決して安くない金額を払って塾に行かせている以上、子供にはただなんとなく塾に行くのではなく、塾を最大限活用することで、塾の授業の効果を最大化させて、成績を上げてほしいですよね。
実際、塾になんとなく行くだけでは、塾を全然活用できていなくて、下手をすると塾の効果は半分以下になってしまうのです。
そうなると、子供の成績を上げるために塾を最大限活用し、塾の効果を最大化する方法を知りたくなりますよね。
そこで、今回は塾の効果を最大化する方法と、効果を最大化するのに必要な塾に求めるものを知るために、塾に行く価値についてマナビバが解説していきます。
塾の効果を最大化させる方法とは?
多額の塾代に送迎が必要なら親も時間を拘束されてまで子供を塾に行かせるのであれば、その効果を最大化した思うのは当然のことです。
子供と一緒により効果のある塾の使い方について考えてみましょう。
塾に求めるものを明確にする
塾の効果を最大化させるには、塾に行く目的を考えて、求めるものを明確にすることが大切です。
補習や受験対策など目標をはっきりさせて塾を選ぶことで、子供に合った塾を選ぶことができますし、個別指導塾ならば、どんな指導をしてほしいのかが明確になるので、求めている指導をお願いすることもできます。
また、「志望校に合格したい」「苦手科目の点数を上げたい」など目的がはっきりしていると、子供の勉強へのモチベーションも向上します。
塾へ行く理由と、塾に具体的にどうしてほしいのかを子供と一緒に考えていきましょう。
子供に合った形式の塾を選ぶ
塾には集団塾や個別指導塾、数学塾や英語塾のように特定の科目に特化した塾、映像授業の塾やオンライン指導の塾など様々な形式のものがあります。
子供の個性や学習状況、目標によって合う形式の塾・合わない形式の塾があります。ただ近いだけであったり、料金が安い、クチコミや合格実績がいいというだけでなく、子供の個性に合った塾を選ぶことが塾の効果を最大化するには必要です。
特に、よく友達がいるからという理由で塾を選ぶことがありますが、紹介された塾が必ずしも子供と会うわけではありません。よく吟味して選ぶようにしましょう。
入塾前に体験授業を受ける
塾に行く効果を最大化したいなら、入塾前に体験授業を受けましょう。
塾の講師や教室の雰囲気が合うかどうかは実際に体験してみないとわからないことですし、指導が求めているものなのかも、実際に体験してみないとわかりませんよね。
ですから、入塾前に必ず体験授業を受けることをオススメしています。
また、入塾前の面談などからも塾の指導方針などを知ることができます。不安な点や気になることは入塾前にしっかり聞いてはっきりさせてあげましょう。
予習・復習はしっかりやる
塾の授業を受けるだけでは、残念ながら成績はあまり上がりません。
授業が理解できるように予習をしたり、授業後にしっかり復習をして知識として定着させていかないと、学んだことを身につけるのは困難です。
英単語を覚えていない状態で英語の問題を解いても、どんなことが言いたいのかよくわかりませんし、数学の公式を覚えていないまま計算をしようとしてもどうしようもありません。理科や社会も説明を聞いたらわかった気になりますが、用語を暗記する時間を作らないと、テストでは「見たことはあるけどなんだっけ」と結局解けないままです。
予習・復習をしていないのであれば、塾の限られた授業時間で扱った問題しか解けるようになりません。
塾の授業に集中した上で、自分でもちゃんと勉強するようにしましょう。
この予習・復習は、塾の管理がきちんとしているところだと、宿題をやるだけで十分だったりもしますが、塾の宿題だけでは不十分なことも多いので、自分でやるべきことを見つけるようにしたり、先生にもっと宿題を出してもらえるようお願いしましょう。
塾の授業だけで満足しない
1つ上で述べた予習・復習ともかぶる所はありますが、塾の授業だけで満足していては塾の効果を最大化するのは難しいです。
塾の予習・復習も必要ですが、学校の勉強もきちんとしないと、塾を有効活用することは難しいです。
というのも、補習塾なら学校の勉強を最大限頑張った上で、足りないところを塾で補っていくものなので、学校の勉強を何もしないで塾の勉強だけというのは効率が悪いです。学校の授業で1周してから塾で復習をするようにしましょう。
塾で予習をするタイプでも、学校の授業で復習をした方が圧倒的に効率がいいです。
また、進学塾で塾の方がどんどん先に行っている場合でも、学校の授業を基礎基本の確認の場にしたり、テスト勉強を最小限のものにするためにも、授業には集中すべきです。
塾に行く価値とは?
