今定期テストが300点台で次のテストでは点数を伸ばして400点を取りたい、志望校に合格するために必要な内申点が取れる点数を考えたら400点くらい取らないといけない。
理由は色々とありますが、ある程度勉強が得意な方だと思っているなら、定期テストで400点を取るというのを目標にしている人も多いと思います。
しかし、学校によって違いがあるとはいえ、基本的には各科目60点、合計で300点あたりを目標にして作成される定期テスト。400点取れば大体上位25%、偏差値でいうと57くらいに該当します。
この上位25%に入るというのは、他の人よりそれだけ勉強をしないといけないということで、かなり大変なことです。
そこで、今回は定期テストでなんとしても400点取りたいと思っている人に向けて、定期テストで400点取るためにするべきことと、科目別の勉強法についてマナビバが解説していきます。
定期テストで400点取るためにするべきこと
定期テストで400点を取るというのは、平均点よりかなり上をいくということなので、人並みの勉強では到達することは難しいです。
ですから、400点を取るためには、人並み以上の勉強量を確保する必要があり、それはテスト前の勉強だけで足りるものではありません。
普段から毎日しっかり勉強した上で、テストが近づいたらテスト勉強でさらにブーストをかける必要があるのです。
それでは、テスト前にするべきことについて見ていきましょう。
テスト週間前に学校ワークなどの提出物は終わらせておく
定期テストは学校で普段使っているワークやもらったプリントから問題が出されます。ですから、テスト週間中の最終チェックにはワークやプリントの見直しをしなければなりません。
そうなると当然ですが、テスト週間前にはワークやプリントなどを終わらせておく必要があります。これらが終わっておらず、テストと同時期にワーク提出があるからとテスト前に必死にワークを進めても、なかなか頭には入りません。
ですから、提出のありそうなものはテスト週間前にあらかじめ終わらせるようにしましょう。
しかし、テスト週間にならないとテスト範囲が分からないからと、ワークを残しておく人がいます。
確かに、試験範囲の締めがどこまでになるかは、直前になるまで確定しないこともありますが、基本的にテスト週間前に授業で習っている範囲は全て出題されますし、多少テスト範囲をすぎて勉強していても、テスト範囲が確定してからその部分の勉強をやめればいいだけです。
多少多く勉強してしまうことよりも、テスト週間までワークを進められず、見直しの時間がなくなる方がよっぽど害が大きいといえます。
科目別に目標点を明確にする
学校の先生が、平均60点ぐらいになるようにテストを作成するとき、どのような得点構成になるようにテストを作るでしょうか。
基本的には50〜60点台の生徒が最も多く、1桁や、90点以上の生徒が少なくなるようにテストを作成します。
とはいえ、基礎問題ばかりだと90点以上の生徒が大量に生まれますし、難問ばかりでは1桁みたいな低い点数の生徒がたくさん出てきます。
そのため、「基礎2割、標準6割、難問2割」を目安にテストを作成することが多いです。
難問以外を完璧に解ければ、それだけで1教科80点、合計400点が見えてきますが、苦手な科目だと標準問題でも多少の抜け漏れは出てきますし、基礎標準だけで400点を取るというのは難しいでしょう。
そのため、得意科目は80点をどれだけ超えられるか、苦手科目は80点をどれだけ下回っていいかを基準に目標点を決めていきましょう。
そして目標点に沿って、どの科目をどこまで勉強するかの計画を作りましょう。
学校ワークを最低3周して標準レベルの問題までは解けるようにする
先ほども述べたように、定期テストは教科書や学校ワーク、そして授業中配られたプリントから提出されることがほとんどです。
その中でも特に重要なのが学校ワークで、学校ワークをしっかりやり込めば、定期テストは点数が取れるようになっています。
ですから、学校ワークの演習はとても重要なものです。
