理系で有名な大学といえば、偏差値が高かったり、就職率が高かったりという要素も重要ですが、どんな研究をしているのかというのも非常に大きい要素になります。
理系においては研究というのは、大学3〜4年生から研究室に配属されて、先輩方に学びながら研究をしていくことからも重視されているものです。
理系の学生が、研究以外の強みを活かして五大商社や外資系コンサルに就職したとしても、それはそれで素晴らしいことですが、「理系」で有名とは少し違いますよね。
そこで、今回は研究実績に優れた理系で有名な大学と、オススメの大学・学部ついてマナビバが調査していきますので、ぜひ参考にしてください。
理系で有名な大学
理系で有名な大学は、研究で実績を残している大学になります。
この研究というのは、大学院で行われているので、理系の場合は大学がゴールではなく、大学院進学を見据えた進路を考える必要がありますが、多くの学生が通っている大学の大学院にそのまま進学するので、まずは大学を目標にするようにしましょう。
それでは、早速理系で有名な大学について見ていきます。
旧帝国大学
東京大学・京都大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学の7大学は戦前に帝国大学と呼ばれていたことから、旧帝国大学と呼ばれます。
これらの大学はその地方の中心的な研究拠点になっていて、研究に力を入れていることから各大学様々な強みがあり、有名です。
東京工業大学
東京工業大学も、理系では有名な大学です。
東大京大に次ぐ大学として、文系では一橋大学、理系では東京工業大学が挙げられるぐらい、難易度も高く研究実績も素晴らしい大学です。
早稲田大学
理系は研究にお金がかかることから、旧帝大のような重点的に科研費が割り当てられている大学でもなければ、なかなか充実した研究環境を整えるのは難しいです。
しかし、私立の雄である「早慶」の一角である早稲田大学ぐらいになると、理系もかなり力を入れていて、実績もあげています。
慶應義塾大学
「早慶」と早稲田と並び称される慶應義塾大学も、早稲田同様に私立でありながら実績を上げていて有名な大学です。
首都圏にあるため、企業との連携がしやすく、産学連携が多いのも魅力です。
東京理科大学
東京理科大学は、私立理系の代表的な大学で、理系の中では存在感のある大学です。
研究でも実績を出していますし、学生からしても、難関国立志望者の併願先、早慶志望者の滑り止め、私立理系志望の第一志望校など、本当に幅広い人が受験する大学なので、馴染み深い大学です。
理系でオススメの大学・学部
ここまで、理系で有名な大学について紹介してきましたが、有名な大学というのはどこもレベルが高く難しいです。
もちろん、どこもそんな難関である入試を突破して行く価値のある大学ですが、その中でも特にオススメと言える大学や学部というのもあります。
また、ここまで紹介していませんが、一般的な知名度は低くても、就職が強いなどオススメできる大学はあります。
そんなオススメの大学・学部について紹介して行くので、見ていきましょう。
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東北大学工学部
東北大学は、「研究第一主義」を掲げるほど研究に力を入れていて、理系の世界で東北大は有名です。
その中でも、材料科学分野は日本どころか世界でもトップクラスという実績を上げており、多くの高校生が東北大で材料化学を学びたいと思って志望しています。
共通テストボーダーは77〜79%で、二次試験偏差値は60.0となっています。
北海道大学農学部
北海道大学は、札幌農学校を前身とすることもあり、農学部が有名です。
札幌市の中心部にありながら広大なキャンパスには、羊・牛・馬などの動物がたくさん飼われていて、畜産を学ぶ環境が整っていますし、日本一の面積を誇る演習林でフィールドワークもできますし、近くに植物園もあり、実験設備も整っているなど、農学を学ぶには理想的な環境です。
共通テストボーダーは前期74〜76%、後期81%、偏差値は前期57.5、後期60.0となっていますが、北大理系は前期が総合入試しかないため、農学部に行くには大学生になってからもしっかり勉強して、いい成績を取る必要があります。
学科にもよりますが、北大農学部は人気なので、いわゆる進振りで求められる成績の基準は高いです。
秋田大学医学部
秋田大学医学部は、医学部の中では偏差値が低い方で狙いやすい大学です。
しかし、医師国家試験合格率は安定して高く、だからといって進級をものすごく厳しくしているなどということもなく、臨床時期も早いなど教育には力を入れている大学です。
大都市圏には及びませんが、大学周辺の住環境も整っているので、医学部を狙おうと考えた時、視野に入れて見てください。
共通テストボーダーは前期80%、偏差値は62.5となっています。
芝浦工業大学建築学部
芝浦工業大学は、「四工大」と呼ばれる東京の私立理工系大学の一つで、理系に特化しているためMARCHの理系学並かそれ以上の人気があり、評価もされている大学です。
実学を重視し、社会で活躍できる技術者を育成することを目標にし、実際に高い技術力を持っている卒業生を輩出することで、就職においても抜群の実績を出しています。
大企業への就職率が約70%と突出して高く、就職の強さが芝浦工業大学の特徴です。
偏差値は工学部が57.5~60.0で、個別試験の科目は数学・理科・英語の3教科3科目で、英語の外部試験利用ならば、数学・理科の2科目で受験することもできます。
電気通信大学情報理工学域(情報学)
電気通信大学は、東京都内にある国立理系単科大学で、知名度はあまり高くありませんが、オススメの大学です。
都内の調布市というところにあり、新宿から15分くらいの距離にあるのですが、駅からも徒歩5分くらいで近く、立地としては非常に良い場所にあります。
私立の理系は学費が高く、地方の学生だとどんなにいい大学でも金銭的に通えないということが多いです。
しかし、電気通信大学は国立大なので私立大学よりも学費が低く、レベル的にも確かに優しい大学ではありませんが、東大や東工大のように飛び抜けているというほどではありません。
電気通信大学も就職には強く、そういった点でもオススメできます。
共通テストボーダーは75%で、偏差値は57.5となっています。
まとめ
理系で有名な大学とオススメの大学・学部について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
有名な大学というのはそれだけ人気があり、多くの人が志望するので、必然的にレベルは上がります。
そして、理系は研究が強い大学にたくさん推薦なども来るので、旧帝国大学や東工大のような研究に強い大学の就職も非常に良いです。
一方、芝浦工大のように理系単科大学の強みを活かし、教育に力を入れて偏差値以上の就職の強さを発揮する大学もあります。
ぜひ精一杯勉強をして、これらの大学を志望校にしてみましょう!