塾の効果を最大化する方法について見てきましたが、塾に行く上で重要なことは塾に求めることを明確にする必要がありました。
でも、塾にはどんな行く価値があるのかわからないと、何を求めればいいのかもはっきりしませんよね。
ですから、次は塾に行く価値について紹介していくので、参考にしてください。
学校よりもハイレベルな指導を受けられる
学校の先生にも、教え方が上手で丁寧な先生はたくさんいますが、学校の先生は授業以外にも業務がたくさんあり、授業だけに専念するというのはできません。
また、1年間で決まった範囲の内容を終わらせないといけないことから、勉強が得意な子にはゆっくりすぎたり、勉強が苦手な子には早すぎる授業が行われます。
それに対して塾の先生は、指導が専門なので、学校よりもわかりやすい指導をわかるまでしてくれたり、受験を見据えたハイレベルな指導をしてくれます。
受験のポイントを教えてもらえる
受験を意識した進学塾はもちろん、日々の学習をサポートする補修塾でも、受験期に普段の学校の授業内容に加えて受験対策をしますし、日頃から受験でよく聞かれるポイントや解くテクニックなどは教えてくれます。
学校では、本当の直前気以外、ほぼ受験を意識した内容というのは指導しないので、受験を意識するなら塾に行く価値があります。
受験情報が手に入る
塾は受験指導の専門家なので、受験情報もたくさん蓄積しています。
受験情報というのは何十年も経てば変わるもので、親の感覚とはだいぶ様変わりしていることがほとんどですし、子供のために調べたり、学校の先生と面談をするのも大切ですが、どうしても限界があります。
テストや模試の点数などの結果だけではなく、普段問題を解いていてどんな傾向があるのか、この傾向ならこのままいくとどんな結果になるのかの予想を立ててくれたり、それを踏まえた上で今後の学習プランを提案できるのは塾なのです。
自宅以外で勉強できる環境を用意してくれる
予習・復習や学校の勉強をきっちりするなど、塾の効果を最大化するには学習習慣の定着が絶対に必要でした。
本当は自宅でいくらでも勉強できるのが一番なのですが、自宅だとスマホやゲームのような誘惑に負けてしまい、勉強に集中できないという子供は本当に多いです。
そのため、塾で授業を受ける以外にも、自習室で夜まで自習できるのも塾に行く価値の一つです。
自習室がない塾もありますが、個別指導塾であれば空いている机があれば、本人の授業時間以外でも自習を許可してくれるところが多いです。
このように授業以外に勉強する環境が整っているかは確認するべきポイントです。
子供に合ったカリキュラムがある
規模が小さい集団塾だと、選択できるコースが少なくて、子供に合ったカリキュラムがない時もありますが、多くの集団塾では色々な学力層の生徒に対応できるよう、学力レベル別にコースを用意していますし、個別指導塾であれば、生徒に合ったカリキュラムを組んでくれます。
もちろん、中には個別指導といいながらみんな同じような指導しかしない塾もありますが、そういったところを見抜くための体験授業や面談です。
同じレベルの目標を持ったライバルがいる
これは特に集団塾にあてはまる特徴ですが、塾では子供と近い学力を持った子が見つかるので、競争するライバルを見つけることができます。
もちろん、テストの点数や偏差値で目標を決めるのも良いのですし、誰かと競争するのが苦手な人もいるでしょう。
しかし、近くに競争するライバルがいて、そのライバルと競争する方がモチベーションを保ちやすいタイプの人もいます。
競争が好きな子なら、この点も塾に行く価値の一つといえます。
学校の内容よりも前に立ち返って復習できる
これは特に個別指導塾に当てはまるものですが、勉強の遅れを取り戻すために、学校で今習っていることより前の内容に戻って復習ができるのも、特に勉強が苦手な子には価値があることです。
勉強でわからないところが出ているのは、自分で勉強してもわからなかったところがあるからです。
そこをできるようにするには、誰かに教えてもらうのが一番効果的ですし、それを可能とするのが塾です。
まとめ
塾の効果を最大化する方法と塾に行く価値について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
塾の効果を最大化するには、塾に求めるものを明確にした上で、塾の授業だけで満足せず、しっかりと授業以外の自習をすることが重要でした。
より高いレベルの指導を求めるのか、基礎基本から確認をしていきたいのか。学習習慣をつけさせたいのか、本当にわからないところの確認だけしたいのか。
塾に求めるものは色々あるでしょうが、そうした目的を明確にした上で、きちんと努力すれば成果は必ずついてきます。
塾に求めるものと学習の仕方についてもう一度振り返ってみましょう!