れがあります。
小学生でスマホを持たせる場合に気をつけること
もし、やっぱりスマホを持たせようかとなっても、もともと小学生の子供にスマホを持たせることに反対していたのですから、想定される問題は避けられるようにしたいですよね。
ですから、次は小学生にスマホを持たせる場合に、問題とならないように気をつけるべきことについて紹介していきます。
使用時間や場所のルールを決める
小学生かでスマホを持たせる場合は、事前に家族で相談してスマホルールを決めましょう。
スマホルールの例としては、以下のようなものがあります。
- スマホは居間限定で親が見ている時だけ
- 21時以降はスマホ禁止
- アプリを入れるときは親の許可を取る
- 連絡をとっていいのは直接の知り合いだけ
ルールを破った場合は没収するなど、ペナルティを課すようにしましょう。
たとえスマホを持たせるとしても、無条件で使わせるのだけは絶対にやめましょう。
フィルタリング機能をつける
フィルタリング機能とは、犯罪や詐欺に巻き込まれる可能性があるWebサイトを見れないようにしたり、利用できるアプリを制限したり、課金を管理するための機能です。
アダルトサイトや違法サイト、ウィルスなどのリスクが高いサイトや犯罪に関係するサイトをフィルターにかけ、子供のスマホトラブルを未然に防ぐためのもので、2018年以降、店頭でのスマホ購入時にフィルタリングは義務化されています。
しかし、親権者の同意があれば機能を使わないこともできてしまいます。
子供にフィルタリングをしないようにお願いされても、フィルタリングの意義をよく考えて機能を使用するようにしましょう。
利用時間制限機能をつける
利用時間制限機能とは、スマホを使用できる時間帯や使用時間上限を決められる機能です。
子供にスマホを渡す時、家庭のスマホルールとして使用時間を決めるのは大原則ですが、スマホを触っていると楽しくて、ついつい使いすぎることもありえます。
そこで、機能面から制限をかけておくと、必ずルールを守れるのでオススメです。
まとめ
親が小学生にスマホを持たせるのに反対する理由と、スマホを持たせるメリット、持たせた場合に気をつけることについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。
小学生にスマホを持たせた方がいい理由もありますし、持たせるべきではない理由もあります。
一概にスマホの所持について外野がこうした方がいいと言うのは難しいことなので、スマホを持たせることの正負両面の影響をよく吟味し、家庭の状況などを踏まえた上でよく話し合い決めるようにしましょう。
そして、もし持たせるとなっても、自由に使わせるのではなく一定のルールを決める必要がありますし、そのルールを守らせる説得力を出すためには、親自身が子供の前でスマホばかりいじるなんてことはやめましょう。
子供は親の姿を見て育つので、親が言葉だけで行動が伴わないと、約束を守ってくれなくなりますよ。