1周目では「解ける問題」と「解けない問題」を区別することを意識し、2周目では「解けない問題」ができるようになっているかの確認と練習をしましょう。3周目は問題が詰まることなくすらすら解けるかの確認を行いましょう。
このくらいやると標準レベルの問題までは身についているはずですし、応用問題もしっかり理解していれば、テストに出る難問のいくつかにも太刀打ちできるくらいにはなっています。
遅くともテスト3週間前にはテスト範囲の勉強を1周しておく
教科書を通読する、学校のワークや塾のテキストを一通り解く、授業動画を見るなど、方法はなんでも構いませんが、テスト3週間前にはテスト範囲になりそうなところを1周終わらせておきましょう。
テストで高得点を取れるだけの勉強量を確保するには、テストの3週間くらい前からテスト勉強を本格化させないとどうやっても間に合いません。
学校のペースに合わせ、学校で習ったことをその日のうちに復習するという方法もありますが、この方法の場合テスト範囲の後半が、しっかりと知識が定着しているかを確認するための復習が適切な間隔で行えないので、オススメしていません。
テスト前はテスト勉強に集中して遊ばない
テスト前、他の友達が遊んでいるとしても、遊ぶのは絶対にやめましょう。
遊びたい気持ちは誰もが持っていますが、遊びながら取れるほど400点は甘くありません。
テスト前は勉強に集中して遊ばないという意識を持ち、それだけ勉強に集中することが大切なのです。
もちろん、テスト前以外の休みの日には、400点取れている子も遊んでいます。メリハリをつけることが大切なのです。
先生が授業中に言っていた重要なポイントは必ずチェック
先生によっては、授業中に「テストに出す」と言ってくれる人もいますし、そこまでではなくても「ここ重要だから覚えて」とポイントを教えてくれることがありますよね。
効率よく勉強するためにも、そういったポイントは必ずチェックするようにしましょう。
ここを落としてしまうと、他のちゃんと先生の話を聞いていた人はできている可能性が高く、差をつけられてしまうことになります。
十分な勉強量を確保する
ここまで様々述べてきましたが、最も重要なことはこの十分な勉強量を確保することです。
勉強時間はダラダラ勉強すれば稼げてしまうので、勉強時間だけで考えるのはよくありませんが、400点を取るための勉強をしようとすれば、テスト前の平日の勉強時間が3時間を下ることはあり得ませんし、休日なら最低でも5時間、10時間くらい勉強する人もザラにいます。
無駄のない効率の良い勉強法というのはありますが、勉強しないで高得点を取る方法はありません。
また、高得点を狙うには無駄のない効率的な勉強をする必要があります。
ただ説明を読むだけで全く問題演習をしない、ただ問題を解くだけで覚える時間を作らない、ノートに綺麗にまとめるだけなど、点数にはつながらない勉強というのは数多く存在します。
質と量の伴った勉強を心がけましょう。
定期テストで400点を取るための科目別勉強法
ここまで、テスト勉強全体のするべきことについて紹介してきましたが、次は科目別に具体的にどんなことをするべきなのかを見ていきます。
ここに書いてあることは基礎・標準までの内容を確実に抑えるためのもので、得意科目で80点以上を目標とする科目については、ワークの応用問題を繰り返しやった上で、塾や市販のテキストを追加して難問まで解けるようにしましょう。
数学
数学で高得点を取るには、計算をミスなくスムーズに行えるよう、計算練習を繰り返しこなすことは必須です。計算にかかる時間が少なければ少ないほど、文章題などを考える時間が増えるため、高得点を狙いやすくなります。
また、公式はただ暗記するだけでは意味がなく、どんな問題のどこで使うのかまで抑える必要があります。
以下は数学のテスト勉強の基本的な流れです。
- 教科書・ノート・ワークで公式や定理などのポイントを抑え、例題を解く(数学が得意で理解できている人は飛ばしても大丈夫です)
- ワークの練習問題を解き、解ける・解けない問題を分ける
- 解けなかった問題を解き直す
- 直前に全体の見直しをしながら、不安なところ、難しいところの解き直しをする
英語
英語の基本は、単語を覚えることです。単語を覚えていなければ、英文を読むことができません。そして、単語と同じくらい定期テストで重要なのが文法です。文法は、「進行形…be動詞+ーing」のように、各文法の形は覚えた上で、それが使われている教科書の例文をそのまま覚えるようにしましょう。具体的な使い方もわかりますし、定期テストは教科書とワークから問題を出すので、効率的です。
以下は英語のテスト勉強の基本的な流れです
- 単語を覚える
- 文法を覚える。教科書の重要例文を覚える
- 教科書の本文を音読し、本文→日本語訳、日本語訳→本文が作れるようにする
- 直前に単語・文法の抜け、本文訳できないものがないかチェック
国語
国語については、出題範囲の漢字や文法などの知識問題は必ず覚えましょう。また、作者や時代についての周辺情報が聞かれることもあるので、授業中に先生が解説していたら必ずチェックしておいてください。
現代文に関しては、文章読解が中心になりますが、教科書の文章が出されるので、繰り返しノートを見ながら教科書を読み、文の繋がりを把握しましょう。その上でワークなどの演習に取り組んでください。古文漢文では、歴史的仮名遣いや古文単語、漢文の返り点を覚え、現代仮名遣いや書き下し文、現代語訳ができるようにして、問題演習に臨みましょう。
国語は教科書の文章から出題されるので、聞かれる内容はワークの設問か、ノートに板書した内容が基本です。本来国語に求められる読解力とは異なりますが、ワークやノートを暗記しておくと一気に点数が取りやすくなるので、高得点を狙うなら必ず覚えましょう。
以下は国語のテスト勉強の基本的な流れです
- 漢字、文法を暗記する
- ノートと教科書を読んで本文の内容理解する
- ワークを解いて、設問と答え方を覚える
理科
理科は用語だけでなく、法則・公式や実験・観察の内容など暗記することが多い科目です。教科書・ノート・ワークの図や表を見ながら、用語がどこのことなのか、どんな働きをするのか把握しながらおべましょう。法則や公式は数学の計算練習のように何度も繰り返さないと使いこなせないので、必ずワークなどで演習をしましょう。
以下は理科のテスト勉強の基本的な流れです
- 教科書・ノート・ワークのまとめを読んで見直しをする。実験・観察についても覚える
- 用語の暗記をする
- ワークを解く。特に計算は何度も繰り返し練習をする。
- 直前は穴埋め問題などで暗記する。計算がある場合はやり方を確認しておく。
社会
社会も暗記がメインの科目です。社会はとにかく覚えれば点数が伸びやすく、勉強の成果が出やすい科目でもあります。一気に一つの単元を丸々暗記しようとするよりも、全体を繰り返し復習する方が覚えやすいので、まずはテスト範囲を一通りやることを意識しましょう。
また、定期テストでは時事問題が出されることも多いので、普段からニュースなどを見てアンテナを貼っておきましょう。
以下は社会のテスト勉強の基本的な流れです
- 教科書・ノート・ワークのまとめを見直す。地図、年表、図などもチェックする
- ワークで演習する。暗記は穴埋めや一問一答を使う。記述問題も質問と答え方をセットで覚える
- 直前に教科書、ノートで全体の流れを見直した上で、抜けがないか用語の整理をする
まとめ
定期テストで400点を取るためにするべきことと、科目別の勉強法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
定期テストは、普段の学校で勉強した成果を発揮するもので、とんでもなく難しい問題ばかり出るということは基本的にはありません。
学校の教科書とノート、ワークを中心にしっかり勉強をすれば80%程度の点数は取れるように作られています。
もちろん、塾のテキストや市販の教材にも素晴らしいものはありますし、そちらを中心に勉強している人もいるでしょう。
そういう人でも、一度学校のワークを自力で解いて、どんな問題が出題されそうなのかを確認してみたり、復習をすることは高得点を狙う上では必ず必要なことです。
この記事を参考にテスト前からしっかりテストに向けた準備をして、定期テストで400点取れることを願っています!